ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

11・13「火曜日行動」とハルモニ宅訪問

2012-11-13 21:57:29 | 火曜日




 朝からすっきりしない天気ですが、大阪府庁に向かいました。



 芙蓉の花ももうおしまいの様です。

 今日も「火曜日行動」にたくさんの方々が参加されていました。弁護団の具弁護士も一緒にビラ配りに参加しました。

























































 ビラにはあまり反応を示さない人が多いですが「モアコンサート」のチラシには韓流スターたちが掲載されているので、

 貰ってくれる人が多かったように思いました。

 府庁を後にして大阪城公園内を通って一人暮らしのハルモニの家に向かいました。

 もうすっかり秋です。素晴らしい紅葉がかえって心をむなしくさせました。










 家を出る前にサツマイモを蒸かし、関東炊きもどきを作ったので温かいうちに食べていただこうと思い、

 府庁に行く前にハルモニ宅を訪ねたのですが御留守でした。仕方なく少し冷めてしまったけど帰りに寄りました。

 ハルモニに蒸かしイモと関東炊きをお渡しすると「なんでいつも何かを持ってくるの?」と叱られました。

 手ぶらで来てくれるだけでもうれしいのに、しょっちゅう何かを持ってきたら胸が苦しいとおっしゃるので、

 次は手ぶらで来ると言いました。一人暮らしなのに量が多すぎると言われ半分持って帰るように言われました。

 今日は天王寺の夜間学校に通っている時にクラスの役員をした話や修学旅行で広島に行き、

 亡くなった人まで朝鮮人だと言って同じ敷地に埋葬もしてもらえず差別されたことに対し、

 憤激して抗議した話をしていただきました。又ご自分の生い立ちや、子供さんたちのことを、

 一歩踏み込んでお話してくださいました。

 私も初めて火曜日にこの近くを通る訳を話しました。

 帰りにハルモニが買い置きをしておられたパン二つを、持たされてしまいました。

 もらいっぱなしはどうしても嫌なようです。

 仕方なくいただいて帰りました。







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11・11 群馬県、長野県で秋を満喫しました。(写真で見る秋)

2012-11-13 09:27:21 | 旅行


 11月11日、群馬県の嫁の実家をお訪ねしました。ハルモニ(嫁の祖母)にお会いしたかったのです。



 11月10日シンポジウムが終わって国分寺駅近くのビジネスホテルで泊まりましたが、

 その前に東北にもボランテァでご一緒した友人の金さんご夫婦と、

 シンポジウムで知り合った愛媛大学の池先生と喫茶店に入りました。

 私の誕生日を祝ってケーキと美味しいコーヒーを金さんがごちそうしてくださいました。

 シンポジウムの感想や言語学の話で盛り上がって、今度は愛媛で会う約束などしちゃいました。

 ホテルの位置が良くわからなくて30分近く駅の周りを行ったり来たりしてやっと探せました。

 3人にお礼を言ってホテルに入りました。



 こじんまりしていますが、ホテルの方はとても親切でした。

 朝食もついていますが外の2,3軒離れたとても感じの良い喫茶店でした。



 朝食後、国分寺駅前でお花を写して一路高崎に向かいました。



 駅にはご夫婦で迎えに来てくださり、そのまま碓氷湖に連れて行ってくださいました。























































 15分ほど峠道を歩いて碓氷湖到着です。紅葉にしばし酔いしれました。





































 お昼は日本一釜飯弁当が美味しいというお店に入りました。バスツアーの客で満員でした。(日曜なので)



 とても美味しかったです。陶器の器がとても気に入ったので二ついただいて帰りました。

 一人分のチゲを作るのにちょうど良いとおもったのです。

 雨が降ってきましたがすぐ近くだというので軽井沢に連れて行っていただきました。

 雨のため霧がかかり、ほとんど良く見えませんでしたが、車を止め歩行者天国を歩きました。人でいっぱいでした。

 















 雨がひどくなってきたのでとても素敵な喫茶店に入りました。









 さすが軽井沢です。コーヒーが840円です。私はカプチーノとアップルのパイケーキをいただきました。

 両方ともとても美味しかったです。





 一度高崎のお家に行き、ハルモニにごあいさつした後、サドンが経営するお店でおいしいお食事をいただき帰ってきました。

 夜も朝も帰るまで、ハルモニとお話しました。15年ほど前、倒れたハルモニは右手に麻痺が残り言葉も不自由になられましたが、

 車いすに乗られる生活の中でも自分のことはなるべく自分でしようと頑張っておられます。

 リハビリも兼ねて毎日左手で書かれている絵や一筆、日記、新聞の写し書きなど、いろいろ見せていただき胸が詰まりました。

 81歳になられても毅然とされています。ハルモニがおっしゃいました。

 この世で一番大事なものは健康と家族、その次はお金、その次は挨拶だと。

 長い人生の教訓だと思いました。

 ハルモニとお話しする中で、自分自身の甘さや、未熟さを悟ることができました。今回の旅で一番得たものです。

 一つ一つ見直していくつもりです。

コメント (2)
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コラム 「読書の秋に」

2012-11-13 06:58:19 | 詩・コラム


今回シンポジウムで李ヨンフン先生の「在日コリアンの美術」の報告の中で、

 私が文学を始めるきっかけにもなった「カンナニの埋葬」と言う小説を書かれた全和鳳先生の作品が紹介され驚きました。

 在日の初期の作品として紹介されました。遠くで撮ったので画像は鮮明ではありませんがご覧ください。



 全和鳳先生は絵画だけではなく小説も書かれました。その小説と関連したコラムを昨年の今頃書きましたのでアップいたします。

コラム

  「読書の秋に」       
                      

 中学3年生になったある日のこと、なぜ日本で生まれ、血を分けた兄弟が離れ離れに暮らさねばならないのかと、真剣に悩んでいた頃のことである。

数学の答案用紙の裏に、悩みをあれこれ書いているうちに提出時間が過ぎてしまい、落書きを消せないまま提出してしまった。

 放課後先生に呼び出され、叱られるのを覚悟して教員室に行ったのだが、先生は何も言わず一冊の本を差し出された。「カンナニの埋葬」という本だった。

京都にある万寿寺の玄関に掲げてある壁画のタイトルがそのまま題目になった本だった。先生は叱る代わりにその本を読んで読書感想文を提出するようにと言われた。

 今まで読んだことも無いような暗い話ではあったが在日の現実がありありと描かれていた。私はその本を一気に読んで4枚の感想文を提出したのだが、しばらくして先生は感想文に対して24枚もの手紙を下さったのだ。

そこには私の悩みに対する答が全て書き込まれていた。歴史的に分析されて書かれた在日の今日に至る全ての話は新鮮であったし感動で胸が一杯になった。

 それからも先生は視野を広げなさいと、卒業の日まで何十冊もの書籍を提供してくださった。一度友人達と訪ねた先生の部屋は、まるで書庫のようだった。

文学に対する想いはこの頃にはじまったように思う。今思えば先生との出会いは甘酸っぱい私の初恋でもあった。

                  2011.11
コメント (4)
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