アーモンドの花のように清らかな教え子が遠くにお嫁に行きます。
「アーモンドの花のように」
韓流スターの様な イケメンの新郎と
ファッション雑誌から抜け出た様な新婦が
喝采を浴びながら歩いてくる
バージンロードを 幸せに向かって
スポットライトは二人の主役を追いかけ
結婚式場は 喜びに満ち溢れている
式場の前方 左隅で
緊張で胸をドキドキさせながら
マイクに向かう司会の彼女
時々 とちりながらも 必死だ
親友の結婚式を盛り上げようと
何日も何日も 心を込めて準備した原稿
歓声で彼女の声が聞こえない時もある
食事に夢中で彼女に気付かない時もある
でも 一生懸命な 彼女
アーモンドの花のように美しい笑顔
香りさえただよう 優しい声は
歌のように 心に沁みる
亡きアボジを想い涙する 新婦の姿に
すすり泣く彼女の姿は あまりにも愛しい
初級学校の時から今日まで
泣いたり笑ったり 時にはけんかもし
何日も口を利かなかった 日もあったろう
だが彼女は いつもそうだった
自分の事より 友のため
自分の事より みんなのため
尽くすことが まるで 幸せのようだ
アーモンドの花言葉は
「真心の愛」「希望」
彼女は まるで アーモンドの花
甘い香りを漂わせ みんなに幸せ運んでる
新郎新婦に 幸多かれと 祈る 彼女
彼女の瞳からあふれ出た 涙
任務を終えた安堵が 真珠になった