2018年も終わろうとしています。
即時荷重インプラント治療も、今では直ぐに歯が入るインプラントとして、かなり宣伝されるようになって来ました。
しかし、私が手掛けだした2000年当時では、即時荷重インプラント治療は、完全に否定されていました。
ましてや、上顎大臼歯部で即時荷重インプラント治療できる、と口にしようものなら、何言ってんだ、と言う扱いでした。
今日のレントゲン写真のインプラント手術は、最近のものです。
手術後8週間くらい過ぎ、ペリオテスト値+2になりましたので、安心してお正月を迎えられます。
お顔の状態は、手術翌日で腫れも痛みも出ていません。
2000年から創意工夫し続けて、今ではここまでできるようになるました。
生意気ですが、多分世界最先端で且つ最難易度の抜歯即時荷重インプラント手術です。
昔は勿論のこと、今でもこのような手術はかなりハイレベルな腕を持った専門家にしかできないものです。
現在でも、似たようなことをできる専門家はまずいない、と言えます。
お陰で、昔から私のインプラント治療は認められず、大変苦労しました。
上顎大臼歯部でそんなことができる筈がない、と信じてもらえなかったんです。
何故なら、上顎大臼歯部の骨は、他の部位の骨に比べてスカスカなことが多く、即時荷重インプラントできるほどのしっかりとした強い植立をさせられない、とされていたからです。
なので、私が信じられないのも無理はなかったのです。
スカスカな骨質をどう対処してインプラントをしっかり植立するのか?させられるのか?が、皆さん解決できなかった訳です。
私はそれを独自の創意工夫で解決しました。
種明かしをすると、今は皆が知っているアダプテーションテクニックを自分で編み出して、更なる改良をしたのです。
そうすることで、植立トルク値35Nを超えるしっかりとした植立が上顎大臼歯部でもできるようになりました。
だから、即時荷重インプラントを世界的にも不可能と言われた上顎大臼歯部でもできるようになったのです。
残念ですが100%ではありません。
それでも、常に即時荷重インプラントできるほどの強いしっかりとした植立を得られるように毎回チャレンジしています。
実は、今日のレントゲン写真の患者さんでも、即時荷重インプラントできるか否かは、私でも予測が難しかったです。
そして、必死で頑張ってやってみたらできた、と言うのが正直な所です。
でも、ここまでできると言う未来の可能性を示す実例として紹介しています。
即時荷重インプラント治療は、直ぐに歯が入るインプラント治療として、患者さんへの貢献度が非常に高いモノです。
しかし、今なお否定的意見の方が強いです。
即時荷重インプラント治療を手掛けている専門家の中でも、私のインプラント治療には懐疑的な方が殆どでしょう。
それは仕方がないことです。
何故なら、私のできることが、彼らにはまだできませんから。
残念ですが、自分のできることしか信じない、自分の実力を超える存在は認めたくない、と言うのは専門家としての矜持でもあるのかも知れません。
再び生意気ですが、世界の学会まで出かけても、私と同等の抜歯即時荷重インプラント治療の症例は見たことがありません。
海外の人達は、自分ができることをアピールしまくりますし、するのが上手ですが、それでも見ません。
ですから、できてないのだと思います。
多分、私の予測ですが、彼らは私みたいに1回の手術で治し切る、と言うのは、お金にならないのでしたくないし、しないとだ、と感じています。
彼らのやり方では、抜歯して顎堤温存の処置までして、治癒してからサイナスリフトして骨造成GBRして、それからインプラントして、歯茎移植して、セラミックが入る、と言う感じでしょう。
そうすれば、その度にお金を払ってもらうことができますから。
ゆっくりしっかり治すことで、その治療の価値観を高めさせ、費用を認めさせる、のが彼等のやり方です。
自分の仕事の価値観高める、と言う意味では凄い、と思います。
でも、私は患者さんが楽だと感じるやり方を好みます。
だから、1回限りの手術で治せることを目指します。
来年も、更なる創意工夫を重ね、誰も真似のできない仕事をして、可能性を広げること、に邁進して参ります。
私にしかできない仕事、しない仕事を、命ある限り追求し続けます!
来年も宜しくお願いします。
PS:専門家の方へ、くれぐれも私の真似はなさらないように、お願いします。患者さんを助けたい、と、思われるなら、ご紹介いただけますよう、宜しくお願いします。