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【祝!S2決定】「グッド・オーメンズ」ワールド・プレミアの思い出【2019年5月28日】

2021-07-04 | TV/その他

2021年6月30日にドラマ「グッド・オーメンズ」第2シリーズの製作が発表されました!

以前から新作の噂はあったけど、本当に続編ができるのか! 
これは待ちきれない!

地球の生活に馴染みまくってしまった天使のアジラフェル悪魔のクロウリーが手を組み、
ハルマゲドンによる世界の破滅を阻止しようと奮闘する「グッド・オーメンズ」

元々、ニール・ゲイマンテリー・プラチェット作の原作が気になっていましたし、
主役のデヴィッド・テナントマイケル・シーンはもちろん、
英国テレビ好き垂涎のキャスティングにS1を見る前からワクワクしていました。
個人的には久しぶりにリーグ・オブ・ジェントルマンの3人が揃って出演することも興奮材料の一つでした。

そして幸運にも、その配信開始の時期にロンドンに滞在していたために、
ワールド・プレミアのレッドカーペットや、ニール・ゲイマンのトーク・イベントを見に行くことが出来たのです。

いずれ留学日記ブログに「グッド・オーメンズ」関連の記事を書くつもりだったのですが、
1日1日画像などを整理するのに時間がかかってなかなか進まないので、
S2の製作が進んで公開してしまう前に、こちらのブログに書いておくことにしました。

今回はワールド・プレミアの様子を紹介します。
ずいぶん時間が経ってしまいましたけどね…。

 

 

遡って、2019年5月28日。

 

語学学校の授業が終わった後は、用事がなければレスタースクエアに行くのが習慣になっていました。
TKTSでウエストエンドの舞台の当日券を確認して買うことが出来るからですが、
イベントがあることに当日気づいて見に行くこともよくありました。

そんな調子で、その日もレスタースクエアで
「グッド・オーメンズ」のワールドプレミアが開催されることを昼頃気づいたわけです。

レッドカーペットへの参加は、この頃にはかなり慣れてきていました。

だいたい昼過ぎくらいにカーペット沿いに入場するためのリストバンドが配られるので、
周辺にいる関係者に確認してリストバンドを確保し、指定の時間に並びます。
作品によってはあらかじめレッドカーペット参加者をネットなどで抽選する場合もあるみたいです。

「グッド・オーメンズ」の場合は緑のカーペットで「グリーン・カーペット」と呼んでいましたけどね。
スタッフの人のこだわりがあったみたい。

上のツイートにあるように、学校が終わった後にプレミアがあることに気づいたので、
ちゃんとしたデジカメも充電アダプタも家に置きっぱなしで、スマホに頼らざるを得ませんでした。
やたら動画を撮りまくって充電を無駄には出来ません。
なるべく充電を温存しなければ。難しい…。

ひとまず自然食ファストフードチェーンLEONのコンセントを使って
30分ほどスマホを充電し、再びレスタースクエアまで向かいました。

 

 

レッドカーペット付近の柵内に入場出来たのは、16:15頃。
私の待機位置はTGI Fridays前の、大きな看板のちょうど真ん前。

この後ろに出演者の写真撮影が行われる楽園のセットがあります。

劇場の掲示もワールド・プレミア仕様。

レスタースクエアの公園が一般客の入口になっていて、
出入口からカーペットに向かう通路の両側に私たち見物客が振り分けられています。
私は通路の右側。左側にカーペットが続いていて、劇場につながっています。
つまり、私がいるのはカーペットの端っこ。

出演者や車で駆けつけた著名人は右側奥の、
ギャリック劇場に続くアービングストリートから車ごとカーペットに入ってきます。

クロウリーのベントレーも奥から入ってきました。
(もっとも、この時は原作も映像も未見だったので、
 「クロウリーのベントレー」だと分かってなかったのですが。)

一緒にいるキュートなワンちゃんは、アダムの「ドッグ」かと思っていましたが、
体の柄がちょっと違うみたい。

ベントレーは貴重なクラシックカーなので、オーナーが常に寄り添うようにそばにいて、
現場のスタッフも丁重に扱っていました。
看板の前に移動する時も、そーっと運転。

 

18:15頃

まず最初に到着した関係者は、演出のダグラス・マッキノン

「SHERLOCK」「ドクター・フー」「ジキル」の演出でおなじみですね。

18:20

続いて私のお目当ての一人、スティーヴ・ペンバートンが娘さんと一緒に現れました!! 
スティーヴーーー!!1!

彼は謎の本屋グロジアー役(第3話)で出演しています。
残念ながら私がいる場所にはサインしに来ませんでした
(でもセルフィーもサインも、もう持ってるからいいのさ!)
娘さんを連れているのは珍しい。誰かお目当ての出演者がいるんだろうな。

その後すぐ、ガブリエル役のジョン・ハムが到着!

サインは早々に切り上げて、「行かないといけないから」と身振りをしながら移動し、
看板前でインタビューに応じていました。
すぐそこで話しているのに、内容が聞こえにくかったのが残念。

そしてそして!!

天使(マイケル・シーン)と悪魔(デヴィッド・テナント)のご到着!!

本物だ!! 本物のマイケルとデヴィッドだ!!

2人はかなり丁寧にサインや写真に答えてくれていました。

主役たちの登場にファン全員大騒ぎ! 
文字通りパニック!

興奮したファンに囲まれて、私は位置的にもサインを自重してしまいました。
もう近くで見られただけで胸いっぱいで写真だけで大満足。
でも家に置いてある「グッド・オーメンズ」の原作本が手元にあったら
絶対かき分けてお願いしてた。
プレミアの当日に気づいたことに改めて後悔…
でも本当に、近くに存在できただけで幸せ…。

そういえば、デヴィッドが出演していた"Nativity!2"のレッドカーペット
このレスタースクエアで見たなーと思い出したり。

 

18:30

車から年配の男性が降りてきたと思ったら、テリー・ギリアムが来場!!

東京国際映画祭以来の、本物のテリー・ギリアムだ!!
もともと「グッド・オーメンズ」は彼が映画化する予定だったんですよね。
ジョニー・デップロビン・ウィリアムズが出演するはずだったけれど、
しかし9.11が起こり、暗礁に乗り上げてしまったとか…。
(正直言うと、キャスティング的には今回のドラマで結果的によかった気がする。)

それにしても、著名な映画監督(しかもパイソンズの一員)にも関わらず、
周りのスタッフに気づかれてなくて、ちょっと気の毒だった。
しばらく、カメラマンの後ろからインタビューの様子を眺めてるギリアムでした。

高校の頃の頭の中モンティ・パイソンでいっぱいだった私なら神降臨!でガクブルしたはず。
大人の私もそこそこガクブルなので、遠くから「テリー!!」などとは呼べませんでした。
正真正銘のビビリなんです。マジで。よく留学なんて出来たよな…。

 

18:35

原作・脚本のニール・ゲイマンと妻のアマンダ・パーマーが到着!

ある意味、今回の本当の主役の登場です。

もう一人の原作者、テリー・プラチェットは作品の映像化を見ずに亡くなり、
ニールは彼なしで映像化することはないと思っていたそうですが、
追悼イベントでテリーが残した手紙には、ニールへ映像化の脚色を託す内容が書かれていて、
再び映像化にやる気が出たそうです。

このプロジェクトは、(本当は本だけ書いていたかった)ニール・ゲイマンが、
亡きテリー・プラチェットの遺志を継いで実現させたという意味でも、
大切な作品なんですよね。

OGPイメージ

Gaiman will adapt his and Pratchett's Good Omens for TV

Co-author gave his blessing in a posthumous letter.

Digital Spy

 

 

18:40

スティーヴ・ペンバートンが来たなら、マーク(・ゲイティス)も来ていいはず…
と期待していたら!
なんと、「SHERLOCK」の製作陣一同がやってきました!

別の神々の降臨!! 

デヴィッドは言わずもがな10代目ドクターだし、
ニール・ゲイマンとマイケル・シーンも"Doctor's Wife"で「ドクター・フー」に関わっているし、
スティーヴンが来場するのも当然と言っちゃ当然ですよね。

マークはスティーヴ・ペンバートンと同じ、謎の本屋ハーモニーを演じています。
到着して早々、マークは他のゲストと談笑したり看板の裏側の写真撮影に向かってしまったので、
私たちのエリアには来なかったのですが、
スティーヴン・モファットはこちらまでやって来てくれました。

マークはこれまでに何度もサインをもらっていて
スー・ヴァーチューにもシャーロック・コンベンションでお話しさせてもらったことがあるのですが、
実はスティーヴンとはなかなか遭遇する機会がありませんでした。

なので、さっきまでは「サインは自重します」とか言ってたのですが、
こうなると話は別で(苦笑)、語学学校の授業用のノートの見返しの部分にサインをいただきました。
ああー、ホームズかドクター・フー関連の何かを持ってきていればな…。

「大ファンなので、お会いできて嬉しいです」とかなんとか言ったかもしれませんが、
今となっては超絶恥ずかしいので思い出したくない(笑)。
私の「SHERLOCK」やスティーヴン作の「ドクター・フー」エピソードへの愛情は、
そんな一言じゃ表しきれるはずがないのに…(泣)
やっぱりレッドカーペットってかなりドタバタだから、
いつも以上に言いたいことも言えないよなー。

 

18:55

最後に登場したのは、マダム・トレイシー役のミランダ・リチャードソン

「ハリー・ポッター」シリーズのリータ・スキーター役、
英国人にとっては「ブラック・アダー」のエリザベス一世のイメージかも。
BBC版"Mapp and Lucia"にも出演していました。

 

19:00

そろそろ招待客の入場も終わり、スタッフが片付けを始める雰囲気になってきた頃、
私を含めた5人の見物客が名残惜しく柵の中で待っていたら、
警備員のおじさんが近づいてきました。

唐突に「見たい?」と訊くので、皆でハイと手を挙げると、
「ちょっと待ってて」と警備員は劇場の方に戻って行きました。
人が減ってきたから劇場入口近くの柵に入りたいか?という意味なのかと思っていましたが、
なんと、戻ってきた警備員が手にしていたのは、ワールド・プレミアのチケット!
「見たい?」というのは、本編のことだったのです!!

えええー!!! いいのー!!?!??

チケットを受け取ると、その警備員が柵を開けてくれて、
招待客の一人としてカーペットを歩きました。

信じられない!!!

今まで何度かレッドカーペットを見に来たことはあったけど、
プレミア上映を見せてもらおうなんて期待したこともなかった!!!
しぶとく残っててよかったー!!!(涙)

改装されたてで初めて入るレスタースクエアのODEONは快適な劇場で、
ラグジュアリーな椅子に座ると、美味しいポップコーンが用意されていました。

私のところからは見えませんでしたが、
前列にはテリー・プラチェット専用の椅子が用意してあって、
ニール・ゲイマンが譲り受けた彼の帽子と、スカーフと、ポップコーンが置いてあったそうです。

舞台挨拶では、ニール・ゲイマンが先ほど触れた、
テリー・プラチェットの手紙のことを振り返り、製作の経緯を話してくれました。

出演者も一言づつ挨拶をしてくれましたが、印象に残っているのは、
マイケル・シーンは悪魔がやりたかったけれど、演じられると思えなくて天使役でホッとしたという話。
このあたりの詳しい話はまた後日書くつもりの、
ニール・ゲイマンのトーク・イベントでも触れていました。

この日見たのは第1話「天使と悪魔」第2話「予言書」の2本で、
私が特に楽しみにしていたリーグ・オブ・ジェントルマンが出てくる第3話はお預けでしたが、
アジ&クロの友情が大好きだったし、お気に入りの人たちばかりが出てくるので、
早く続きが見たくてたまりませんでした。
(Amazonでの配信は5月31日からでした。)

クローリーが車でQUEENを聴くシーンが出てきますが、
留学中に「ボヘミアン・ラプソディー」が公開されて、
語学学校の先生も生徒も見ていない人はいないくらいの時期だったので、
不思議なリンクであの頃の思い出が繋がっているような感じがします。
日本にいる時よりロンドンにいる時の方がお寿司も食べてたし(笑)。

終わった後は、ロビーでマークを見かけて、話しかけようか迷ってるうちに彼が帰ってしまい、
せっかくのチャンスを失ったことにがっかりしたなんてことがあったのですが、
今思うと、何もしなくてよかったなと思います。
監督たちと楽しく話しているところを邪魔したくないもんね。

映画館を出たら、チケットをくれた警備のおじさんが覚えていてくれて、
「どうだった?楽しんだ?」と聞かれたので、楽しみました!とお礼を言いました。
朝にはイベントのことも気づいていなかった私にチケットをくれたおじさんに感謝感謝です。

次回はロイヤル・フェスティバル・ホールで行われたトーク・イベントについて書く予定。
今回よりもキャストと作品の内容に関することに触れられると思います。
書く前に当時のトークの内容を復習しておかなきゃ…。

気長に待っていただければと存じます…。


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