Amazon Primeビデオ配信後の休日に見ましたよ、
「ルパン三世VSキャッツ・アイ」!
発表後はちょっと意外な感じがしたり、
セル画風CGでキャラデザインがどちらの作品にも寄っていないところが少し心配だったのですが、
いやいやどうして、大満足な作品でした!!
スマホにダウンロードして日本語で見た後は英語吹き替え/字幕にしたり繰り返し楽しんでいます。
若い世代は知らないかもしれませんが、
90年代に日本テレビの夕方4、5時あたりの枠で
「ルパン三世」のPart 2や「キャッツ・アイ」や「シティーハンター」が繰り返し繰り返し再放送されていました。
私は1970年代後半に放送されていた赤ジャケルパンだけでなく、
実はキャッツ・アイもリアタイ世代ではないのですが、
この再放送のおかげでまるでリアタイしているような気持ちで作品に触れることが出来たのです。
「ルパン三世VS名探偵コナン」は、コナンが好きな若い世代に
ルパン三世を紹介するような役割もあったと思うのですが、この作品はもうまさしく夢の共演!
同時にがっつり再放送を見まくっていた私世代にド直球なのではないでしょうか。
「シティーハンター」はリアルタイムで楽しんでいたし大好きだったので、
(漫画を読まない私の母も唯一楽しんでいた作品でした)
北条司作品の原作はほとんど読んでいます。
「シティーハンター」もルパンと同じく、近年新作が続けて作られてる人気作品ですが、
かつて実写映画も作られたことがある(←一応見に行った)キャッツ・アイは
「シティーハンター」の映画作品にゲスト出演はしていたけれど、
最近は新作もなかったので、意外だったのは久しぶりだったせいかもしれません。
でもクリカンも言ってたように、
ルパン一味とキャッツが一緒に並んでいても違和感がないし、
子供向けではなく、シリアスなトーンになるのがいいですね。
さて、そのあらすじですが…
1981年。隅田川上の屋形船で、秘密に取引されていた絵画が変装したルパン三世によって盗み出された。
一方で、ある美術展では怪盗キャッツ・アイも絵画を盗み出していた。
その作品は三姉妹であるキャッツ・アイの父ミケール・ハインツのもの。
泪・瞳・愛の三姉妹は、失踪した父の行方の手がかりを得るために、父の作品を手に入れていた。
しかし、ある画商の情報で姉妹が盗んだ作品の連作が、ルパンによって盗まれていたことを知る。
ルパンはかつてハインツがナチの強奪した名画を回収する活動の手伝いをしていたが、
ハインツを裏切り、それが彼が失踪するきっかけになったらしい。
画商を殺して連作に隠された財宝のありかを狙うルパンに敵意を抱く姉妹。
そこに、瞳の恋人であり刑事の俊夫が何故か姉妹の地下基地に忍び込んでいることがわかり…
はっきり言って、誰が本当の悪党なのかや話の筋は簡単に予想出来るのですが、
(ルパンの長編はナチ絡みの秘宝がしょっちゅう出てきますねー。)
ルパン一味とキャッツのアクションの滑らかさや、
各シリーズから引用されたものをはじめとする音楽が素晴らしく見応えがあります!
Part.4のこれとか。「CHASE!! CHASE!! CHASE!!」かっこいー!↑
キャストに関しても、ルパン一味では次元役の大塚明夫さんが最近仲間入りしてますが、
Pt.6を経て完全に馴染んでいて、皆さん油が乗り切っているし、
キャッツ側もご存命の方は全員参加されていて、懐かしさいっぱい!
俊夫役の安原義人さんが銭形役の山ちゃんを「先輩!」って呼んでるのが面白いですね。立場逆転。
銭形と俊夫は、割とシリアスな今回の物語の中でコミカルな役割を担っているのが良かったです。
ルパン一味の方がキャッツよりも盗みの技術や武力が上なのもわかりやすかった。
そこは、ルパンの方が歴史も古いし(50周年と40周年ですから)妥当な判断でしょう。
まだまだ初心な愛ちゃんに泥棒の心得を伝授したり、
泪姉さんが飛ばした追跡装置をパッっと掴んでつまみ潰すルパンが先輩風吹かしててステキでした。
次元と五ェ門のアクションも、CGのせいか滑らかでかっこ良かったなー。
不二子の姿を見た次元が「俺は降りる!」と言い出した時は
「きましたー、降りる降りる詐欺!!」とテンション上がっちゃいました(笑)
不二子は同じ女性キャラのキャッツとはしっかり線引きされて、
コスチュームも三姉妹の紫・青・オレンジとは対照的に黒で統一。お似合いでした。
キャラデザインもイメージとピッタリ合っていて好きでした。
「ルパン三世 THE FIRST」を見た時は(誰だよこれ…全然不二子じゃないじゃん)と思っていたので。
五ェ門も妙に美形だったし。満足。
物語があまりに予想出来すぎてあまり評価してないファンもいるのかもしれませんが、
過去の肩がガックリ落ちてしまうようなルパン三世のテレスペを考えてみたら、
もうそれらを大ーきく超えるクオリティだし、安心して見られる物語だったと思います。
何よりやはり、これだけそれぞれのキャラが立っていて、50年も続いているルパン三世と、
個性の違う三姉妹の怪盗+正体を開かせない恋人の刑事+失踪した父親っていう、
物語としては最後まで引っ張りがいのあるコンセプトを持ったキャッツ・アイが組み合わさったら、
こんなにもワクワクして見応えのある物語になるんだなと、改めて感じましたね。
もちろん、もう少し脚本が変わっていたら全くバランスが変わっていたとは思います。
本来の主役同士である、ルパンと瞳ではなく、愛ちゃんを中心に据えたのが成功の鍵だった気がします。
というのも、後半で「ルパン+愛」「次元+泪」「五ェ門+瞳」がコンビで動くところが、
キャラクター的にすごくバランスが良かったので、そこをスタッフの皆さんも考えていたのかなと。
次元と泪姉さんなんて、色っぽい年長者コンビだ!って結構興奮しちゃいました(笑)。
ルパン作品にありがちな色恋っぽい雰囲気がなかったのも良かったですねー。
何より、予想出来ていたにもかかわらず、エンディングにはホロリときてしまいました。
とにかく、下手なテレスペ見るくらいならこれを3回見ましょう!マジで!(笑)
そういえば、ルパンの中学時代を描いたDMMのアニメシリーズ「ルパンZERO」も第一話だけ見ているのですが、
まだ最後まで見終わっていないので、いつか記事に出来たらと思っております。
【関連記事】
【ロンドンが舞台】「ルパン三世」Part 6 前半 各エピソード鑑賞メモ【ネタバレ】 - だから、ここに来た!
【女がテーマ】「ルパン三世」Part 6 後編 各エピソード鑑賞メモ - だから、ここに来た!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます