あー、ロンドン行きてーなぁ。
と、無性に思っていたら、
終電ギリギリで慌てて借りたビデオが両方ロンドンから始まる映画でした。
偶然ではないけど、やっぱり誘われてる…?
一本目は『トムとトーマス』。
ビッグベンに向かってタワーブリッジを走るふたりの少年の姿で「ジャケ借り」です。
トムは画家のお父さんと仲良く暮らしていますが、
気が弱く、養子で引き取られてきたので、同級生から苛められてばかりいます。
そのトムの唯一の友達が、トーマス。
トーマスとトムは出会ったことも話したこともありません。
トムには、孤児院で生活している見ず知らずのトーマスに起こったことは
どんなところにいても感じ取ることが出来ますが、
お父さんはトムが空想上の友人を勝手に作り上げているとしか思わず、
本当にいるとは信じてもらえません。
ある日、お父さんと一緒に念願だった宇宙博物館(?)にやってきたトムは、
鏡に映したように自分と瓜二つの少年に出会って…
…そこまで書けば、だいたいあらすじは見えてきそうですね?
後半はこの二人の「入れ替わり生活」と、
「人身売買」の目撃者としてトーマスのかわりにトムが捕まえられて…
という適度なハラハラ感が味わえます。
映画祭で子供審査員賞を採った作品なので、子供が見たら素直に楽しめそう。
汚れちまった大人には物足りないですが。
「ラブ・アクチュアリー」のクリスマスの雰囲気が好きな人はそれだけで幸せな気分になれそう。
…私のことです。
二本目は『玻璃<ガラス>の城』。(メイベル・チャン監督、香港映画。)
これも始まりはロンドン。
1997年のNEW YEARを迎えるその時、一組の男女の乗った自動車が事故に遭う。
彼らにはそれぞれ夫と妻、そして子供もいる。
事故を知った子供たちは、親を火葬し、
彼らの残した秘密の家や犬を「処分」しなければならない。
アメリカに住む男の息子、香港に住む女の娘はお互いに気まずく憎みあったりしながら、
一緒に父母の隠された恋の記憶を追っていく。
監督の母校である香港大学の講堂が取り壊されるということで、
せっかくだからここを舞台に映画を撮りたいと企画されたらしいです。
その愛情も感じられるせいか、とても美しい映画でした。
全体的に暗く湿り気のある映像で、そこがまた、曇りガラス越しに見た街の光のようで
切なさや冷たさを感じさせる雰囲気になっています。
父と母の恋と、息子・娘の恋が交差して描かれて、
1997年の新年と香港返還で賑わう街の花火に迎えられ、
長かった恋は終わり、またここに始まっていくことを暗示させて終わります。
ストーリー自体はそんなに珍しくもないし、物足りないくらいですが、
そこに散らばる「小物」がなんともいいアクセントになっています。
アスピリン、手の石膏、長距離電話、飛行機、康橋<ケンブリッジ>、
それにブラザース・フォーの「Try To Remember」…
ロマンティックに見せる小物の使い方がさりげないけどグッときます。
観終わった後にじわじわ好きになってくる作品です。
玻璃の城「city of glass」ってタイトルは香港の街というより、
ふたりの住んでいたあの家のことのような気がしますね。
運命の恋って、うまくいかないからこそ一生かけるような情熱を生むんでしょうな。
と、無性に思っていたら、
終電ギリギリで慌てて借りたビデオが両方ロンドンから始まる映画でした。
偶然ではないけど、やっぱり誘われてる…?
一本目は『トムとトーマス』。
ビッグベンに向かってタワーブリッジを走るふたりの少年の姿で「ジャケ借り」です。
トムは画家のお父さんと仲良く暮らしていますが、
気が弱く、養子で引き取られてきたので、同級生から苛められてばかりいます。
そのトムの唯一の友達が、トーマス。
トーマスとトムは出会ったことも話したこともありません。
トムには、孤児院で生活している見ず知らずのトーマスに起こったことは
どんなところにいても感じ取ることが出来ますが、
お父さんはトムが空想上の友人を勝手に作り上げているとしか思わず、
本当にいるとは信じてもらえません。
ある日、お父さんと一緒に念願だった宇宙博物館(?)にやってきたトムは、
鏡に映したように自分と瓜二つの少年に出会って…
…そこまで書けば、だいたいあらすじは見えてきそうですね?
後半はこの二人の「入れ替わり生活」と、
「人身売買」の目撃者としてトーマスのかわりにトムが捕まえられて…
という適度なハラハラ感が味わえます。
映画祭で子供審査員賞を採った作品なので、子供が見たら素直に楽しめそう。
汚れちまった大人には物足りないですが。
「ラブ・アクチュアリー」のクリスマスの雰囲気が好きな人はそれだけで幸せな気分になれそう。
…私のことです。
二本目は『玻璃<ガラス>の城』。(メイベル・チャン監督、香港映画。)
これも始まりはロンドン。
1997年のNEW YEARを迎えるその時、一組の男女の乗った自動車が事故に遭う。
彼らにはそれぞれ夫と妻、そして子供もいる。
事故を知った子供たちは、親を火葬し、
彼らの残した秘密の家や犬を「処分」しなければならない。
アメリカに住む男の息子、香港に住む女の娘はお互いに気まずく憎みあったりしながら、
一緒に父母の隠された恋の記憶を追っていく。
監督の母校である香港大学の講堂が取り壊されるということで、
せっかくだからここを舞台に映画を撮りたいと企画されたらしいです。
その愛情も感じられるせいか、とても美しい映画でした。
全体的に暗く湿り気のある映像で、そこがまた、曇りガラス越しに見た街の光のようで
切なさや冷たさを感じさせる雰囲気になっています。
父と母の恋と、息子・娘の恋が交差して描かれて、
1997年の新年と香港返還で賑わう街の花火に迎えられ、
長かった恋は終わり、またここに始まっていくことを暗示させて終わります。
ストーリー自体はそんなに珍しくもないし、物足りないくらいですが、
そこに散らばる「小物」がなんともいいアクセントになっています。
アスピリン、手の石膏、長距離電話、飛行機、康橋<ケンブリッジ>、
それにブラザース・フォーの「Try To Remember」…
ロマンティックに見せる小物の使い方がさりげないけどグッときます。
観終わった後にじわじわ好きになってくる作品です。
玻璃の城「city of glass」ってタイトルは香港の街というより、
ふたりの住んでいたあの家のことのような気がしますね。
運命の恋って、うまくいかないからこそ一生かけるような情熱を生むんでしょうな。