― グラナダ版「青い紅玉」: The Blue Carbuncle 最終回と感想等 ―
1984年制作
最終回纏めと感想少しです。
ほっとした様に部屋を去るライダーを見送りながら、「この結末はいささか心外
だな」と言うワトソンに対し、「僕は警察に雇われて仕事をしているんじゃない!」
と声を荒らげるホームズ。
そして「これで魂を1つ救えるかもしれない。 監獄に送れば一生立ち直れない」、
「愛と寛容の季節だよ」と続けます。
そうです、 It's Christmas! なんですよね。
BBC版のHis Last Vowでもシャーロックが言っていました。 尤も彼の場合は意味
が違っていたのですけど・・・・。
そしてホームズは宝石を引き出しに仕舞いました。
(で、このシーンなんですけど、引き出しの中にアイリーン・アドラーの写真がある
んですよ!
かなり感動です。 以前「空き家の冒険」の中で 授与された勲章を引き出しに仕舞う
シーンがあり、この時にアイリーンの写真が入れてあったと書かれていた記事を読み、
何度観なおしても無い! 結局このシーンだったんですね。
↑ これが「ボヘミアの醜聞」の時報酬の代わりにと国王に懇願、拝受したアイリーン
の写真。
(この時の写真と違う!とあちこちで突っ込みがありましたっけ。
それにしてもマニアは細かい事に拘ります。)
ホームズはこの後宝石をどうしたのか? 何も書かれていないので気になって夜も眠れ
ません←大袈裟!)
そして、真夜中だけど 「メリークリスマス!」とワトソンに対し「君にも、よき友
よ!」とホームズが言い2人で乾杯をして食事を始めようとします。
その時、ワトソンが「待った! ホーナーが留置所じゃ食う気にもならん」。
ホームズも「同感だ!行こう!」と食事もそこそこに大急ぎで留置所に出掛けました。
↑ 大急ぎで立ち上がった為画像ボケてます。
翌朝、警察の前で妻と子供たちが待つ中、ホーナーが晴れて釈放され感動の家族再会
となります。
(このシーンは正典には描かれていません)。
エンディングのテーマ音楽ももクリスマスヴァージョンになって居ます。
これで終わります。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
このエピソードは他の作品の様に殺人事件等陰惨な事件を扱っていない為全体的に
クリスマスエピソードらしくほのぼのと心温まる内容で ホームズも何時もの様に
ピリピリした表情では無く柔らかな表情をしている事が多く、何よりジェレミーが
いや増しに美しいし それだけでも”眼福”ものだと感じます。
ただ、ここでもホームズは法の基準に元ずくのではなく、自身の判断基準に元ずき
行動している様子が出ています。(警察に雇われて仕事をしているんじゃない!と
言う言葉でホームズの姿勢が表されています)。 今回はまぁ許容範囲で人の生き
死にに関する判断ではないのですが、以前何度か書いた事がありますが 他にも危
うい方向に振れている様に感じる事が何度かありました。
それと、やはり 「あのひと」 ”The Woman” であるアイリーン・アドラーの写
真を大事に仕舞っている様子を見ると感動モノで 「ボヘミアの醜聞」を思い出
します。
このエピソードのごく大雑把な概要は以前書きましたので、宜しかったらご覧
下さい。
↓
グラナダ版『ボヘミアの醜聞』再掲 :(1)
これも以前から何度も書いたのですが、サー・イアン出演の「Mr. Holmes」で
はホームズ生涯の人がアイリーンでは無いのが複雑な気持ちです。
(Mr. Holmesに関しては、昨年夏に原作本を読み始め、幸い翻訳本も出版され
てこれも読み終わっていて 概略、感想を書こうと言いつつ未だ取り掛かれて
いません。 そうこうしているうちに映画公開になっちゃいそうですね。
もし来年日本でも公開されるとして・・・・ですが。)
何とか頑張って纏めてみようかとは思っていながら 難しくて頓挫しています。
← グラナダ版「青い紅玉」: (3)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
1984年制作
最終回纏めと感想少しです。
ほっとした様に部屋を去るライダーを見送りながら、「この結末はいささか心外
だな」と言うワトソンに対し、「僕は警察に雇われて仕事をしているんじゃない!」
と声を荒らげるホームズ。
そして「これで魂を1つ救えるかもしれない。 監獄に送れば一生立ち直れない」、
「愛と寛容の季節だよ」と続けます。
そうです、 It's Christmas! なんですよね。
BBC版のHis Last Vowでもシャーロックが言っていました。 尤も彼の場合は意味
が違っていたのですけど・・・・。
そしてホームズは宝石を引き出しに仕舞いました。
(で、このシーンなんですけど、引き出しの中にアイリーン・アドラーの写真がある
んですよ!
かなり感動です。 以前「空き家の冒険」の中で 授与された勲章を引き出しに仕舞う
シーンがあり、この時にアイリーンの写真が入れてあったと書かれていた記事を読み、
何度観なおしても無い! 結局このシーンだったんですね。
↑ これが「ボヘミアの醜聞」の時報酬の代わりにと国王に懇願、拝受したアイリーン
の写真。
(この時の写真と違う!とあちこちで突っ込みがありましたっけ。
それにしてもマニアは細かい事に拘ります。)
ホームズはこの後宝石をどうしたのか? 何も書かれていないので気になって夜も眠れ
ません←大袈裟!)
そして、真夜中だけど 「メリークリスマス!」とワトソンに対し「君にも、よき友
よ!」とホームズが言い2人で乾杯をして食事を始めようとします。
その時、ワトソンが「待った! ホーナーが留置所じゃ食う気にもならん」。
ホームズも「同感だ!行こう!」と食事もそこそこに大急ぎで留置所に出掛けました。
↑ 大急ぎで立ち上がった為画像ボケてます。
翌朝、警察の前で妻と子供たちが待つ中、ホーナーが晴れて釈放され感動の家族再会
となります。
(このシーンは正典には描かれていません)。
エンディングのテーマ音楽ももクリスマスヴァージョンになって居ます。
これで終わります。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
このエピソードは他の作品の様に殺人事件等陰惨な事件を扱っていない為全体的に
クリスマスエピソードらしくほのぼのと心温まる内容で ホームズも何時もの様に
ピリピリした表情では無く柔らかな表情をしている事が多く、何よりジェレミーが
いや増しに美しいし それだけでも”眼福”ものだと感じます。
ただ、ここでもホームズは法の基準に元ずくのではなく、自身の判断基準に元ずき
行動している様子が出ています。(警察に雇われて仕事をしているんじゃない!と
言う言葉でホームズの姿勢が表されています)。 今回はまぁ許容範囲で人の生き
死にに関する判断ではないのですが、以前何度か書いた事がありますが 他にも危
うい方向に振れている様に感じる事が何度かありました。
それと、やはり 「あのひと」 ”The Woman” であるアイリーン・アドラーの写
真を大事に仕舞っている様子を見ると感動モノで 「ボヘミアの醜聞」を思い出
します。
このエピソードのごく大雑把な概要は以前書きましたので、宜しかったらご覧
下さい。
↓
グラナダ版『ボヘミアの醜聞』再掲 :(1)
これも以前から何度も書いたのですが、サー・イアン出演の「Mr. Holmes」で
はホームズ生涯の人がアイリーンでは無いのが複雑な気持ちです。
(Mr. Holmesに関しては、昨年夏に原作本を読み始め、幸い翻訳本も出版され
てこれも読み終わっていて 概略、感想を書こうと言いつつ未だ取り掛かれて
いません。 そうこうしているうちに映画公開になっちゃいそうですね。
もし来年日本でも公開されるとして・・・・ですが。)
何とか頑張って纏めてみようかとは思っていながら 難しくて頓挫しています。
← グラナダ版「青い紅玉」: (3)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
古い記事に辿り着いて頂いて有難うございます。
BSでの放送以来、グラナダ版関連過去記事に大変多くの方がご訪問下さり感謝して居ります。
さて、例の宝石の件ですが、気になりますよね(笑)
グラナダ版でも描かれていないし、正典でもその後の事は触れられていなかったと思います。
伯爵夫人から莫大な懸賞金付きで捜索願いが出ていた訳ですから、当然伯爵夫人へ返還されたのだと
思われますが、ライダーも見逃してやったし、報奨金目当てで行動している訳ではないホームズですから
もしかしたらスコットランドヤード経由かな?等と勝手な想像をしていますが・・・・如何でしょう?
横から失礼します。
宝石については、冤罪だった方を釈放させるときに、ヤードに渡したのかなと思っています。
でないと、真犯人を逃した以上、冤罪を証明するのも難しいのかな?と。
いかがでしょうか。
ところで、グラナダ版の画像付き解説、どうもありがとうございます!
今、2巡目を拝見していて、コメントの存在に気づいたところです。
いつかお時間ができましたら、残りの作品の解説も是非お願いしたいところです。
ジェレミーブレットさん、最近実年齢(私の亡父とタメ)を知り、また、30年近くも前に他界なさったと知り、
驚くやらショックを受けるやらです。
何となくもっとお若いと思っていて、でもマイフェアレディに出ておられたことも知ってはいたのですが、、、
まさかそんなに早逝されていたとは。
せめてあと10年、お元気で生きておられたら、正典コンプリートしていただけたのにと無念です。
ではでは、またいつか。
初めまして。
随分古い記事にたどり着いて頂いてありがとうございます。
最近又グラナダ版関連の記事をご訪問下さる数が増えてきているのですが、どこかで再放送しているの
かな?と思っていました。
ところで、紅玉の扱いに関して色々想像しますが、多分おっしゃる通りの形で落ち着いたんでしょうね。 私
も個人的にそんな風に妄想しています。
このエピソードは陰惨なシーンも無く、季節感も盛り込み後味のいい柔らかな作品になって居ますよね。
とても好きなエピソードの一つです。
ジェレミーは本当に残念ですね。
正典を全部見たかったんですが(特に”緋色の研究”を!)、体調の悪い中最後まで演じてくれたジェレミーには敬意を表します。
その時の状況は下記に書きましたので、お時間があるときに覗いてみて頂ければ嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ocicat0306/e/ff266b587215eb4154ab3db8c986e251
「マイフェアレディ―」の時をご存じとは嬉しいですね。 美しかったですよね。
それと「戦争と平和」(どちらもオードリー・ヘップバーンと共演)。
もっと色々な作品を観たかったです。
グラナダ版は当時勢いの任せて書き始め、できればコンプリートしたいと思っていたのですが、寄る年波
(涙)で気力、体力無くなり途中になって居ます。
随分何年も前の事とて、不備もあるかもしれませんが、お読みいただければ嬉しいです。
コメントありがとうございます。
まさかのお返事をありがとうございます!
マイフェアレディは、高校時代にVHS!で(笑)
しかもテレビ放映を録画したものを擦り切れるまで観ていました。
オードリーのファンだったので、フレディについては何と軽佻浮薄なキザ野郎かと(笑)
鼻で笑っていたものです(ごめんなさい、ジェレミーさん)。
でもあの歌だけはメロディも歌詞も美しく、英語のヒアリングを兼ねて、
何度も聴いては歌詞をメモって歌ってました。(当時はネットなんかなく、最近改めて確認すると、ヒアリングした言葉に何個も誤りを発見しました(笑)
確か同時期にホームズが某国営メディアで放映されており、このホームズにクラクラしながらマイフェアレディを観て、
まさかのジェレミー氏のお名前を発見した時の驚きたるや!!!
そして、あの渋いホームズが、あの、あのキザ野郎だったと知った時の衝撃たるや!(笑)
戦争と平和は残念ながら未見なのですが、フレディもオードリーの兄弟も、今の自分の年齢からは
ただ、若く美しく可愛らしいと感じることでしょうね。
戦争と平和も、マイフェアレディも、若きジェレミー氏にとっては華やかだけではなく、
ほろ苦い若き日の思い出だったと知った今では、尚更に当時のジェレミー氏の純心を愛おしく感じます。
記事のご紹介、ありがとうございます!!!
また一つ、楽しみが増えました(笑)
後で舐めるように拝読させていただきますね!(笑)
こちらからも再び。
「マイフェアレディ―」は映画館で観ました。リバイバル上映(古い)だったのか 名画座でだった
のか記憶がさだかでないのですが、何度も繰り返し観た事は覚えています。
おっしゃる通り、当時はネットどころかDVDも無かったので何度も繰り返し劇場に観に行きました
よ。 あの映画で私の英語アクセントフェチが開花しました(笑)
ただ、ホームズを観ていた時はあのフレディーだったとは直ぐに気づかず・・・・後でひっくり返りま
した。
あの”君住む街で”は今でも歌えますよ。って言うか、(猫野親分さんと同じですが)あの作品の中
の歌は当時全部覚えました。
「戦争と平和」も豪華版の作品でしたので、これも同じく映画館で観ました。(同じくリバイバル上
映か名画座か?で)
何れも懐かしい思い出ですね。
こうして嬉しいコメントを頂いたおかげで、久々に美しいジェレミーを思い浮かべました。
又映画も観たくなりましたわ。
ご丁寧なコメントをありがとうございました。