だから、ここに来た!

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オリビエ賞イベント@コヴェント・ガーデン

2012-06-19 | 2012年、英国の旅 ~春編
アビーロードからの続き。

次はSt. John's Wood駅からコヴェント・ガーデンに向かいます。

4月15日は優れた舞台芸術に贈られるローレンス・オリビエ賞授賞式の日。
(米国のトニー賞に近いのかもしれませんが、こちらはバレエ等も含まれます。)
授賞式会場はロイヤル・オペラハウスですが、
会場近くのコヴェント・ガーデン・マーケット前の広場で、
今ウェストエンドで上演されているミュージカルの出演者が
作品のナンバーを披露するイベントがあると聞きつけて、
コヴェント・ガーデンへ向かったという訳です。
(前の日に間違えて行ってしまったのは、このイベントを見ようと思っていたからなのです。)

到着すると、リハーサルの最中でした。



この日はかなり寒くて、ジッと立っていると体が凍りそうだったので、
マーケットの中のカフェでホットチョコレートを買い、
飲みながらリハーサルを眺めました。



リハーサルはほとんどのキャストが私服のまま。
普段着で歌うミュージカルを見るのも貴重な経験かもw

舞台下手にはリハーサルから授賞式の終わりまで、
常に手話通訳士の方がいて、歌詞やコメントを訳しているのが印象的でした。
イベント後の授賞式のスクリーニングでも、画面の横に立ってずーっと訳していたんです。
日本のイベントではあんまり見ないですよね。親切だな。
男女2人で交替されていたんですが、2人ともチャーミングな通訳士さんでした。

キャストが立ち位置や決めポーズ等と確認し、一通り終わると、
イベントの司会者Neil Foxと、去年まで「ウィキッド」でグリンダ役を演じていたLouise Dearmanが登場。



いよいよ始まるー!と心浮き立ったその時、突然空から雹が!



あまりの急な出来事に写真もピンボケw
寒い寒いとは思ってたけどまさか雹が降るとは!
一時騒然としましたが、しばらくすると止み、元の曇り空に。
この気まぐれな天候が、まさにロンドンです。

気を取り直して、イベントはスタート!
まずは「レ・ミゼラブル」。



一幕最後の曲"One Day More"のシーンです。
レミゼを生で見たのは中学生の時以来なので、一曲だけでも迫力に圧倒されました。
劇場でもこんな近くで見られることはそうそうないですもんね。

パフォーマンスが終わると、演目の合間合間に
イベントに出て来るミュージカルに関する4択のトリビアクイズ大会がありました。
広場に集まった観客も携帯で参加出来て、
「正解率一番の○○さんはどこー?」ってLouiseさんが訊くと
マーケットの上にあるレストランのバルコニーで手ー挙げてる人がいたり。

クイズが終わると、イベントの進行役でもあるLouise Dearmanさんが
ニューアルバムに収録されている"Here Come The Sun"のカバーを披露。
太陽が恋しいこのイベントにぴったりのナンバーですねw



続いて、そのLouiseさんが出演していた「ウィキッド」から。
"As Long As Your Mine" と"For Good"。
ElphabaはRachel Tucker、GlindaはGina Beck、FiyeroはMatt Willis。
西の魔女=エルファバの顔は緑色ではありませんw



動画は"The Wizard and I"。画質は悪いけど、歌唱力は伝わるはず。

Wicked - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


お次は「STOMP」!



百聞は一見に如かず、ですので、動画もどうぞ。

STOMP #1 - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012
 

そして「ビリー・エリオット」。演じるはRyan Collinson君、たしか13歳。
この時はマイクの音を拾えていない音響トラブルがあって、ちょっとかわいそうでした。



Billy Elliot "Electricity" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


こちらで見る方が画質いいです。

ここで再びLouise Dearman登場。
歌ったのは"Little Bird"だったっけか…失念。



授賞式開始前の、最後のパフォーマンスは「CHICAGO」!
「CHICAGO」は来日公演を2回は見に行っているくらい馴染み深い作品なので、
一緒に歌いながら楽しみました。

まずBilly Flynnが歌う"All I Care About"とMama Mortonの"When You're Good to Mama"。



そしてヴェルマ&ロキシーの"Nowadays"



CHICAGO "Nowadays" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


締めくくりは勢揃いしての"All That Jazz"!

CHICAGO "All That Jazz" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


リハーサルでは、ビリーとママ・モートンの出て来るタイミングが合ってなかったんですが、
さすが、本番ではピタっとポーズが決まってます!

ここでイベントは一時お休み。
授賞式のスクリーニング会場になります。

私は体が冷えきってしまったので、しばらく動いて体を暖かくしようと辺りをウロウロ。
ロイヤル・オペラハウスの横を通ると、レッド・カーペットが。
当然スターはもう会場入りしているので誰もいません。



少し暖まったところで広場に戻り、授賞式を座って見ることにしました。
私が一番気になっていたのは、
もちろん"Frankenstein"でBenedict CumberbatchとJonny Lee Millerがノミネートされていた主演男優賞の行方。
彼らは日替わりでフランケンシュタイン博士とクリーチャーを演じ、2人同時にノミネートされていたのでした。



ベネディクト・カンバーバッチは欠席していましたが(Ster Trekの撮影だったっけ?)、
見事、2人が主演男優賞を受賞しました。おめでとう!



好評につき、6月から映画館やアメリカ等の海外でも上映されているようなので、
日本で見られる機会があればいいんですけどねー。上演はないまでも、何らかのカタチで。


授賞式の中盤、受賞会場の休憩時間なのか、
広場のステージで再びライブが始まりました! 作品は「ジャージー・ボーイズ」!
一曲目の"Sherry"で観客もノリノリ!



動画は"Who Loves You"と"Oh, what a night"

Jersey Boys #2 - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012

(キャストはRyan Molloy, Matthew Wycliffe, Jon Boydon, Eugene McCoy)

とにかくこのイベントの中で一番盛り上がった作品でした。
ちゃんと劇場で見てみたかったです。
若い女の子のファンがいっぱい来てましたねー。

「ジャージー・ボーイズ」のパフォーマンスの後に
「ココは寒いねー、でも盛り上がってるー?」と登場したのは、
授賞式の司会者、Imelda StauntonとMichael Ball!



2人が広場に来たのは、"BBC Radio 2 Olivier Audience Award"の発表のため。観客賞ってやつですね。
放送時間より早く登場してしまったので、
始まるまでアカペラで歌を歌ってくれたりしましたw

ノミネート作品は「レ・ミゼラブル」「ビリー・エリオット」「ジャージー・ボーイズ」「ウィキッド」の4作品。
プレゼンターはクイーンのブライアン・メイ!



せっかくのブライアン・メイなのに、画像がブレブレで申し訳ない…。
「ウィー・ウィル・ロック・ユー」もウエストエンドで上演されてるからね。
ブライアン・メイが発表したWinnerは「レ・ミゼラブル」でした。



勝鬨の"One Day More"、再び。

こうして、暗くなるまで授賞式は続きました。
特に歓声が大きかったのはミュージカル作品賞を受賞した"Matilda the Musical"で、
中でも主演女優賞を受賞した4人の"マチルダたち"が微笑ましかったです。
こまっしゃくれた小さな女優たちの受賞コメントもかわいかったですね。

ちなみに。先日生で見たReece Shearsmithも"Betty Blue Byes"でノミネートされていたのですが、
残念ながら受賞ならず。
でもリースはいつか絶対俳優として受賞すると思うよ!
それだけの技量のある役者ですもの!



そんなわけで、イベントに授賞式にとお腹いっぱい楽しめましたが、
体は寒さでガタガタ…
Covent Garden駅は混んでいたので、例によってPiccadilly Circus駅まで出て帰りました。
つくづく、春のロンドンにダウンは必要だと思いました。
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ビートルズといえば、アビーロード

2012-06-19 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在12日目。この日はあの名所に向かったのでした。
まずSt. John's Wood駅で下車。



駅前のグローブ・エンド・ロードを歩くとすぐそこにあります。
この道です!
大きな地図で見る



…このアングルじゃ分かりにくいか。
道の真ん中から撮った写真を見ると一目瞭然!



アビーロードです!!!



ビートルズがここでジャケット撮影をした時には、
"この先横断歩道あり"の目印であるギザギザの線がなかったので、
ちょっと見た目が違いますが、確かにこここそアビーロードなのです!



名所案内のサイトかどこかで、
「アビーロードは皆が写真を撮りたがるので、
 それを分かっている通行中の車も歩行者を考慮して止まってくれる」
って書いてあったような気がしたんですが、
全然そんなことない!w

ただでさえ交通量は多いし、ビートルズよろしく並んで横断しようとするグループも
激しくクラクションを鳴らされていたし。
ジャケ写の通りに撮影するのは至難の業と言えるかもしれません。
そんなわけで、アビーロードには車の交通量が少なそうな時間帯を狙っていくのがベストかと思います。



そうそう、もちろん、EMIのアビーロード・スタジオもすぐ目の前です。



元々はEMI Recording Studiosという名前で、
ビートルズが「アビーロード」を発表した後に改名されたスタジオ。
スタジオの近隣には使用するミュージシャンが宿泊するための住宅もあります。
一昨年(2010年)くらいにEMIが経営難で売却するというニュースがあり、
ポール・マッカートニーを始め、反対意見が殺到したため、
結局売却は中止になったと記憶していますが、
その後、EMIは維持出来る状態にあるんでしょうかね?

塀には世界中から来た観光客が残した落書きが。



私は何も書きませんでしたが、
あんまり胸ときめくようなビートルズ愛溢れるメッセージはなかったですねー。
ちょっとがっかり。
ちなみに、St. John's Wood駅にはビートルズ・コーヒーショップがあります。



続く。
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