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ロンドン運河博物館

2025-03-12 | 2025年、ロンドンの旅

■2025年3月1日(土)■ 続き

もう10回以上ロンドンに来ているので、ほとんど観光地と言われるところは見て回ってしまい、
今回どこを訪れていいのか見当がつかず、どこかオススメの場所はないですか?と募ったところ、
留学中にクラスメイトだった子から「ナローボートに乗ったら?」と提案してくれました。

早速調べてみたものの、急にナローボートのツアーを探してみても出ていないか埋まっている状態。
しかし、知る人ぞ知るロンドン博物館がないかネット検索していたら、
キングスクロス近くにロンドン運河博物館があるじゃないですか!
ここならアクセスもしやすいし好都合!
ホテルに荷物を預けた後に徒歩で博物館へと向かいました。

London Canal Museum Home Page

入場料は£7.5。入口にスタッフがいて、しおりと簡単な順路の説明をしてくれます。
希望すればツアーのように一緒について解説してくれるみたい。
私はまだ渡英したてで解説を聞き取れる自信がなかったので、しおり片手に一人で回ることにしました。

1階入口の左側には早速「コロニス」というボートが置かれています。

このボートは1935年に作られたもので、ロンドンからバーミンガムまで、
木材や鋼鉄、フルーツや穀物を運ぶのに使われていたらしい。

実際に住んでいないとわからないようなボート内部の生活空間まで見ることが出来ます。

もちろんコンロもあるしベッドもある。
引き出し型のテーブルや収納など、狭い場所でも生活出来る工夫が見られます。

扉の絵やポットの柄が可愛いですね。
カメラの画角ではボート全体が収まらないくらいの大きさがあります。

ところで、何故この場所に運河博物館があるかというと、ここに2つの大きな貯氷庫、氷室があったからなのです。

1857−58年と1862−63年に作られた、直径10メートル、深さ13メートルの大きさがある貯氷庫。
この貯氷庫を作ったのはイタリア系スイス人のCarlo Gatti
1847年にロンドンへ渡ったGattiは屋台でワッフルや焼き栗を売っていたそうですが、
その後事業を拡大し、チョコレートや当時高級な食べ物だったアイスクリームを一般に販売し始めたそうです。

しかし当時の英国の氷は量も少なく純度も低いため、わざわざノルウェーから氷を輸入し、
カナリーワーフ近くにあるライムハウス・ベイシン(流域)で艀船に積み替え、
リージェント運河を使って、ここバトルブリッジ・ベイシンにある貯氷庫まで運びこんだんだとか。
(確かに地図で見ると、ライムハウスからバトルブリッジまで、弧を描くように運河がつながっている!
この事業で貧しい家庭の生まれだったGattiは裕福な実業家となったのでした。

Gattiの事業を通じて、一般家庭にも氷やアイスクリームが普及したため、
博物館の中にもアイスクリーム用のカップやスプーン、
レストランのキッチンにあった保存用の冷凍庫などが展示されています。

バトルブリッジ・ベイシンが作られたのは1822年、元々はこの流域の建設を手がけた地主のウィリアム・ホースフォールにちなんで
ホースフォール・ベイシンと呼ばれていたそうですが、フリート川に掛かる橋・地名にちなんでバトルブリッジ・ベイシンと呼ばれるように。

博物館の自動ドアから外に出ると、バトルブリッジ・ベイシンとそこに停泊するナローボートの景色を楽しむことができます。

 

2階に上がると、さらに詳しいボートや運河の解説展示が続きます。

昔の運河に関するニュース映像の上映や、運河のさらなる歴史のパネルが何枚も展示されていますが、
特に目を引いたのは、馬!

 

何故馬が!?

というのも、第二次世界大戦前までは馬がボートを引っ張っていたそうな。びっくり。
でも考えてみればそうか、モーター化されるまでの間、オールで船を漕ぐわけに行かないですもんね…

そのため、2階の半分はいかに馬が運河の仕事に重要であったのか、
また馬たちの生活やケアについて詳しく説明されています。
獣医さんの器具や薬品も展示されていたり、馬具も飾られていたり。

 

ボートを引く馬が鉢合わせてしまった時は、片方の馬が引いているロープを緩めて
相手方のボートの下に潜らせる、といった工夫がされていたらしい。

こぢんまりした博物館ではありますが、持病の影響と旅の疲労もあり、
2階まで上がった時には疲れて映像上映の椅子のお世話になりつつ、
とりあえずパネルの写真を撮っておいて後で見返そうと思ってましたが、ほとんどが手ブレで読めず(涙)。
しかし、身近でありながらも意外と注目する機会が少なかった運河の歴史を知るきっかけになり、意義のある訪問になりました。

キングスクロス周辺は留学中に地下鉄の乗り換えで使っていた思い入れのある土地なので、
グッズ売り場では博物館を中心にした地図が描かれたコースターを購入。

お昼を過ぎてすでにヘトヘトでしたが、次の目的地に向かいます。

続く…

 

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久しぶりにSpeedy's Cafeへ

2025-03-12 | 2025年、ロンドンの旅

■2025年3月1日(土)

前日に寝落ちてしまったため、早く目が覚めてしまいました。
窓から外を見ると、霧掛かって幻想的なセントパンクラスの風景が。

←午前6時 午前9時→

パントリーからはセントパンクラスインターナショナル駅や鳥籠型ブランコが輝いて見えます。

この日はホテルで朝食を取ろうと考えていましたが、せっかく近くに泊まっているので、
久しぶりにドラマ「SHERLOCK」でお馴染みのSpeedy's Cafeで朝食を食べようと思いつきました。

↓朝7時半のキングスクロス駅

Speedy'sには、旅行中や留学中にも食事に来たり外観だけ見に来たりしていました。

 

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お店は朝7時半から営業しているので、
セントパンクラスからユーストンスクエア駅まで朝の散歩がてら徒歩で向かいました。

そして15分歩いて着きました、朝のSpeedy's。

朝一番だったので、お客さんは私一人。
レジではなく、好きなテーブルに座ってからオーダーをします。

飾ってある「SHERLOCK」撮影現場写真はちょっと減って、大きめなものだけ残しているみたい。

朝からたくさん食べる気分ではなかったのですが、
せっかく来たので、今まで注文したことのなかったSHERLOCK BREAKFASTを注文しました。

スモークサーモンにアボカド、スクランブルエッグにキノコのソテー、トースト付き。
カフェラテはセットではなく別途注文しました。
卵とキノコにはブラウンソースをかけ、
サーモンとアボカドとトマトはトーストに乗せていただきました。

これで£12はちょっとお高い気もするけれど、ホテルで食べたらもっとお高いし、
Speedy'sのような街の食堂で過ごしていると妙に落ち着きます。

8時を過ぎると徐々に地元の常連のお客さんも入ってきたので、入れ替わるようにお勘定をして外へ。
短い時間でしたが、慣れ親しんだ場所でホッと一息つけました。

↑おまけのユーストン・スクエア・ホテル
SHERLOCK撮影時には出演者の控え室がわりになってましたね。

帰りは地下鉄でセントパンクラスに戻ったのですが、
オイスターカードで改札を通ろうとしたら何故かゲートが開かない。
駅員さんに「残高不足だよ」と言われ、「え、昨日チャージしたばっかりなのに?」

よくよく記憶を遡って思い出してみると、
ヒースローでオイスターカードのTOP-UPしてる時に話しかけられたことに慌ててて、
最後にカードを販売機の黄色い読み取り部分にタップしてチャージを完了してなかったことに気づきました…
急に話しかけられたのが原因とはいえ、うっかりしてた…

とりあえず再度自販機でチャージしてホテルに戻って調べてみると、
クレジットカードを読み取るところまで操作は済んでいましたが、
最後にタップをしなかった場合は、取引がキャンセルされて3日ほどで返金されるとのこと。
よかった、そのまま引き落とされっぱなしってわけじゃないのね。

安心出来たところで、荷物をまとめて初日のホテルをチェックアウト。
キングスクロスから隣のセントパンクラスのホテルに移動します。
私の職場でも皆が憧れている有名ホテル

対応してくれたフロントスタッフは気さくで好印象でした。

キャリーケースにCapsule Corpのタグつけてたら、次のホテルのフロントの人もドラゴンボール大好きらしくて
係「DAIMAも見てますか?!」
私「ええ、昨日最終回でしたよね」
係「どうでしたか??」
私「とってもよかった。鳥山明らしくて好きでした」
「ですよねー。でも終わっちゃうのが残念で…」だって!

(チェックイン前にスパの利用も出来るみたいだったけど)荷物だけ預けて、
気になってた場所や買い物のために、早速ロンドンの街に繰り出しました。

続く…

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