のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

落語がいっぱい!『幕末太陽伝』

2012-01-12 00:01:32 | 落語の資料
昨年末、新宿の地下道で
ドハデな広告を目にして以来、
ず~っと気になっていた映画。

『幕末太陽伝』

やっと見てきました

もともとは、
1957年公開の日活モノクロ作品。

当時のポスター。


今回上映されているのは、
日活映画100周年記念の
デジタル修復版だそうです。

主演はフランキー堺。
物語のベースは、
古典落語の『居残り佐平次』

それだけの予備知識で見はじめたけど…

ほかにも出てくる出てくる、
いろんな落語のモチーフが!

こりゃ楽しいわ

遊女たちがくちずさむ、
♪三千世界のカラスを殺し~…は、
『三枚起請』

その都々逸を作った(ホント?)高杉晋作役に、
石原裕次郎。

宿場(遊郭)のヘタレ息子の名は「徳三郎」。
これは『船徳』の「徳さん」だよね。

遊女「おそめ」が「金さん」を巻きぞえに
心中をもくろむくだりは、
『品川心中』

大工の「長兵衛」と娘の「おひさ」は、
『文七元結』

『だくだく』を彷彿とさせる
セリフのやりとりもあったっけ。

終盤、主役の佐平次が、
田舎者の旦那「もくべえ」をお墓に案内するのは、
『お見立て』だ。

ほかのネタもあったのかもしれないけど、
わかったのは、ここらへんまで。

もっと落語に詳しくなったら、
まだまだ発見がありそう。

フランキー堺って、
自分世代(昭和30年代生まれ)だと、
「喜劇に出てくる四角い顔のオジサン」
ってイメージ。

もともとはジャズの人なのね
(知らなかった!)

どうりで、
動きのキレが抜群。
シャープでリズミカル。

イケメンじゃない分、
今見ても古くさくない、
アップに耐えるスター顔だなぁ

脇も豪華キャスト。
前述の石原裕次郎のほかに、
左幸子、南田洋子、菅井きん、山岡久乃、
小沢昭一、殿山泰司…
あたりはわかったけど。

あとは、、、
二谷英明…っぽい? 
岡田真澄…かな?(E・H・エリック?)

何しろ55年前の作品だからね。

こんな映画こそ、
プログラムを買って余韻に浸りたかったのに…

品切れ?
入荷は明日!?

残念~

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