お気楽忍者のブログ 弐の巻

ミニカー収集/お魚採取/動植物フォト/行楽記・・・趣味のごった煮ブログ

えきまちテラスのオサカナラボ

2024年10月14日 20時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

10月12日

えきまちテラス長浜(滋賀県長浜市)

JR長浜駅前再開発により、2017年にオープンした『えきまちテラス長浜』。

駅からはデッキ直結で行ける複合商業施設で、この日は2階デッキで長濱フェス2024のイベントが開催されてました。地元のクラフトビール「長濱浪漫ビール」を中心に、ビールに合うフードなどを販売する屋台が並んでました。

車で来ちゃうと、お酒が飲めないのが何とも残念です

さて、このえきまちテラスの1階にあるのが、2022年にオープンした『小さなびわ湖水族館 オサカナラボ』。

水槽だけが置かれた無人の水族施設で入場は無料。

運営はびわ湖を中心とした環境保全活動を行っているNPO法人「近江淡水生物研究所」だそうです。

ニゴロブナやヒブナを中心とした大きな水槽が目を惹きますね~。

こちらは琵琶湖の主の琵琶湖大鯰(ビワコオオナマズ)。

まだ若魚ですが、びわこベースに居た個体より大きいですね。

過去記事<琵琶湖の小さな水族館

これは琵琶葦登(ビワヨシノボリ)だったかな、近江葦登(オウミヨシノボリ)だったかな

琵琶湖に生息する淡水魚を中心に小さな水槽がたくさん並んでいて、見ていて飽きませんね。

これが無料なんて信じられません。退出する時に少しだけ募金箱に寄付させて頂きました。

一文字鱮(イチモンジタナゴ)

琵琶湖淀川水系、木曽三川、三方湖に生息する綺麗なタナゴですが、絶滅危惧ⅠA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定され、滋賀県では条例で採取が禁止されてます。

琵琶湖淀川水系では減少が著しく、外来のタイリクバラタナゴとの競合や観賞用に乱獲されたことがその理由のようです。。

渓流の女王と呼ばれる綺麗に色付いた雨子(アマゴ)。

河川残留型(陸封型)がアマゴで、降海・降湖型はサツキマスとなります。

オオクチバス(上写真)とコクチバス(下写真)といった外来魚も展示されてました。

コクチバスは鰓蓋後端に白斑があることでオオクチバスと区別できます。

いずれも在来の生態に大きな影響を与える生物として特定外来生物に指定されているので、生体を持ち運んだり、飼育・放流したり、輸入・販売・譲渡することは禁止されてます。野外に放流すると懲役3年以下もしくは罰金300万円以下の罪になります。

過去記事<長浜駅から街歩きスタート!

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また行きたいぞ! びわこベース

2024年10月05日 02時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

琵琶湖畔にある小さな水族館、びわこベース(滋賀県大津市)訪問記の最終回です。

日本薔薇鱮(ニッポンバラタナゴ)

絶滅危惧ⅠA類:ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

大阪の淀川水系、奈良の大和側以西に生息する在来のバラタナゴですが、絶滅の危機に瀕してます。

滋賀や京都では既に絶滅、奈良でも野生絶滅したとされています。

成長が早く、繁殖期間も長い外来のタイリクバラタナゴと競合して負けてしまってるのもその原因のようです。

川端諸子(カワバタモロコ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

滋賀県では絶滅危惧種で、許可の無い採取が禁止されているカワバタモロコ。繁殖期の金色の体色が美しい小さなお魚です。

愛知の水路で採取したことがあります。他県ではまだたくさん見られるのに、滋賀ではどうして絶滅寸前にまでなってしまったんでしょうね。。

鰻(ウナギ)

琵琶湖ではまだウナギに出会ったことはありませんね~。

静岡の浜名湖流入河川では2度ほど網に入ったことがあります。

カムルチー

東南アジアに分布するタイワンドジョウ科のカムルチー。

日本国内でも広く分布してしまった外来種で、雷魚という名前の方がお馴染みかもしれません。

食欲旺盛な魚ですが、特定外来生物や生体被害防止外来種には指定されておらず、生態系に被害を及ぼす生物ではないと現在は判断されているようです。

鬼鯔(オニボラ)

黄色い尾鰭や真っ黒な胸鰭が特徴的なオニボラは、和歌山以南の沿岸の浅瀬や河川汽水域に棲むお魚でそうです。

川鰯(カワイワシ)

中国、朝鮮、台湾に生息する淡水魚で、日本では2000年代以降、岡山の百間川に鑑賞用に輸入されたと推測される個体が定着しているそうです。

こんなお魚、初めて見たよ

1時間ほどゆっくりと様々な希少な淡水生物を観察し、グッズコーナーへ。

釣り仲間へのお土産や自分用に淡水魚のキーホルダーをお買い上げ

入館者にはシールがもらえました

ヤリタナゴ(銀鱗)とオオガタスジシマドジョウの可愛いイラストのシールをチョイスしました。

また、来てみたいぞ!びわこベース

この後は琵琶湖大橋を渡って湖東に戻り、近江八幡方面へ向かいます

おしまい

過去記事<びわこベース ダーウィンが来た!

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びわこベース ダーウィンが来た!

2024年10月04日 15時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

9月29日

びわこベース(滋賀県大津市)

2022年、琵琶湖畔にオープンしたびわこベースは、希少淡水生物の生体展示や生息域外保全の取り組みの他、「みんなで水族館」という活動も行っているそうです。

いわゆる出前水族館ですが、参加者みんなで川に入って生き物を採取し、軽トラに乗せたミニ水族館水槽に収容し、その土地オリジナルの手作り水族館を開館するという、面白いイベントです。

水槽の上に「みんなで水族館」のパネルがありますね。「みんなで水族館」の名前は元滋賀県知事の嘉田由紀子氏が名付け親だそうです。

腸香(ワタカ)

絶滅危惧ⅠA類:ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

琵琶湖、淀川水系のみに生息していたワタカ。

昔の琵琶湖では、投網が沈まなくなるくらいワタカが群れていたそうですが、管理人はまだ琵琶湖でワタカに出会ったことありません。岐阜県の水路でワタカが釣れたことはありますが、もちろん移入種です。

出目諸子(デメモロコ)

絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危険が増大している種

琵琶湖で餌釣りしてると、時々釣れるデメモロコ。お馴染みのお魚ですが、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されてます。

琵琶鰉(ビワヒガイ)も琵琶湖固有種

以前はホンモロコ釣りしてると、ビワヒガイも釣れたりしましたが、ここ10年くらいはお目にかかったことありません。。

美味なヒガイは明治天皇が好きな魚だったとされ、漢字はさかなへんに皇となりました。

土吹(ツチフキ)

近畿以西の本州、四国、九州に分布するカマツカ亜科に属するツチフキ。

吻が丸みを帯びていて可愛らしい顔をしています。湖東の用水路で1度採取したことがありますが、後にも先にもこの1度きりの出会いでした。。

白鰭田平(シロヒレタビラ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

濃尾平野、琵琶湖・淀川水系、岡山県高梁川以東の山陽地方、徳島県に分布するタナゴで、雄は繁殖期になると腹鰭と臀鰭の基部は黒く、外縁が白くなります。

湖北の漁港で釣ったことがあります。

館長の関氏は、NHKの『ダーウィンが来た! 生きもの新伝説』の取材協力もされてるそうですよ。

NHK大津放送局のマスコットキャラクター「びわっピー」のシールや関西テレビの情報番組『よーいドン!』の「となりの人間国宝」のステッカーもありますね。

関西人にしか分からんか・・・ww

金平(カネヒラ)

カネヒラは、琵琶湖・淀川水系以西の本州、九州北部に生息するタナゴの仲間。

自然分布域ではない家の近くの溜池で釣った経験がありますが、地元の自然館の学芸員の方にお聞きすると、やはり人為的に移入されたものだろうということでした。。

品井持子(シナイモツゴ)

絶滅危惧ⅠA類:ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

北日本に生息するモツゴで、関東では既に絶滅してしまいました。まだ、自然では見たことないお魚です。。

鯎(ウグイ)

日本全国に生息しているコイ科のウグイですが、実はまだ一度も採取経験がありません。。

つづく

過去記事<びわこベース  ビワヨシの婚姻色

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びわこベース ビワヨシの婚姻色

2024年10月03日 20時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

9月29日

びわこベース(滋賀県大津市)

びわこベースは元京都水族館副館長の関慎太郎氏が2022年に琵琶湖畔に開設した小さな水族館で、希少な淡水生物の生体展示の他、生息域を失った生き物を一時的に預かる生息域外保全の取り組みをされてます。

展示水槽には、このブログでお馴染みの顔ぶれの他、初めて見る国内外の淡水生物がたくさんいて、興奮しっぱなしの管理人でした ww

川葦登(カワヨシノボリ)

西日本の河川上流域に生息するカワヨシノボリですね。地元ガサで最も多く網に入るヨシノボリでもあります。

琵琶葦登(ビワヨシノボリ)

琵琶湖固有のヨシノボリで、普段は琵琶湖の中層に生息してますが、初夏になると産卵のため浅瀬にもやって来ます。

この個体はまだ美しい婚姻色を保ってました。

ビワヨシの雄は初夏の繁殖時期になると、体色がオリーブ色になり、鰭の端部が青白くなります。

びわこベースのテラスから眺めた琵琶湖。曇り空だったのがちょっと残念。。

手前にはJR湖西線の線路が横切ってます。

クモマダラハゼ

絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危険が増大している種

国内では八重山諸島や沖縄諸島の沿岸部や河川に棲むノコギリハゼ科のお魚で、成魚になると40cmにもなるそうです。

1974年に上皇陛下がホシマダラハゼを新種として記載され、後にその中に複数種を含むことがわかり、昨年にその中のひとつが新種のクモマダラハゼとして学術誌に新種記載されたそうです。

蛇目鯊(ジャノメハゼ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

ジャノメハゼも沖縄や奄美のマングローブに生息する汽水魚だそうです。

尾鰭の付け根に黄色い縁取りの黒丸があるから蛇の目なのかな。

為朝鯊(タメトモハゼ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

種子島、屋久島に生息するタメトモハゼも30cmになる大型種。河川の上流から中流域に生息してるそうです。胸鰭の黄色とブルーの瞳が綺麗ですね。

源為朝上陸の碑がある名護の屋部川で初めて見つかったことから、この名前が付いたんだとか。。

鮕鮘(コウタイ)

台湾や中国の長江以南に生息するタイワンドジョウ科のお魚で、日本では外来種として大阪府でも生息が確認されてます。

様々な品種改良も行われていて、ペットとしても輸入されてるそうですね。

山ノ神(ヤマノカミ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

降河回遊の生活史をもつカジカ科のお魚で、国内での生息域は九州有明海流入河川だけに限られている希少な淡水魚です。

つづく

過去記事<びわこベース  鯰と泥鰌

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びわこベース 鯰と泥鰌

2024年10月03日 01時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

琵琶湖大鯰(ビワコオオナマズ)

まだ若魚ですが、ビワコオオナマズは成長すると体長1mにもなる琵琶湖のヌシで、日本三大怪魚のひとつ。

2年前に管理人も友人たちと湖北でビワコオオナマズ釣りに2回挑みましたが、結果は・・ボウズでした

琵琶湖の西側、びわこバレイ入り口近くの県道558号線沿いにある小さな水族館『びわこベース』を訪れました。

希少な淡水魚を飼育している水槽がずら~っと並んでて、日淡好きにはたまらない場所でした~

今年生まれたビワコオオナマズのおチビさんだそうです。

岩床鯰(イワトコナマズ)

準絶滅危惧種:現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性

イワトコナマズは琵琶湖、余呉湖に生息するナマズで、通常、泥底が好きな他のナマズと違って、岩礁地帯を好んで棲んでます。

谷川鯰(タニガワナマズ)

生憎、お顔は見せてくれませんでしたが、2018年に新種記載されたタニガワナマズ。

中部地方の山間部の河川上流域に生息しているとされ、在来のナマズはマナマズ、イワトコナマズ、ビワコオオナマズ、そしてタニガワナマズの4種となりました。

中型筋縞泥鰌(チュウガタスジシマドジョウ)

絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危険が増大している種

瀬戸内海流入河川(近畿西部、四国、山陽、九州東部)に生息するドジョウですが、もう最近のドジョウの分類にはついていけません。。

東海小型筋縞泥鰌(トウカイコガタスジシマドジョウ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

生息地は、三重の宮川以北、岐阜の伊勢湾流入河川、愛知県、静岡の太田川以東とされてます。

唐泥鰌(カラドジョウ)

中国を原産とする外来のドジョウで、北海道を除く都府県で生息が確認されてます。

生態系被害防止外来種に指定されていて、駆除対象となる特定外来種への適否が検討されてます。在来ドジョウと生息域が同じであることから、在来種を駆逐してしまうことも心配されてます。

写真のカラドジョウはアルビノですね。

蝦夷仏泥鰌(エゾホトケドジョウ)

絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

日本固有種で北海道と青森に生息するドジョウだそうです。初めて見ました

背中は黄褐色で黒線があり、ムギツクみたいなカラーリングですね。

つづく

過去記事<琵琶湖の小さな水族館

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琵琶湖の小さな水族館

2024年10月02日 16時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

管理人が水族館や日本産淡水魚好きなのはこのブログをご覧の皆さんはご存知のはず。

琵琶湖を有する湖国滋賀でありながら、水族館と名前の付いた施設は無く、滋賀県立琵琶湖博物館の水族展示室だけが唯一の水族施設でした。

1年ほど前に何気なくネットで、"滋賀” "水族館"と検索したら出てきた「びわこベース」。琵琶湖の西側にある小さな水族施設のようですが、ずっと気になる存在でした。

9月29日

で、行って来ました! 念願のびわこベース

小さな水族館 びわこベース 淡水生物生息域外保全センター(滋賀県大津市木戸)

県道558号線沿いにある本当に本当に小さな水族館ですが、入る前からワクワクが止まりません。

ようやく憧れの場所に入りました(入館料 大人¥500)。

琵琶湖博物館飼育員を経て、京都水族館副館長を務め、自然写真家でもある関慎太郎氏が2022年に開設した施設で、希少淡水魚の展示の他、開発の影響で本来の棲みかを追われた淡水生物を一時的に保護し、環境が整った後に現地に戻すなどの活動をされてます。

土蛙(ツチガエル)

淡水魚だけかと思ったら、両生類エリアも充実していて、カエルの仲間やサンショウウオの仲間も数多く生体展示されてました。

河鹿蛙(カジカガエル)

このブログでも過去に紹介した上流部の清流に棲むカジカガエル。美しい鳴き声で、古来より和歌の題材にもなりました。

沼蛙(ヌマガエル)

日本の中部以西に生息するカエル。ツチガエルに似てますが、ヌマガエルは腹が白いことで区別できます。

東蟇蛙(アズマヒキガエル)

アズマヒキガエルは、東北地方から近畿、山陰に生息するヒキガエルの固有亜種。

家雨蛙(イエアメガエル)

一瞬、フィギュアかと思ったイエアメガエル ww

インドネシアやオーストラリアに生息する食欲旺盛なカエルだそうです。なんかムチムチで可愛い

流蟇蛙(ナガレヒキガエル)を持たせてもらう妻。

思ったほど、ヌルヌルブヨブヨはしてませんね。

日本に棲むサンショウウオの仲間の飼育展示数も圧巻でした。

写真は在来の大山椒魚(オオサンショウウオ)と外来のチュウゴクオオサンショウウオの交雑種。日本のサンショウウオの大人しい性格とは対照的にチュウゴクオオサンショウウオは獰猛だそうです。

在来のオオサンショウウオは天然記念物ですが、チュウゴクオオサンショウウオや交雑種は特定外来生物として駆除対象になってます。

こちらは黒山椒魚(クロサンショウウオ)

管理人の地元にも生息してるそうですが、まだ出会ったことはありません。。

つづく

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世界の古代湖

2024年07月10日 20時04分59秒 | 水族館・動物園紀行

6月23日

アムールイトウは、モンゴル、シベリアの河川や湖に生息する最大2mにもなる淡水魚。

お次は滋賀県立琵琶湖博物館水族展示室の世界の古代湖エリアを見てみましょう。

琵琶湖も400万年の歴史を持つ世界有数の古代湖ですからね。

タンガニーカ湖

アフリカのコンゴ、タンザニア、ザンビア、ブルンジに囲まれたタンガニーカ湖は1,500万年の歴史をもつ古代湖。水深はバイカル湖に次ぐ深さで1,500mあり、およそ400種の淡水魚が生息しているそうです。

マラウイ湖

同じくアフリカのマラウィ湖にはおよそ800種のシクリッドが生息し、重要な食糧源になってます。

バイカル湖はロシア南東部イルクーツク州とモンゴルの間にある湖で、6,000万年前にできたと言われてます。

樽型のシルエットが可愛いバイカルアザラシの生息地としても知られてますね。

古代魚の代表格のチョウザメの泳ぐ水槽は迫力満点でした

琵琶湖に生息する国内最大のミジンコであるノロミジンコのオブジェ。

体長は10~20mmにもなるミジンコですが、身体が透き通っているから、なかなか見つけられないそうです。

琵琶湖に棲む生物の83%を占めるプランクトンにフォーカスしたマイクロアクアリウムのコーナーを覗いてみます。

まるで酒場のような雰囲気のマイクロバーでは、顕微鏡を使ってお好みの水生微生物(プランクトン)を観察することができますよ。

今日のおすすめ料理ならぬ、今日の琵琶湖のプランクトン(爆)

つづく

過去記事<日本産淡水魚の世界(2)

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日本産淡水魚の世界(2)

2024年07月08日 20時27分38秒 | 水族館・動物園紀行

6月23日

滋賀県草津市にある滋賀県立琵琶湖博物館の水族展示室にある湖魚販売店を模した展示コーナー。

水生生物だけでなく、琵琶湖の水産資源と人間との関わりや文化も紹介しているのが水族展示室の特徴です。

ウグイの煮付けは食べたこと無し。。

釣ってきたビワコホンモロコを食べたり、エビ豆(琵琶湖のスジエビと大豆を甘辛く炊いたもの)や湖魚の佃煮を買ったりと、管理人も琵琶湖の恵みにはお世話になってます。

コイの筒煮

鯉の輪切りを甘辛く炊いた筒煮も美味しいですね。さすがに家で食べることはありませんが、以前は近所の料理屋で飲み会があったりした時はコイの筒煮に舌鼓を打ちました

渓流域のお魚・・アマゴかな?イワナかな?

都鱮(ミヤコタナゴ)

主に関東地方に生息するタナゴで、善福寺川や小石川植物園の池など東京都に広く分布していたことが「ミヤコ」の和名由来と言われます。但し、天然記念物だから採っちゃダメ

絶滅危惧IA類(ごく近い将来、絶滅の危険性が極めて高いもの)

夏毛の百合鴎(ユリカモメ)

主に冬鳥として日本全国に飛来する小型のカモメ科の鳥類ですね。

名前の由来は某知事じゃなくて、百合のように美しいからや入江鴎(いりえかもめ)がユリカモメになったなどという説があります。

1991年から2015年までの20数年で汽水・淡水魚の絶滅危惧種は16種から123種に増えてしまいました。

淡水魚が好きな管理人にとっては悲しい現実ですね。。。

保護増殖センター

琵琶湖博物館の保護増殖センターでは、種の絶滅を防ぎ、人と自然のより良い関係を探るため、絶滅危惧種や国指定天然記念物の淡水魚の系統保存や研究を行ってます。

流木の下にいるのはオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑種。

関西地方では、食用として人為的に移入されたチュウゴクオオサンショウウオと日本在来のオオサンショウウオとの交雑が問題になってます。。

近年、琵琶湖下流の瀬田川で爆発的に増えているチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。

生態系の破壊者として、ブラックバスより危険と言われるアメリカナマズがとうとう琵琶湖への侵入を開始してしまいました

つづく

過去記事<日本産淡水魚の世界(1)

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日本産淡水魚の世界(1)

2024年07月05日 12時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

6月21日

5年ぶりに訪れた滋賀県立琵琶湖博物館。

まずは、淡水生物の展示としては国内最大級の水族展示室を巡ってみます。お付き合い下さいませ。

腸香(ワタカ)

日本固有種で、琵琶湖と淀川水系に生息していましたが、現在は琵琶湖産の稚アユに混ざって放流され、全国の河川に定着してます。管理人は琵琶湖での採取経験はありません。岐阜県で1度だけ釣ったことがあります。

絶滅危惧IB類(近い将来、絶滅のおそれあり)

似五郎鮒(ニゴロブナ)

琵琶湖固有亜種で、琵琶湖やそれに流入出する河川、用水路に生息しているフナ。滋賀では鮒寿司の材料として珍重されてます。

絶滅危惧IB類(近い将来、絶滅のおそれあり)

橙葦登(トウヨシノボリ)

日本全国に生息するヨシノボリの一種。尾鰭の付け根の橙色が綺麗ですね。上皇様も本種の研究に携わっていました。

アオバラヨシノボリ

沖縄島北部の固有種で、読谷村と名護市以北、やんばるの森に分布する貴重な淡水魚。メスは腹が青く染まり、オスは橙色になるそうです。

絶滅危惧IA類(ごく近い将来、絶滅の危険性が極めて高いもの)

大型筋縞泥鰌(オオガタスジシマドジョウ)

日本固有のシマドジョウで、琵琶湖とその流入河川の固有種ですが、これも稚アユ種苗放流で関東、中部、北陸に移入しています。

絶滅危惧IB類(近い将来、絶滅のおそれあり)

岩床鯰(イワトコナマズ)

琵琶湖の湖北や余呉湖、瀬田川に生息するナマズ。普通のナマズが好む泥底ではなく岩礁地帯に生息してます。

絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)

琵琶湖流入河川の河口域を模した流れのある水槽では琵琶湖固有種の鰣(ハス)やズナガニゴイ、オイカワなどが泳いでました。この水槽好きなんですよね~

ハスは食べられるけど、小骨が多くて食べにくいのが難点です・・・。

脂鰉(アブラヒガイ)

コイ科ヒガイ属の淡水魚で、琵琶湖固有種。湖北部の岩礁地帯に生息してます。

絶滅危惧IB類(近い将来、絶滅のおそれあり)

一番下のお魚は品井持子(シナイモツゴ)

模式標本の産地は宮城県の品井沼であることからこの名前が付いてます。東北地方に分布してますが、関東地方では絶滅しました。

絶滅危惧IA類(ごく近い将来、絶滅の危険性が極めて高いもの)

次回も琵琶湖の魚たちと、人との関わりを紹介します。

つづく

過去記事<ビワコオオナマズは今?

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ビワコオオナマズは今?

2024年07月02日 13時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

6月23日

滋賀県草津市にある『滋賀県立琵琶湖博物館』を訪れました。

前に来たのは、ちょうど第2期リニューアル工事が終わった2019年でした。その後に最期のリニューアル工事が行われたので、全館リニューアル完了後としてはこれが初めての訪問です。楽しみ~

エントランスに掲げられた『7月1日 びわ湖の日』の横断幕。

管理人にとってはもうすぐ「びわ湖の日県民一斉清掃」の日がやって来ることを思い出してしまう横断幕です(爆)

ではでは、まず最初は日淡(日本産淡水魚)ファンの聖地、水族展示室を覗いてみましょう

今年の4月23日に再開されたトンネル水槽。

琵琶湖の宝石、ビワマス

ウグイやワタカ、ニゴロブナなど琵琶湖のお魚たちが気持ちよさそうに泳いでます。

前にブログにも書きましたが、昨年の2月10日、琵琶湖博物館のビワコオオナマズが入った円形水槽が破損しました。

午前8時20分に展示室の異常を知らせる警報が鳴り、係員が駆けつけると、ビワコオオナマズ水槽の厚さ4cmのアクリルガラスが大きく割れ、水およそ100トンが施設内に流れ込んでいました。

アクリルが割れた原因は不明だそうですが、1996年の開館時からある琵琶湖博物館のシンボル的水槽でした。

施設内は一時、膝の高さまで水に浸かってしまいました。

ビワコオオナマズのオブジェ

午前のニュースでは円形水槽の中で飼育されていたビワコオオナマズは行方不明と報じられていましたが、午後になって水槽内の瓦礫の下から救出されたと報じられました

今は別の水槽で飼育されているビワコオオナマズ。

破損事故後の調査で、トンネル水槽のアクリルガラスもリスクありと判断され、水が抜かれて通路も閉鎖されていましたが、クラウドファンディングによって、アクリルガラスを新調し、4月の再開となりました。

割れた円形水槽はパネルに覆われ、今回観ることができませんでした。。

つづく

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京宮津 丹後魚っ知館3(2019年)

2024年06月21日 15時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

おっさん顔のマダラハタ(笑)

2019年8月

過去記事<京宮津 丹後魚っ知館2(2019年)

2019年に家族で訪れた京都宮津市にある関西電力宮津エネルギー研究所にある丹後魚っ知館を紹介しています。

想像以上に充実した水族施設で、まさに『魚っ知(うぉっち)』と呼ぶにふさわしいですね。

ご覧のように水槽ひとつひとつがとても綺麗で、見ていて飽きません

水槽の中も非常にシンプルなレイアウトで、魚の姿がよく見えます。

アマモの中で生活するハオコゼ。

過去記事<【水族館めぐり60】葉虎魚

綺麗なピンク色のカシワハナダイ。

チンアナゴ

動きもコミカルなハリセンボン科のサザングローブフィッシュ。

ハナオコゼ

魚っ知館のマスコットキャラクターにもなってるピンクのミノカサゴ。

さてさて、この丹後魚っ知館では屋外にマゼランペンギンとゴマフアザラシまで飼育されていて、1日に2回 餌やりタイムやちょっとしたショーが行われてました。

ホント!これが関西電力の施設とは思えないですね~

お客さんのところにも寄ってきてくれる姿が可愛い

これには見ていた小さいお子様たちや外国人観光客も大喜びでした

水族館限定の缶バッジにハマってる息子はうおっち館バッジのガチャに挑戦

残念ながら30周年記念バッジは当たらなかったけど、可愛い図柄のお魚バッジをいくつか手に入れました。

おしまい

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京宮津 丹後魚っ知館2(2019年)

2024年06月20日 19時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

2019年8月

1989年に関西電力宮津エネルギー研究所のPR館としてオープンした丹後魚っ知館は2019年に30周年を迎えましたが、今年の5月30日に惜しくも閉館してしまいました。

2019年に家族で訪れた丹後魚っ知館での様子を再録します。

水族館エリアに入ると、国内で初めて繁殖に成功した動物園や水族館に送られる繁殖賞も飾られていて、この施設がただ者ではないことを物語ってます。

ここ、関西電力の施設なんですけどね。。

初めて見る白いアユカケ。

のっけから管理人の好きな淡水魚が登場し、しかもかなりレアなお魚が出迎えてくれて既に興奮度MAXです(笑)

天然記念物のアユモドキもいました。

そして、更に歩を進めると

わぁ なんじゃこの綺麗な水族施設は

ぶっちゃけ、水槽がいくつか置いてある程度だと思っていたから、これにはビックリ仰天

これで、入館料¥300ですよ

展示エリアの中央にあるブルーライトに照らされた大水槽は迫力満点。

この中で96種約600尾のお魚たちが泳いでるそうです。

タマカイはハタの仲間の中で最大種。

見ていて飽きない水槽

タカアシガニもいるし。

釣り人の憧れ、ロウニンアジでしょうか。

底に佇むのはドチザメですかね。。。

綺麗な水槽の前でセルフィー

ニモ(クマノミ)とドリー(ナンヨウハギ)もいますね。

実は天橋立へ行く前のちょっとした時間潰しに来ただけなのに、これはまだまだ帰れません(笑)

過去記事<京宮津 丹後魚っ知館1(2019年)

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京宮津 丹後魚っ知館1(2019年)

2024年06月19日 15時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

京都府宮津市の宮津エネルギー研究所内にあった関西電力のPR施設「丹後魚っ知館」が、5月30日で閉館してしまいました。管理人家族も2019年に訪れましたが、規模は小さいながらとても綺麗な水族館でした。

宮津エネルギー研究所1, 2号機も廃止され、関電の経営合理化の一環だそうですが、とても残念です。

2019年8月

2019年に家族で訪れた関西電力宮津エネルギー研究所 丹後魚っ知館(うおっちかん)の様子を再録します。

丹後魚っ知館は関西電力宮津エネルギー研究所のゲートを通って、「ちょっとこんな所に勝手に入ってきちゃって大丈夫?」的な雰囲気の所にありました(笑)

宮津エネルギー研究所は1989年に運転が開始された石油火力発電所ですが、現在は長期停止中で稼働率は0%。

丹後魚っ知館はそのPR館として、火力発電所の稼働と同時にオープンしました。

敷地内には太陽光発電や風力発電などの見学施設やエネルギー展示室もありました。一応、関電のPR館ですからね(笑)

そして、屋外にはこんな大きなタッチングプールがあって・・・

メジナ(グレ)やシマイサキ、カサゴなどの魚やヒトデ、ナマコなどがたくさん飼育されてました

この浅いプールに入ってお魚たちと戯れることもできるんですが、この時は雨で肌寒い日だったから止めときました。

ホームページによると日本最大のタッチングプールなんだそうです。

鰭脚類の一芸を競う「ヒレアシ甲子園」で、魚っ知館にいるゴマフアザラシのゴン太くんが得意技の腹筋で、近畿ブロック1位となったそうです

あなた、ゴン太くん

関西電力のPR館なのに、ペンギンやゴマフアザラシまでいるのに正直ビックリしました 

ここまで紹介したのは全て無料エリア。

この水族館エリアからは有料になりますが、入場料は大人¥300、小中学生¥150、小学生未満無料のビックリ価格

期待せずに入ってみたんですが。。。

つづく

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リニューアル 赤目滝水族館(2)

2024年05月10日 13時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

5月4日

三重県名張市の景勝地、赤目四十八滝の登山道入り口にあった日本サンショウウオセンターがリニューアルされ、4月20日に赤目滝水族館として生まれ変わりました。

元々、オオサンショウウオやサンショウウオの仲間に特化した展示施設でしたが、施設の老朽化や集客数の落ち込みにより、水族館プロデューサーの中村元さん(元 鳥羽水族館副館長)の助言のもと、サンショウウオだけでじゃない水族施設となりました。

赤目渓谷にも生息しているオオサンショウウオ

最近は京都水族館がオオサンショウウオを目玉の展示に据えているから、こんな小さな水族施設がサンショウウオだけに特化してても太刀打ちできないというのもリニューアルのきっかけとなったようです・・・。

過去記事<思い出の京都水族館1(2012年)

過去記事<思い出の京都水族館2(2012年)

東南アジアに生息するビカーラウナギは、お腹を上にしてひっくり返って寝る習性があるそうです。。

タウナギがいました。

昔、奈良の河川で採取したタウナギの稚魚を数年間育ててました。人にも良く慣れ、餌喰いも良いお魚でしたが、残念なことに水槽から飛び出して死んでしまい、あの時はかなりショックを受けました

ナガレヒキガエルは北陸地方から紀伊半島の渓流域に生息する日本固有種のカエルです。

リニューアルした赤目滝水族館は規模は小さくて、正直期待していたほどではありませんでしたが、アカメやナガレヒキガエルが見れたのは面白かったですね。

サンショウウオの手水鉢(笑)

中村元さんは、この水族館のコンセプトは『赤目四十八滝の自然と繫がる水族館』とし、この施設だけでなく、赤目の渓谷と川や滝のすべてが水族館の展示物であり、日本唯一の巨大水族館と言えると話されているそうです。

それでは、赤目滝水族館を出て、11年ぶりに赤目の渓谷を少しだけ散策してみます

過去記事<リニューアル 赤目滝水族館(1)

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リニューアル 赤目滝水族館(1)

2024年05月09日 15時00分00秒 | 水族館・動物園紀行

5月4日

三重県名張市にある日本サンショウウオセンターが赤目滝水族館として4月20日にリニューアルオープンしたというので妻と出掛けてきました。

「日本の滝100選」、「森林浴の森100選」、「遊歩100選」、「平成の名水百選」にも選ばれている三重県名張市の景勝地、赤目四十八滝登山道の入り口にあります。

元々は1982年に開館した日本サンショウウオセンターでしたが、施設の老朽化や観光客数の落ち込みにより、サンショウウオ類だけでなく、様々な生き物を展示する水族館として生まれ変わることになりました。

過去記事<日本サンショウウオセンター(2013年)

鳥羽水族館の副館長を務め、今は水族館プロデューサーとして独立して活躍している中村元さんが名張市の地域力創造アドバイザーに就任し(2023年5月~2024年3月)、この水族館リニューアルに際し、助言されたようですね。

中村さんの水族館に関する著書は過去に何冊か読んだことがあります。

何かいるのかな?・・と思ったら、苔だけの水槽でした

以前はオオサンショウウオや世界のサンショウウオの仲間だけが展示された施設でしたが、魚類や両生類、水生昆虫も展示されるようになってました。

赤目に因んで、アカメがいました。

日本三大怪魚(アカメ、イトウ、ビワコオオナマズ)のひとつで、成魚になると1mに達する魚です。生息場所としては、四国の四万十川が有名ですね。暗い場所で光を反射すると角度によっては目が赤く光って見えることが名前の由来です。

サツキマスの河川残留型(陸封型)のアマゴ

神奈川県西部以西の本州太平洋側、四国、九州の瀬戸内海側河川の中上流域に生息しています。

つづく

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