お気楽忍者のブログ 弐の巻

ミニカー収集/お魚採取/動植物フォト/行楽記・・・趣味のごった煮ブログ

MY LIBRARY  悪魔の飽食 三部作

2025年02月06日 16時00分00秒 | 本の紹介

書名:新版 悪魔の飽食
著者:森村誠一
出版社:角川文庫
出版年:1983年
ジャンル:ルポタージュ

内容紹介
日本陸軍が生んだ“悪魔の731部隊”とは何か?世界で最大規模の細菌戦部隊(通称石井部隊)は日本全国の優秀な医師や科学者を集め、ロシア人・中国人など三千人余の捕虜を対象に、非人道的な数々の実験を行った。歴史の空白を埋める日本細菌戦部隊の恐るべき実像。本書は極限状況における集団の狂気とその元凶たる“戦争”に対する痛烈な告発の書である。

太平洋戦争当時、中国大陸の満州ハルビンにあった日本帝国陸軍の関東軍防疫給水部(通称 731部隊)。

給水や衛生管理を任務とする部隊でしたが、日本国内から集められた優秀な医師・化学者が軍属となり、細菌戦や化学戦の研究にも従事していたとされます。そこでは、捕虜を丸太(マルタ)と呼び、マルタを使って様々な人体実験が行われていたとも言われます。

本書はその731部隊の実像に迫ったルポタージュでした。

掲載写真に誤りがあったり、赤旗に連載されていたこともあって、全てを鵜呑みにするわけにはいきませんが、戦争が人を狂気に駆り立ててしまうことはよく解る1冊でした。

悪魔の飽食 三部作

終戦後、アメリカ軍は731部隊の貴重な細菌戦や化学戦の研究記録を入手するため、石井四郎軍医中将率いる731部隊の幹部たちを戦争犯罪に問わなかったとも言われています。

管理人は今から30数年前の学生時代に元731部隊の幹部だった老医師にお会いしたことがあります。

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MY LIBRARY  アルルカンと道化師

2025年01月30日 14時00分00秒 | 本の紹介

書名:半沢直樹 アルルカンと道化師
著者:池井戸潤
出版社:講談社文庫
出版年:2023年
ジャンル:小説

内容紹介(背表紙説明より)
東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとに風変りな案件が持ち込まれる。大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を買収したいというのだ。半沢は大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗するが、やがて背後にひそむ秘密に気づく。半沢の推理が冴え物語が反転する、国民的大人気シリーズ「エピソードゼロ」。

単行本が発行されたのは2020年でしたが、文庫落ちしたので読んでみました。半沢直樹シリーズとしては第5作目ですね。

今回も最期に半沢直樹の痛快な「倍返し」が繰り広げられ、スカっとしました ww

本作に登場する東京中央銀行の杉田人事部長の「サラリーマンの人生は人事で決まる。故に人事は公正でなければならない」と、半沢を左遷させようと目論む行内の悪い奴らに一喝するシーンも爽快でした。

ただ、半沢直樹を読んでると、頭の中では完全にドラマ半沢直樹シリーズの堺雅人さんに変換されちゃいますね(爆)

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MY LIBRARY 神戸新聞の100日

2025年01月17日 05時46分00秒 | 本の紹介

書名:神戸新聞の100日
著者:神戸新聞社
出版社:角川ソフィア文庫
出版年:1999年
ジャンル:ノンフィクション

【背表紙解説より】
1995年1月17日、午前5時46分。阪神・淡路大震災の激震は、神戸新聞本社を新聞発行不能な状況に陥れた。だが大災害のなか、神戸新聞社は社員一丸となり、新聞を発行し続けた。ジャーナリストとして、企業人として、一人の人間として、彼らはいかにして危機に立ち向かったのか。大震災をめぐる地域ジャーナリズムの戦いを克明に描く感動のノンフィクション!震災後の神戸と神戸新聞の5年間を綴る「被災地の1826日」も収録。

1月17日午前5時46分になりました。

1995年のこの日この時間に発生した阪神淡路大震災。

1995年は滋賀に移り住んで2年目でした。

夢うつつの中、ゴーッという地鳴りの音を聞いたような気がします。揺れで目が覚めたのか、地鳴りで目が覚めたのか、今となってはさだかではありませんが、さすがに飛び起きました。

揺れがおさまり、すぐテレビでNHKを見ると、大阪放送局の宮田アナウンサーが冷静に各地の震度や各支局からの情報を伝えていました。

仕事に出掛けるまでは、そんなに大きな被害の報告はありませんでした。震源の淡路・神戸方面は壊滅的な被害で、その被害を伝えるすべも無くなっていたなんて、この時は知る由もありませんでした。

スマホもPCも無かった当時、仕事の昼休みになって、休憩室のTVに倒壊した阪神高速が映っているのを見た時は愕然としました。。

その翌年に、友人の結婚式で神戸を訪れた時、電車の車窓からは、1階が押しつぶされたアパートなどがまだそのままになっているのを見ました。。。

今年で阪神淡路大震災発生から30年、犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致します。毎年1月17日は、あの朝のことを思い出します。

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MY LIBRARY  ガンと戦った昭和史

2024年11月19日 01時00分00秒 | 本の紹介

書名:ガンと戦った昭和史 塚本憲甫と医師たち
著者:塚本哲也
出版社:文春文庫
出版年:1995年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(背表紙説明より)
ガンの放射線治療の世界的権威で、第四代国立がんセンター総長塚本憲甫。飾らない人柄と公平な態度で誰からも敬愛された塚本の生涯をたどりながら、様々な医師の活躍、池田勇人、高見順、市川左団次ら患者たちとの心温まる交流を通して、日本におけるガン征圧の苦闘の歴史を描いた大河ノンフィクション。

ガンの放射線治療の世界的な権威で、"臨床の鬼"と言われ、日本におけるガン征圧の最前線で戦ってきた塚本憲甫(けんぽ)医師の生涯を描いた本作は第8回講談社ノンフィクション賞を受賞しました。

東大、癌研、放医研、がんセンターでガン撲滅に尽力した塚本医師の生涯は読みごたえがあり、感銘を受けました。

著者の塚本哲也氏は憲甫氏の長女の夫で、毎日新聞記者や防衛大学校教授を務めたそうです。

その人柄から、患者や医師に敬愛された塚本医師も最後はガンに侵され、がんセンター総長に在職のまま亡くなってしまうという結末は衝撃的でした。。。

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MY LIBRARY 新幹線がなかったら

2024年10月12日 03時00分00秒 | 本の紹介

書名:新幹線がなかったら
著者:山之内秀一郎
出版社:朝日文庫
出版年:2004年
ジャンル:ドキュメント

内容紹介(背表紙説明より)
世界一と言われる新幹線。しかし、その誕生までの道のりは決して易しくはなかった。新幹線の計画段階から、設備トラブル、労使間の対立や事故を乗り越えてきた歴史を、海外の鉄道事情も絡め、自身の経験と豊富なデータや写真で、JR東日本会長(執筆当時)の著者が綴る。

この10月1日に開業60周年を迎えた東海道新幹線。

新幹線はこれまでにのべ70億人(世界人口の85%くらい)を運びました。開業当時は新幹線でも4時間かかった東京~新大阪間も、車両・インフラ技術の進歩で、現在は最短2時間21分で結びます。

本書は必ずしも新幹線だけの話ではありませんが、国鉄の歴史や鉄道技術者の奮闘など、幅広く国鉄の鉄道史を眺めるにはちょうど良い本かと思います。

【Youtube】JR東海CM/60年分の会いにいこう

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MY LIBRARY 成瀬は天下を取りにいく

2024年10月05日 20時00分00秒 | 本の紹介

書名:成瀬は天下を取りにいく
著者:宮島未奈
出版社:新潮社
出版年:2023年
ジャンル:小説

2024年の本屋大賞を獲得した宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」を読みました。

内容紹介
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが・・・。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、大津市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!

滋賀県大津市に住む中2の成瀬あかりは、勉強もスポーツもできるパーフェクトガール。でも、それを自慢することもなく、いつも飄々としたちょっと変わった女の子。将来の夢は200歳まで生きること。スケールの大きいことを口にしますが、それは日頃から目標を口に出して種を撒いておくことが大切だと信じているから。。

物語は、そんな変わった成瀬あかりの行動が周囲の人(友人、近所の人、街の住人など)の目線から語られていきます。

読みやすい話で、逆に読書好きにとっては途中まで物足りなさも感じていましたが、読了感はとても爽やかで、成瀬あかりがこれからどんな道を歩むのか目が離せなくなってしまいました。続篇の『成瀬は信じた道をいく』も読もうと思います。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが・・・。

冒頭からこんな感じで、とくかく全編、 滋賀、滋賀、滋賀で、これ他府県の人が読んでも面白いのかなと心配になっちゃうくらい滋賀感満載でした ww

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MY LIBRARY  アルツハイマー征服

2024年09月27日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:アルツハイマー征服
著者:山下進
出版社:角川文庫
出版年:2023年
ジャンル:医学ノンフィクション

内容紹介(背表紙説明より)
50パーセントの確率で遺伝し、その遺伝子変異を受け継げば、100パーセント発症する。しかもその発症は若年。アルツハイマー病の解明は、この家族性アルツハイマー病の家系の人々の苦しみの上に築かれた。遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発、ワクチン療法から抗体薬へ。名声に囚われた科学者の捏造事件。治験に失敗した巨大製薬会社の破綻。治療薬開発に参加した女性研究者の発症とその苦悩。そして家族性アルツハイマー病を患った母の人生を語った女性の勇気。幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。

本書はアルツハイマー病の解明や治療薬の開発に挑んだ科学者たちの物語で、非常に読み応えがありました。

1年前、日本でもアルツハイマー型認知症治療薬(進行抑制薬)のレカネマブが製造承認されました。既に承認されているアメリカでは年間使用費が390万円と高額であり、日本では保険適用で年間298万円となりました(2023年末の情報)。

アルツハイマー患者の脳に見られるβアミロイドの沈着はこの疾患の原因なのか、結果なのか議論もありましたが、βアミロイドに対する抗体医薬で認知機能の悪化の進行がプラセボよりも抑制されるということは、少なくともβアミロイドが症状悪化に関与してることは分かりました。

この9月25日には新薬のドナネマブも承認されましたが、アメリカでの年間使用費はやはり460万円と高額。。。

若くしてアルツハイマー型認知症を発症してしまった患者さんやご家族には希望の光かもしれませんが、日本のサラリーマンの平均年収とほぼ同じこの金額はかなりの足枷になってしまいそうです。

そして、2050年には高齢者の3分の1が認知症になる時代に突入してしまいます。。。

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MY LIBRARY 昭和の時代終わる 

2024年04月29日 12時00分00秒 | 本の紹介

書名:アサヒグラフ緊急増刊 天皇陛下崩御
著者:---
出版社:朝日新聞社
出版年:1989年
ジャンル:雑誌

昭和64年(1989年)1月7日午前6時33分に崩御された裕仁天皇(昭和天皇)。

大学3年生の正月休みで実家に帰省している時に崩御されたのを覚えています。

日本の国家元首として、近代化、太平洋戦争、敗戦、高度経済成長といった激動の時代を生きた昭和天皇。その評価は後世の歴史家に委ねるとして、戦後 ここまで平和で抜群の安定感を持続している国は日本だけではないでしょうか。

個人的には、勤勉で賢い国民と、象徴とは言え、首長の上に天皇を頂く我が国の国体がその理由のひとつなんじゃないかと思います。

今日4月29日 「昭和の日」は、もともと(昭和)天皇誕生日でしたね。

「昭和の日」は、『激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日』と祝日法に定められています。

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MY LIBRARY  メタルカラーの時代

2024年03月13日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:メタルカラーの時代 (1~3)
著者:山根一眞
出版社:小学館
出版年:1993-1998年
ジャンル:ルポタージュ

メタルカラーの時代は、山根一眞氏が1991年から週刊ポストで連載していたルポで、日本が優れた技術を有していると考えられている分野について、現場のルポや技術者へのインタビューで構成されていました。

内容紹介
1:貿易黒字の原因として、米国から攻撃され続ける日本の「工業」。この古びた言葉の中身が、これほど驚きにあふれ、チャーミングなものだったとは。「ホワイトカラー」の背後で日本を支え続けてきた技術者「メタルカラー」たちの衝撃の証言集。
2:史上最小の道具「LSI検査針」実現の頭と手、たった1回の実験で成功したリチウムイオン電池、大震災で緊急停止した神戸製鋼炉の復活。先端工業国日本を支えるメタルカラーたちが日本の秘密を明かす44話。
3:純国産のH-2ロケット、世界一の明石海峡大橋。日本には未来に誇れる技術がある。創造的技術者「メタルカラー」たちが、その秘密を余すところなく語った。〃底冷え日本〃に元気を取り戻すモノ作り奮戦記。

メタルカラーとは、現場職のブルカラー、事務職のホワイトカラーでもない、創造的工業技術者を指す、山根氏の造語。

ちょうど、管理人が研究者として仕事を始めた頃に出版された単行本シリーズで、当時はワクワクしながら読みました。

それからおよそ30年、様々な技術開発の現場での不正や捏造が日々、ニュースで取り沙汰されるようになってしまいました。あの頃の技術者魂はどこへ行ってしまったんでしょう

久しぶりにこの本を手にして、そんなことを考えてしまいました。

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MY LIBRARY  僕はしゃべるためにここへ来た

2024年03月11日 06時00分00秒 | 本の紹介

書名:増補版 僕はしゃべるためにここ<被災地>へ来た
著者:笠井信輔
出版社:新潮文庫
出版年:2016年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介
2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生。翌日から笠井の現地取材は始まった。目の前で発見される遺体と泣き崩れる家族。どう言葉をかけたらよいのかわからなかった。「水がない」と訴える人の声を聞きながら、取材車に積んである水を配るべきか悩んだ。何のためにここに来たのか--- 報道人としての葛藤や失敗、今も続く被災者との交流を綴る渾身の震災ノンフィクション。

元日に発生した能登半島地震のショックも冷めやらぬうちに、今年も追悼の日がやってきました。

東北地方を襲った東日本大震災から13年が経ちました。死者は1万5,900人、未だ 2,500人を越える行方不明者がいることを思うと、心が痛みます。

本書は元フジテレビの笠井アナウンサーが東日本大震災の取材体験を綴ったルポで、初版は2011年11月に発行(産経新聞出版)されました。その後、笠井アナは2019年に悪性リンパ腫で活動を休止し、闘病を続けていましたが、2020年に寛解し、活動を再開されました。

2月末から発生している千葉県の地震も気になります。伊予灘から四国、和歌山北部の中央構造線沿いでちょくちょく起こっている地震も非常に気になります。

今日は、万が一の時の備えについて今一度考えてみる日でもありますね。

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MY LIBRARY 甲賀を繙く 

2024年02月09日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:甲賀を繙く(ひもとく)
著者:甲賀市教育委員会
出版社:甲賀市教育委員会
出版年:2006年
ジャンル:歴史

地元、滋賀県甲賀市の文化財をまとめたムック本です。

この地に住んで今年で31年、まだまだ知らないことがいっぱいあります。

甲賀は県内でも有数の仏像の多さを誇ります。

右の写真は櫟野寺の秘仏 十一面観音菩薩坐像で、像高は3m12cmと、日本でも最大の坐像になります。御開帳は33年に1度で、管理人も拝観したことがありますが、下から見上げた時の慈悲深い目が今も印象に残ってます。

平安期の仏像が多いことも甲賀の特徴。古来、仏像を作る工房が甲賀にあったのではないかという説を唱えている研究家もいるようです。

甲賀の祭りの数々・・・

甲賀市では国、県、市が指定する有形文化財や無形民俗文化財が276もあり、まだまだ文化財巡りが楽しめそうです

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MY LIBRARY  危機報道

2024年01月31日 18時00分00秒 | 本の紹介

書名:危機報道 その時、わたしは・・・
著者:宮田修
出版社:関西書院
出版年:1995年
ジャンル:ドキュメント

内容紹介(BOOKデータベースより)
突然襲った激しい揺れ―「放送しなくては」。その日、1月17日、NHKアナウンサー宮田修は、カメラの前に11時間あまり座り、次々に明らかになる大震災の惨状を伝えた。そのとき彼は、何を考え、何に迷い、どんな言葉を選んで放送を続けたか―四半世紀、25年のアナウンサー生活を振り返り、あの大震災報道を自ら検証する。

1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神淡路大震災。

甲賀は震度4で、揺れはさほどでもなかったんですが、さすがに飛び起きました。

テレビを点けると、NHK大阪局の宮田修アナが冷静に各地の震度や被害状況を伝えていました。

最初は落ちてきた物に当たって怪我をしたというような被害を伝えておられたように記憶してますが、夜が明けると被害の甚大さが明らかとなってきました。

代わりのアナウンサーもおらず、宮田アナは震災発生時から11時間に渡って、冷静かつ適切に震災状況を伝え続けました。

その後、宮田アナは東京に移動となり、1995年3月からNHKニュース7のキャスターも務めておられたので、全国的な顔になりました。2002年には神職の資格を取り、退職する2008年まで、神社の宮司とNHK職員の二足の草鞋を履いていたそうです。

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MY LIBRARY 首都防衛

2024年01月24日 22時14分56秒 | 本の紹介

書名:首都防衛
著者:宮地美陽子
出版社:講談社現代新書
出版年:2023年
ジャンル:災害ノンフィクション

内容紹介(出版社より)
首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火・・・。過去にも一度起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか? 命を守るために、いま何をやるべきか? 最新データや数々の専門家の知見から明らかになった、知らなかったでは絶対にすまされない「最悪の被害想定」とは・・・。

全国紙記者を経て、東京都知事政務担当特別秘書をされてる著者。

近い将来に発生するであろう首都直下地震や南海トラフ巨大地震で首都東京はどのような被害を受けるのか?

その時、どのように対応したらよいのか?

本書の中で印象に残ったのは、『半年に1度は家族防災会議を』という1節でした。

名古屋大学減災連携研究センターの武村雅之特任教授の話として、「子どもが学校に通っている頃は、妻と高齢の両親と半年に一度、地震に襲われた場合にどこに逃げるのか避難場所を確認していた。地震が起きれば仕事上、職場に向かわなければならず、家族との合流ポイントを確認しておく必要があるからだ。電話はつながらないことを前提に集合場所を決め、離れた場所で被災した場合には「○○小学校の南門の前」「午前9時と午後5時に10分間待つ」と具体的に決めておく。自宅から避難したときには玄関ドアに「逃げている」と張り紙をしておくことも大事だ。」

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MY LIBRARY  MM9

2024年01月23日 21時29分44秒 | 本の紹介

書名:MM9(エムエムナイン)
著者:山本弘
出版社:創元SF文庫
出版年:2010年
ジャンル:SF

内容紹介(BOOKデータベースより)
地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“気象庁特異生物対策部”略して“気特対”が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動…。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説。

自然災害のひとつとして怪獣災害も起こる世界というシチュエーションがまず面白い物語でした。そして、天気や地震の観測と同じように、怪獣出現の兆候を捉え、行動分析する部署が気象庁にある気特対(気象庁特異生物対策部)です。

MMとは怪獣災害の規模を表すモンスターマグニチュードのことで、MM9は体積4,000~10,000トン、身長50~68mの怪獣によってもたらされる災害の規模を表してました(笑)

著者のSF作家の山本弘氏は『と学会』の元会長。

と学会は世間のとんでもない本(ドンデモ本)やトンデモ物件を品評することを目的にした任意団体で、トンデモ本を紹介する本も複数出してます。

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MY LIBRARY スペイン風邪の正体を追って 

2023年10月15日 18時00分00秒 | 本の紹介

書名:四千万人を殺したインフルエンザ
著者:ピート・デイヴィス
出版社:文藝春秋
出版年:1999年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(BOOKデータベースより)
1918年、第1次大戦のさなか、「風邪」が世界を席巻した。全米の犠牲者は戦死者数を上回り、日本でも38万人が死亡。住民が全滅し、地図からその名が消えた町もあった。このおそるべきインフルエンザウイルスを追って、1998年、調査団が極北の墓所へ向かった。永久凍土に埋葬された遺体の胸からウイルスを採取しようというのだ。しかし・・・。

1918~1920年に世界的に大流行したインフルエンザ(スペイン風邪)。

本書では死者4,000万人とされてますが、おそらく全世界で1億人が亡くなったと言われてます。日本では当時の人口の43%が感染、39万人が死亡しました。

1997年にアラスカの永久凍土からスペイン風邪で亡くなり、埋葬されていた4遺体が掘り起こされ、肺組織がサンプリングされました。ゲノム解析の結果から、鳥インフルエンザに由来するH1N1亜型のウィルスがスペイン風邪の原因であったと判明したのは本書が出版された後でした

解読されたゲノム配列を使って復元されたウィルスは現在のインフルエンザウィルスの30倍の増殖力と強い肺炎と免疫調節異常を引き起こすことが分ったそうです。

読んだ当時の印象とコロナのパンデミックが起こった今読んだ場合では随分印象が違うでしょうね。将来また起こるであろうパンデミックへの備えの必要性をヒシヒシと感じます。

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