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テリー・ギリアム舞台挨拶!東京国際映画祭

2005-10-23 | movie/試写会・映画祭など
東京国際映画祭 テリー・ギリアムが好きなんだーーーっ!!!

この気持ちをご本人に伝えたいところですが、
まずそのまえに英語が出来ないと意味ないかもね。
I LOVE HIS TALENT!
そんなわけで、簡素な舞台挨拶レポートです。



昨日は『ジャバーウォッキー』を見て意識を高めてまいりました。
これを見ると、わりと『ブラザーズ・グリム』の世界観に近い気がする。
試写で見たときには『ブラザーズ…』って「ハリウッド映画だなぁ」と思ってたけど、
ギャグっぽい部分の間だとかは全然変わらない。
だから、あれは間違いなくギリアムの作品なんだな。



さて、始まりから一生ものの後悔。
開場時間になってから六本木に到着したので、アリーナイベントを見られませんでした。
アホです、私。…十分反省しました。
しばらくこの失態を思い出して暗くなることでしょう。

それでも、舞台挨拶は前から3番目! うれしー!!
緊張のため、ジンジャエールを大量に摂取していると、
彼の新作としては7年ぶり、そして来日は10年ぶり(!)
という説明があったところで、ギリアム氏、登場しました。

長袖の黒っぽい地に、たてに筆ですっと線を入れたような色の入ったジャケットと、
中には白いシャツを着ていたように思います。
私のいる下手から陽気に手をあげて入ってきて、
客席側に背を向けながら通訳さんに一礼しました。
ゴツイおじちゃんですが、妙にキュートです。

久々に対面した日本の観客に対して、
「みなさん、素晴らしく美しく成長されましたね」

というようなことを言ってて、
この言い方、彼っぽいなーと早速ニヤケちゃったりして。ふふふ。

「このポスター(東京国際映画祭の)を見て気付いたんだけど、
 イタリア語でMOOO…は牛、VIEは人生って意味なんだよね。
 ということでみなさん、牛の人生にようこそ!」


と、またまた彼らしいコメント。

司会者の方から改めて監督が紹介されると、
ギリアム自らADのように観客の拍手をまくし立ててました(笑)。
グルグルまわりながらガッツポーズしたり。テンション高い!

私、同じ空間に彼がいる興奮と、隠し撮りするのに夢中で、
あんまり発言のひとつひとつをまともに聞けませんでした。
これ、言い訳。(結局隠し撮りもピンボケ失敗したし。)
記憶があんまり正確じゃないかもしれない…勘弁です。

まず、映画に関しての説明を求められると、

「僕は、とことんこだわって映画を撮ってる。
 今回はおとぎ話の世界にのめりこめるような作品だよ」


こだわって撮ってることはここにいるみんな分かってますよ!
本当に頓挫せず、新作が見られてよかったよ…。
出来れば、上映後にこの作品のこだわりの部分を聞きたいところなんですが、
そのへんまでは時間的に話せないんでしょうね。

役者に関しては、

「僕は、一緒にいて楽しめる人としか仕事はしない。
 マットはいつも知的で繊細な役だけど、
 今回は正反対の、ベン・アフレック的な役をやってもらった。(会場・笑)
 ヒースもいつもとは違う神経質でおかしな動きもする役だね。」


元々、ふたりは反対のキャスティングだったんですよね。
ところが、いつもどおりだと面白くない、ということで、
マットとヒースが相談してそれぞれ今の役になったらしい。
…ベン・アフレックというところがツボでした。

「女性にはマットとヒースのイケメン二人、そしたら男性にも、
 ってことで、共演はセクシーなモニカ・ベルッチだ!
 ということになったわけだ。
 彼女は少女から200歳の老婆まで演じられることを楽しんでたよ」


ってなことを言ってました。
そういえばモニカも来るっていう話はどこにいってしまったんだろう…。

また、会場に来るまでに出会った人に、これで映画を見るのは二度目だと言われた話が出て…

「是非何度も見てもらいたいよ。それだけ僕に金が入ってくるからね!」


どうやら、そのへんで普通に出会えてたかも知れないのですね。
出会えた人が羨ましい…。羨ましい…。

そして、この辺でお時間が…と司会の女性がきりだすと、
「いいとも!」ばりに「えーーーーーーーっ???」と、
言いたかったんですが、みんな言わなかったね。さすがに。

最後に一言ということで、監督は、
「ここは素晴らしい劇場だし、映画も本当に面白い、繰り返し観たくなる作品です。
 是非何度も楽しんでください。
 今までこれを観て死んだって人はいませんから(会場・笑)
 申し訳ないけど、みなさんが見てる間、僕は昼ごはんを食べてます!」


とのこと。
退場前に、報道用にカメラの前でポーズ。
手を前であわせて、とてもおとなしい姿。
見た目とは違う、いいひとオーラが出てました。

その間、司会の方が、監督はすでに日本を色々観光して
袈裟を買ったという話をされてました。 袈裟?!


そうして、夢のような時間はあっというまに過ぎ去ったのです。



ギリアムのインタビュー本に、『ジャバーウォッキー』を故郷のミネソタに
持っていってセミナーで上映したときのことが書いてあったけど、
観客があの作品のユーモアをどう受け止めていいのか戸惑っていたところで
「その後、僕が立ち上がって観客を魅了して、みんな僕を」そして作品を好きになった、
そこが気に入らないって書いてあったのを思い出す。
自分ではなくて、作品を正当に評価してもらいたい、と。

でも、それはまた彼の作品自体と密接な関係があるはず。
彼のサービス精神溢れるキャラクターが、作品のおかしさを一層際立たせてる。

真面目くさった人間が『未来世紀ブラジル』を撮っていたとして、
果たして、今ほど愛される作品になっていたかどうか疑問です。
彼が撮ったという事実が、より観客の目を開かせていると私は思う。
世の中の素敵な監督って、映画以上に本人も魅力的なんじゃないかな。




あーあ。それにしても、私は明日から何を糧に生きたらいいんだ?
望みがなさ過ぎて生きていけない…。

mixi情報によると、大田光がサンデージャポンでギリアムにインタビューするらしいので、
それを励みに頑張ろう。うん。

予告でふたりがhugする映像があったらしい。考えただけでも感動。
向田邦子といい、ギリアムといい、私の向かうところ、たいがい大田光がいる。
彼、野田秀樹もドリカムも好きと言ってたし、どうも他人の気がしない。



帰ったら、父が結婚式から戻っていて(披露宴の司会を無事務めたらしいです。)
新婦さんが中国の方なので、中国製のお守りをもらいました。
純金です。キラッキラ。
もう、これに願かけるしかない。

いつか、ギリアムとまっすぐ話せるような立派な人間になるぞ☆☆

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7 コメント

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はじめまして (コンドウ)
2005-10-29 13:32:42
ギリアム監督のネタにTBさせてもらいました。

『ブラザーグリム』観に行く予定です。





返信する
ハリウッドボウル (ケッチ)
2005-10-28 23:47:46
私も好きですよー!

でもビデオで見てたのでDVD買うの忘れてました(汗)。

改めて見なおしてみようかな。

私はブルースの「哲学の歌」に貧乏自慢、テリーJによるユダヤの歌、でしたっけ。

あとアルバトロス!大好き。

でも一番好きなのはSIT ON MY FACEでしょう!

舞台からハケるメンバーの中で、ギリアムが体を前かがみにして、よりケツ出ししてるのが笑えます。
返信する
Unknown (ノア)
2005-10-27 08:23:07
パイソンのDVDはハリウッドボウルだけ

しかもっていませんけど、これが最高。



スケッチ同士が複雑な展開を見せるTV版の

のりを、ライブで見事完全再現した傑作。



でもなぜか僕は、その中でもべたべたな

「討論教室」と「パイ投げ」が大好き。

パイ投げでスタンバっているギリアムが

……
返信する
いやいや (ケッチnotfspurejam)
2005-10-27 02:59:42
コメディにハマり始めたのは最近のことなので、まだまだ勉強中なんですよー。

パイソン知ったのも比較的最近ですし。



「ブラジル」が好きかどうかって、

けっこうものさし的な意味をもちそうですよね。

私の身近にひとり女性で「ブラジル」好きがいますが、

初めてそれを聞いたときはかなり感動しました!

あんたえらい!って誉めたりして。

でもパイソン好きには会ったことないです。

興味があるって人は多いんですけどね。



「正伝」は開いたところを読んでみるっていう、

モンティパイソン「魔法の杖」って感じで読んでます。

買っただけで安心って気持ち、分かりますー!

写真がけっこう入っててうれしいけど、重すぎ!

でも、メンバーの語りだけで構成されているので、

「スピークス」よりテンポよく読めますよ。

それぞれのメンバーの性格が現れてて、とても面白い。

ジョンのやたら言い訳っぽい言い回しとか、

マイケルのオブラートに包んだ話しっぷりとか…

「スピークス」や「正伝」読んでると裏事情がちょっとショックですね。

今日は思わずアスペンのDVDを見直しちゃいました。

メンバーもあのイベントは楽しかったと言ってますが、やっぱり最高でした。

本読んでるとそのあとが大変だったみたいですが。
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Unknown (ノア)
2005-10-25 23:22:09
すいません。

ちょっと意味がうまく、

通じなかったようですね。



正統な流れだけに凄いな、と思ったのです。



多分、ギリアムという映画監督の存在は

知ることができても、そこから逆算して

パイソンというのは、よほどお笑いとかに

興味ないとそちらの方向に向きませんよね。

ましてや、パイソンから、というのは

それはもう筋金入りのコメディー好きで

ないと……。



かくいう私も、ギリアムとパイソンはほぼ

同時期だったのですが、微妙に「ブラジル」

の方が先立ったような気がします。当時出て

いたビデオのパッケージのギリアムのタッチ

が見るのを躊躇させてたんですね。つくづく

食わず嫌いだったと……。



「正伝」はつい最近出た、たっかいやつです

か?内容はどうでしょうか。私は「大全」は

読破して「スピークス」はまだほとんど

読んでいません。なんかファンとして、手元に

置いとくだけで安心しちゃっているような……
返信する
コメントありがとうございます (ケッチ(notfspurejam))
2005-10-25 17:45:15
パイソ\ン→ギリアム、珍しいですか?

私はむしろ正統な流れすぎて恥ずかしいと思ってたくらいなんですが(笑)。

ギリアムはさすがユーモアの固まりみたいな方で、

人を楽しませるのも大好きな人なんだろうなーと思えました。



イベントでは街宣車が通って、

スピーカーから大音量で活動してたもんだから、

負けじと大声張り上げて叫んだらしいですね!

右翼対ギリアム、このエピソ\ードだけでも語りぐさになりそう。

ゲストの上戸彩に「将来の奥さんにしたい」なんて言ったってのは記事になってるけど、

このエピソ\ードはさすがに見かけないなぁ。

今、『モンティ・パイソ\ン正伝』を読んだり読まなかったりしてるんですが、

「若い子たちがパイソ\ンを発見し影響を受けてることは興味深いし嬉しいよ」

というような事が書いてあったので、

私の存在も一応喜んでいただけるとは思うんですが…。
返信する
Unknown (ノア)
2005-10-24 12:18:43
足跡から来ました。



コミュ確認させていただいたんですけど、

渋いすね。

女性で、モンティ→ギリアムの

流れの方は珍しいと思います。

(ギリアムから入るパターンなら、

ありそうだけど)



別コミュの情報からだと、ギリアムが

右翼団体と拡声器で対決したとか、

しないとか。そのような振る舞いも含めて

全体的に非常に好評だったようです。



聞く限り、今回くらいのハイテンションで

進めてもらっていたら、ラマンチャも恐らく

完成したのではないかと……残念じゃ
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