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大きな手術できることを自慢するような外科医になりたくない私

2018年12月27日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

私は怖がりです。

できることなら、大きな手術をされたりするのは嫌です。

小学校2年生の時の経験から、尚更思うようになっている、と思います。


実は、私は斜頸で産まれました。

左に傾いた頭の状態で産まれたのです。

左の首の付け根に腱の引き連れがあり、それで真っ直ぐな頭の状態ではなかったのです。

そのまま成長すると、左に傾いて行って、引き連れのようになってしまう、と予測されました。

予測したのは父です。


父は、名高い名整形外科医です。

その息子が、よりにもよって斜頸で産まれたのです。


そして、父は私の斜頸を治すことを誓っていたのでしょう。

成長と手術時期のタイミングを完全に見切り、しかも自分が執刀医になり、手術を行いました。


どうやら普通は、自分の子供を自分が切る、と言うのはやり難いものらしく、信頼置ける先生にお願いするものらしいのですが、父は自分が切ると決めていたようです。


そして、何と局所麻酔だけ、で手術したのです。


これも、首の付け根と言う部位で、子供であることから、全身麻酔で眠らせて行うことが普通、のようでしたが、父は局所麻酔だけでやりました。


局所麻酔ですから、当然意識はあります。


手術されてるのが自分で分かるんです。


これ、なかなか怖いですよね。


でも、不思議と私は手術自体には、それ程怖さを感じませんでした。


これは大変なことになっている、と思ったのは、手術後のことです。


上半身全部ギブス、でガチガチに固められてしまったのです。


動けません。


手術後の固定のため、後戻り予防のため、で仕方がないことだったのですが、これが本当に大変な辛さでした。

余りの辛さに、ベッドで泣いて泣いて、父にはかなり叱られました。

その時に、母、祖母が、慰めてくれました。

傷の痛みは、さすが父の手術なので、それほどではなかったのですが、ギブスが辛い。


固定のためなので、3ヶ月?くらいしてたかも知れません。


勿論、その姿で退院後には、学校に通いました。


そしたら、友達からノリくんみたいなのが欲しいと言われた、なんてこともありました。

ロボットみたいに見えて、なんか格好良く見えたらしいです。

されてる私は、そんなことは微塵も思わないのちです。


そして、ギブスの外す時の怖さったら、ありませんでした。

電動ノコギリで、ガーっと切って行くんですから。

オシッコちびりそうなくらい怖かったのを、とても良く覚えています。


でも、ギブスが取れた時の開放感。

本当にとても嬉しかった。

もう2度とこんな目には会いたくない、と思いました。


こんな幼い時の経験が、私の中のトラウマとして残っています。


だから、私は手術はするのも、されるのも実は苦手ですし、好きにはなれません。

でも、今はインプラント、歯周再生、親知らずの抜歯等、手術が自分の仕事の大きな部分を占めています。


そして、有り難いことに、私の手術は腫れない痛くない、辛くないとお褒めいただけることが多いです。


それもこれも、今日書いたような経験が根底にある、と思います。


嫌な手術だから、できるだけ楽に。

それが、私のモットーなんです。


今日のレントゲン写真の方も、殆ど切り開いたりしてません。

ほんの少しの切れ込みだけで、全ての手術をしています。

患者さんに痛がられたくない、腫らしたくない、辛いといわれたくないから、です。

普通なら、歯茎切って、骨から剥がして、骨面を直視して、そこから穴開けるようにして手術するのでしょう。

でも、私はしません。

そんな痛くなりそうなやり方は、したくありません。

小さな切れ込みだけでするのは、直視するのが難しいので、時間はかかります。

歯茎もそのままありますから、中を覗き込んで繊細に手術しなければなりません。


正直、なかなか大変な手術です。


でも、その結果、腫れないし痛まないし、手術が楽だ、とお褒めいただけるのです。

そして、なによりも傷が小さいからでしょう、治し方も早いのです。

なら、私のやり方がベストだと、私は明言します。


医者がやり易くても、患者さんが辛いのは、私は嫌です。

医者が難しくても、患者さんが楽だ、を取ります。

これは、私の患者さんへのお約束です。

私はこれ以上小さくできません、という手術をする。

それを追求し続けます!


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