お気楽忍者のブログ 弐の巻

ミニカー収集/お魚採取/動植物フォト/行楽記・・・趣味のごった煮ブログ

MY LIBRARY 南極1号伝説 

2023年10月12日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:南極1号伝説 ダッチワイフの戦後史
著者:高月 靖
出版社:文春文庫
出版年:2009年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(背表紙説明より)
南極越冬観測隊員が持参したといわれるダッチワイフ。その真偽はさておき、知られざるダッチワイフの戦後史を綿密な取材で掘り起こすとともに、「ラブドール」と呼ばれる精巧なシリコン製ダッチワイフが開発されるまでの苦労話、エンドユーザー達の悲哀と楽しみを現在進行形で描いた異色のノンフィクション。

大衆風俗や性風俗といったいわば表には出てこない部分にフォーカスした著作を読み漁った時期がありました。そういった世界も人間の疑わざる本質の一部ですからね。

本書はダッチワイフからラブドール(現在はそう呼ばれます)に至る特殊用途愛玩人形の歴史や開発者たちの苦労話を丁寧に掘り起こし、真面目に取材した1冊でした。

裏プロジェクトXにでもできるんじゃないの(笑)

最近のラブドールの造形には目を見張るものがありますからね。

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MY LIBRARY  にっぽん入門

2023年10月10日 18時00分00秒 | 本の紹介

書名:にっぽん入門
著者:柴門ふみ
出版社:文春文庫
出版年:2009年
ジャンル:旅行記

内容紹介(背表紙説明より)
お伊勢参りに裸祭り、ねぶた、だんじり、阿波踊り…基本アポなし、お忍び、一泊二日。疲れたら休む。『ぶつぞう入門』に続き、日本人の“心”を求めて、漫画家・柴門ふみが締切の合間を縫い、北海道から九州まで、全国を訪ね歩いた、時にはお気楽で、時にはハードな諸国漫遊記。

ドラマにもなった『東京ラブストーリー』や『あすなろ白書』の原作者である漫画家・エッセイストの柴門ふみ氏の作品です。

氏の漫画はあすなろ白書以外は読んだことがありませんが、エッセイは軽妙で面白くてハマった時期がありました。特にこの「にっぽん入門」や「ぶつぞう入門」といった紀行モノが大好きでしたね。

よそいきの旅行解説ではなく、柴門氏が素直に感じたことが書かれていて、クスっと笑っちゃうところも多々ありました。各章ごとにミニ漫画があるのも面白いポイントでした。

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MY LIBRARY  セラピスト

2023年10月06日 18時00分00秒 | 本の紹介

書名:セラピスト
著者:最相葉月
出版社:新潮文庫
出版年:2016年
ジャンル:ドキュメント

内容紹介(背表紙説明より)
『絶対音感』『星新一』の著者が選んだ次なるテーマは〈心の病〉だった。河合隼雄の箱庭療法を試み、中井久夫から絵画療法を受け、自らもカウンセリングを学んだ。心の治療のあり方に迫り、セラピストとクライエントの関係性を読み解く。そして五年間の取材ののち、〈私〉の心もまた、病を抱えていることに気づき・・・。現代を生きるすべての人に響く、傑作ドキュメンタリー。

科学技術と人間、スポーツ、音楽をテーマにしたノンフィクションを執筆されている最相葉月氏の著作です。

絶対音感の能力を音楽家や脳科学者、心理学などへのインタビューを通して多角的に検証した「絶対音感」やバイオテクノロジーの進展をテーマにした「青いバラ」は面白かったですね。

うつ病100万人時代と言われる現在。著名な心理学者である河合隼雄や中井久夫氏氏への取材や自らも臨床心理学を学ぶために東洋英和女学院大学大学院に通い、また、心理療法とセラピストの歴史など、多角的見地から心の病とその治療法について書いた力作だと思います。

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MY LIBRARY 日本ばちかん巡り

2023年09月30日 17時54分35秒 | 本の紹介

書名:日本ばちかん巡り
著者:山口文憲
出版社新潮社
出版年:2002年
ジャンル:ルポタージュ

内容紹介(出版社コメント)
カミさまはたくさんいたほうがよい。 日本は単一文化的な国だというが、ほんとうにそうなのか。私たちが知らないだけで、じつはけっこう多文化的な国なのではあるまいか。この仮説を検証するために、著者は新宗教教団の本部のあるまちを訪ね歩く長い旅に出る。訪ねてみると、各教団の本拠地は、その一つ一つが、文字通り日本のなかの〝ミニ・バチカン〟 だった。日本とは別の国のようにして、この国の内部に点在するこれらの小さな国々。独自の世界観とイデオロギーが支配するこの「異文化」世界と、著者はどう出会い、どう「多文化」の日本をとらえなおしていくのか。読者もまた、著者とともに驚きと発見とスリルに満ちたワンダーランドの旅に出ることになる。
内容紹介(BOOKデータベース)
教団本部のあるまちは、その一つひとつが日本のバチカン。ちがうカミを信じ、ちがう世界を夢見る人びとの「独立国」を全国十数カ所に訪ね、「多文化日本」のいまを探る。この国を好きになる、驚きと発見の宗教ワンダーランド紀行。

天理教や金光教、崇教真光をはじめとする新興宗教や出雲大社、伊勢神宮、生駒山の神々といった神道、修験道の本拠地を訪ねるルポタージュでした。

内容は宗教だけにスポットを当てるのではなく、旅行記としても面白い1冊でしたね。

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MY LIBRARY  機長のかばん

2023年09月29日 18時15分12秒 | 本の紹介

書名:機長のかばん
著者:石崎秀夫
出版社:講談社
出版年:1994年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(BOOKデータベースより)
機長のかばんを忘れることは、航空法違反になる。かばんの中には、安全に空を飛ぶためのチェックリストやマニュアルが詰め込まれているからだ。そしてパイロットたちは注意深く手順と規則をよく守り、空の安全と秩序を保っている。二万五千回余という飛行回数を誇った全日空の名物機長が、自らの経験をもとに空の魅力と安全な飛行のメカニズムを語る。東京国際空港を離陸して福岡空港に着陸するまでのフライトを例にとりながら、わかりやすく解説。

元ANAのパイロットであった著者が飛行機のフライト準備から着陸までのプロセスを体験談を交えながら分かりやすく解説しており、飛行機好きの方にはお薦めの本ですね。

初版がおよそ30年前なので、内容はやや古いかもしれません。。

著者の石崎氏はこの本が上梓されてすぐに故人となってしまいましたが、他にも飛行機、空、雲をテーマにした著作があります。

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MY LIBRARY  ウルトラマンが泣いている

2023年09月28日 17時00分00秒 | 本の紹介

書名:ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗
著者:円谷英明
出版社:講談社現代新書
出版年:2013年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(「はじめに」より)
われわれ円谷一族の末裔は、祖父が作った円谷プロの経営を全うすることができませんでした。現存する円谷プロとは、役員はおろか、資本(株式)も含め、いっさいの関わりを断たれています。これから、約半世紀にわたる円谷プロの歩み、真実の歴史を明かそうと思います。その中には、今もウルトラマンを愛してくださる皆さんにとって、あまり知りたくないエピソードも含まれているかもしれません。成功と失敗、栄光と迷走を繰り返した末に、会社が他人に渡ってしまった背景には、一族の感情の行き違いや、経営の錯誤がありました。私も含め、どうしようもない未熟さや不器用さがあったことは否めません。 

ゴジラやウルトラマンを生み出した日本特撮の神様、円谷英二氏が設立した円谷プロダクション。

著者は円谷英二氏の孫で、2004年に円谷プロダクション6代目社長に就任し、経営改革に乗り出すも、解任動議でわずか1年で退任しています。

子供たちが夢中になったウルトラマンの影で、放漫経営や跡目争いに終始する円谷経営陣と魅力的なコンテンツに群がる様々な人たち・・・、円谷プロにこんな歴史があったなんて知りませんでした。

現在、円谷プロはパチンコメーカーのフィールズ(株)との持ち株会社傘下で、バンダイナムコの持ち分法適用会社にもなってます。

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MY LIBRARY  ロズウェルUFO回収事件

2023年09月08日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:ロズウェルUFO回収事件
著者:ウィリアム・L・ムーアほか/南山宏 訳
出版社:二見書房
出版年:1990年
ジャンル:オカルト、超常現象

内容紹介(背表紙説明より)
ニューメキシコの平原で米軍が入手した墜落円盤と異星人の死体は、いまなお厳重な管理の下、撤底した科学的分析をうけ続けている。米政府の企む恐るべき謀略の全容に迫る

ロズウェル事件は1947年7月にアメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェルの農場に墜落したUFOを米軍が回収したとされる事件で、異星人の死体も回収されたのではという噂は今も絶えません。

40年くらい前にはTVでもUFO特集がよく放送されてましたが、UFOブームも去ってしまいました。

ところが、最近またUFOが注目されるようになってきましたね。

今はUFO(Unidentified Flying Object;未確認飛行物体)ではなく、UAP(Unidentified Aerial Phenomena;未確認空中現象)と呼ぶそうですね。

米国国防省がUAP情報をサイトで公開したりもしています。

米軍は地球外生命体の存在には懐疑的だそうですが、今のところ不明な空中現象があることは認めており、情報を広くから募ってるそうです。その中には日本の情報もあり、広島や長崎で未確認空中現象の報告が多いそうです。

2020年には日本の防衛省もUFOを発見した時の自衛隊の対応について打ち出してます。

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MY LIBRARY 関東大震災

2023年09月02日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:関東大震災
著者:吉村 昭
出版社:文春文庫
出版年:2004年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(背表紙説明より)
大正12年9月1日午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、直後に発生した大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、未曽有の天災は人心の混乱を呼び、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していく。二十万の命を奪った大災害を克明に描きだした菊池寛賞受賞作。

昨日、9月1日は防災の日。大正12年の関東大震災から100年が経ちました。

防災の日は9月1日が関東大震災発生の日だったこと、ちょうど台風シーズンにあたること、昭和34年に戦後最大の台風被害をもたらした伊勢湾台風も9月だったことなどから、昭和35年に制定されました。

今後、心配される南海トラフ地震が起きる確率は30年以内に70~80%、40年以内では90%。

概ね90~150年周期で発生してますが、1944年、1946年に発生した前回の昭和東南海地震、昭和南海地震から既に77~79年が経過しています。

個人的には時々日向灘の深いところで起こっている地震が気になります。。

今年の防災の日を機に備えをしておこうと思います。

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MY LIBRARY  御巣鷹の謎を追う

2023年08月12日 00時02分00秒 | 本の紹介

書名:御巣鷹の謎を追う 日航123便墜落事故
著者:米田憲司
出版社:宝島社
出版年:2011年 
ジャンル:ルポタージュ

内容紹介(背表紙説明より)
520人の命を奪った日航123便墜落事故。20年にわたる取材で明らかになる真実。垂直尾翼の突然の損壊・消失という前代未聞の原因。墜落現場が特定できず救出を遅らせた自衛隊。米軍の救助が寸前で中止された事実。相模湾から尾翼の破片をすべて回収することなく、早々と出された事故調の結論などなど。著者が執念をかけて追い続けた渾身の一冊。ボイスレコーダーの分析も入って、ついに文庫化。

1985年の今日発生した日本航空123便墜落事後、あれから早38年が過ぎました。

機体後部の圧力隔壁の破断で客室内の空気が垂直尾翼方向に一気に流れ込んだことによる垂直尾翼破壊、操縦油圧系統の破断で操縦不能に陥り、墜落したというのが事故調の結論。

当時、墜落場所がなかなか特定されず、救助開始までに時間を要したことから、事故は自衛隊の無人標的機が尾翼に衝突したとする説や先に米軍が墜落現場に入り、何かを回収していったとする噂などもありました(真偽のほどは分かりません)。

この事故では管理人の務める会社の人も4人犠牲になったことを後で知り、ショックを受けました。

以降、国内では大きな航空機事故はありませんが、2005年にはJR福知山線列車脱線事故がありました。管理人が通勤に利用していたJR尼崎駅の手前で起きた事故だったのでこれも衝撃的な出来事でした。

JAL123便は最後まであきらめずに機体を立て直そうとしたクルーの努力、責任が感じられましたが、以降の大きなトラブルは企業体質の劣化やプロ意識の低下が感じられて、そら恐ろしく感じます。

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MY LIBRARY  おはよう寄生虫さん

2023年08月06日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:おはよう寄生虫さん
著者:亀谷 了
出版社:講談社+α文庫
出版年:1996年
ジャンル:科学読み物

内容紹介(背表紙説明より)
体内で5,000匹にまで増える回虫、数メートルにもなる条虫・・・他人に寄りかかりながら暮らす「世の嫌われもの」も寄生虫研究60年の世界的権威の著者によるとファンタジックな生きものになる。朝、目が覚めると思わず心の中で彼らに「おはよう」と呟き、いつも夢にひょっこりと現われる。そして、彼らも神様から命を授かったこの世の住人であると慈しむ。「世界でただひとつの博物館」、目黒寄生虫館館長が世にも不思議な生きものたちの、コワくてのんきな素顔のすべてを明らかにする。

東京目黒にある目黒寄生虫館の元館長で寄生虫学の世界的権威、亀谷了氏の著作です。

管理人も20数年前に仕事で東京出張した際に目黒寄生虫館に立ち寄ってみたくて、宿泊するホテルは目黒にしたことがあります。館内にはおよそ300点の寄生虫標本が展示され、かなりマニアックな空間でした(笑)

世界的に見ても唯一無二の博物館で、最近は外国人観光客も訪れてるみたいですね。

寄生虫に関する研究業績や啓蒙活動で紫綬褒章や勲三等瑞宝章を叙勲された亀谷氏は2002年に亡くなられました。

公益財団法人 目黒寄生虫館HPはコチラ

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MY LIBRARY  ディズニーランドをつくった男たち

2023年04月29日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:東京ディズニーランドをつくった男たち 「夢の王国」の光と影
著者:野口 恒
出版社:ぶんか社文庫
出版年:2006年
ジャンル:ドキュメント

内容紹介(背表紙説明より)
ウォルト・ディズニーが米・カリフォルニア州に「夢と魔法の王国・ディズニーランド」を建設したのは1955年のこと。そのわずか5年後に自国に本格的に誘致しようとした日本人がいた。その「巨大プロジェクト」が日の目を見たのは1983年のこと。本書では千葉・浦安にめでたくグランド・オープンを迎え、日本における「レジャー元年」を飾ったTDL誕生の裏側で動いた複数の企業、キーマンたちの時々刻々の行動ばかりでなく心の動きにまで鋭く斬りこんだ、緊迫のドキュメントである。

1958年に京成バラ園で販売するバラの買い付けのためにアメリカを訪れた後の京成電鉄社長の川崎千春。アメリカのディズニーランドを見て感銘を受けた川崎は、当時 京成電鉄が出資し、浦安臨海地域の埋め立て・商業誘致を行っていたオリエンタルランドに高橋政知を招聘する。

高橋は浦安の漁民との漁業補償交渉や米国ディズニーとの交渉を行い、高橋と川崎でディズニーランド誘致に動き出します。

ディズニーランド建設に反対するオリエンタルランドの大株主の三井不動産や三井信託銀行。富士山麓にディズニーランドの誘致を目指す三菱地所と東宝。売上の10%のロイヤリティと50年契約を求める米国ディズニー。利権渦巻く中で、オリエンタルランドは誘致権を獲得し、1983年にディズニーランドは千葉浦安の埋め立て地にオープンしました。

オリエンタルランドの社長となった高橋はディズニーシーのオープン前年に亡くなってしまいますが、ディズニーランドは日本一のエンターテインメントパークとなり、今年で開園40周年を迎えました。

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MY LIBRARY  オウム裁判傍笑記

2023年04月26日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:オウム裁判傍笑記
著者:青沼陽一郎
出版社:新潮社
出版年:2004年
ジャンル:ルポタージュ

内容紹介(BOOKデータベースより)
疑似国家さながらに日本を敵視し、テロの恐怖に陥れた犯罪集団「オウム真理教」。多数の犠牲者を出した一連の事件は世界中を震撼させ、「教祖」は1995年5月に逮捕される。その犯罪を裁く「世紀の法廷」は、96年4月東京地裁で開廷した。しかし、そこで繰り広げられた8年間のやりとりは、あまりにも不可解で喜劇的だった。そのとき、教祖はいかに振る舞い、弟子たちは何を語り、弁護人はどこにいて、裁判官は何を裁いたのか?  裁判を傍聴し続けた著者が裁判員制度の導入を前に、大いなる疑問とともに提示する真実の法廷ドラマ。

著者がオウム真理教が引き起こした事件の裁判を長年傍聴した記録です。

傍笑記とは不謹慎な感じを与えてしまいますが、著者が裁判を面白おかしく描いている訳ではなく、実際の裁判での供述や内容は不可解で漫画チックで、傍聴席からも失笑が起こってしまうようなものだったそうです。

ニュースでは事件の重大さや判決ばかりが報道されてましたが、裁判における進行やオウム弁護団の対応、裁判中のハプニングなどはほとんど取り上げられませんでしたからね。

何でこんなアホな集団の犠牲にならないといけないのか?と腹立たしく思ってしまう1冊でした。そういう意味では超一級の裁判傍聴記かもしれません。

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MY LIBRARY  青い閃光

2023年04月22日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:青い閃光 「東海臨界事故」の教訓
著者:読売新聞社
出版社:中公文庫
出版年:2012年
ジャンル:ノンフィクション

内容紹介(背表紙説明より)
1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」東海事業所内で突然青く閃いた光。現場の作業員三人は異様なショックに全身を打たれた。それは原子力の安全神話が崩壊した瞬間だったのだが・・・。死者二名と多くの被曝者を出したわが国初の「臨界事故」。その教訓は生かされたのか?

核燃料加工会社JCOで、事故防止のための正規マニュアル手順に従わず、裏マニュアルで核燃料を加工する作業をしていた最中、ウラン溶液が臨界状態(核分裂反応が連続して起こること)になり、中性子線を強く浴びた作業員2名が死亡、667名が被爆した事故でした。

被爆の恐ろしさもさることながら、日本の技術屋魂の衰退を感じさせる出来事だったようにも思います。今もデータの捏造や正規マニュアルに従わない効率だけを重視した裏手順が明るみになる企業が後を絶ちませんから。。。

青い閃光とは強い放射線などが水中を進むときに見られる光(チェレンコフ光)のことです。

他にも2006年に出版された「朽ちていった命-被爆治療83日間の記録- NHK東海村臨界事故取材班- 新潮文庫」も読みました。

内容紹介(BOOKデータベースより)
1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく、83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった。「生命の設計図」である染色体が砕け散り、再生をやめ次第に朽ちていく体。前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩。人知及ばぬ放射線の恐ろしさを改めて問う渾身のドキュメント。

重症被爆を負った患者の治療に当たった放射線医学総合研究所(放医研)の闘いを描いたドキュメントでした。

大量被爆で、「体が崩れていく」という表現が衝撃的でした。。

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MY LIBRARY  見仏記

2023年04月08日 11時00分00秒 | 本の紹介

書名:見仏記
著者:いとうせいこう、みうらじゅん
出版社:角川文庫
出版年:1997年
ジャンル:エッセイ、旅行記

内容紹介(背表紙説明より)
小学生時代から、詳細なスクラップブックを作ってしまうほど、仏像に魅せられてしまったみうらじゅんが、仏友・いとうせいこうを巻き込んで、二人の“見仏”珍道中が始まった! セクシーな如意輪観音に心を奪われ、千手観音のパフォーマンスに驚愕し、十八神将像の逆立った髪型を考察する。さらに、みやげ物にまで、目配りを怠らないという、充実ぶり。抱腹絶倒の見仏珍道中記、待望の文庫化。

管理人の憧れの人、イラストレーターのみうらじゅん氏と小説家・クリエーターのいとうせいこう氏が日本全国の仏像を巡る見仏記の第1巻目でした。

いとう氏の軽妙な文章とみうら氏の仏像のイラスト、お二人の掛け合いが魅力的な1冊です。

仏像の解説本は数あれど、お二人の仏像評はズバリ!ただのインスピレーション(笑)

仏像の話だけじゃなく、お寺に至るまでの道中記やみやげの話もイイ味出してます!

第1巻は主に奈良と東北の仏像を巡る旅でした。

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MY LIBRARY  心霊写真

2023年04月06日 04時00分00秒 | 本の紹介

書名:心霊写真
著者:小池壮彦
出版社:宝島社文庫
出版年:2005年
ジャンル:オカルト

内容紹介(背表紙説明より)
写ったのは本物か否か? 明治の写真師が、日本初の「心霊写真」を撮影した歴史的瞬間から、疑惑のカットが全国規模で大騒動を巻き起こした戦後、そして家庭用ビデオに「幽霊」が発見された現代まで・・・ニッポン人は、写真や映像の中に、いかにして「幽霊」を発見してきたのか?「怪奇探偵」として名高い筆者が、徹底リサーチによって、異端の「心霊事件史」を炙り出す不朽の名著。

もう、心霊写真って死語になりつつありますね。

子供の頃は夏になれば決まって心霊やオカルト、UFOもののテレビ番組がありました。

昼間は『あなたの知らない世界』、夜は11PMや木スぺの『矢追純一 UFO特集』などなど・・・。

多分、ウソだろうなぁと思いつつ、ドキドキしながら見ていたのを覚えてます。

カメラもフィルムの時代からデジタルに変わり、ピンボケや二重露光、現像ムラなんかも無くなっちゃって、もうすっかり心霊写真は鳴りを潜めてしまいました。

また、何らかの加工があってもデジタルデータであればその痕跡はすぐ分かっちゃいますからね。

オカルト好きにとっては、ちょっとつまらない世の中になってしまいました。

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