ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

ヤヒャン木管五重奏団の演奏会に行って参りました。

2016-11-04 09:39:10 | イベント
11月3日、いろんな催しが目白押しでしたが、教え子の和純さんが招待してくれたコンサートに行ってまいりました。





和純さんの出演するコンサートに行くのはこれで3回目です。何年前かは忘れてしまいましたが、最初はパリから帰国後コリアンタウンの近くの素敵な民家のような会場でのコンサート、2回目は4年前のいずみホールで行われた日本演奏連盟主催ソロリサイタルにいかせていただきました、月日の経つのは早いものでもうあれから4年も過ぎたのにまるで昨日の事にように鮮明に覚えています。









中学2年生の時に宋さんのクラスの担任を受け持ったのですが、その時からピアノは勿論、勉強も頑張り作文もきちっと書ける可愛い少女でした。

卒業の日には先生方全員に、小さな手作りのお手紙に感謝の気持ちを込め贈った優しい娘さんでした。あれから10数年が過ぎ去りましたが可愛いエクボはそのままです。

ヤヒャンのメンバーには昨年の夏、中大阪でのチャリティーコンサートに出演してくださった方々も居て、それでなくとも娘たちと一緒にコンサートに行こうと思っていた矢先に彼女から招待状が送られてきたので、フルートを愛する夫も連れ立って家族で行ってまいりました。







素晴らしいコンサートでした。心が洗われるような旋律が心地良く、全ての曲に魅せられました、本当に水準の高いコンサートでした。

20歳の時に夢を語り合い「ヤヒャン(夜郷)」というグループを立ち上げコンサートを開いた青年たちが、各々各分野で音楽活動を行い、25年の歳月を経て、今回はこれまた素晴らしいピアニスト(宋和純さん)を迎え円熟した演奏を披露してくれたのです。


演奏中は撮影禁止なので写真はありませんが、一曲一曲心を込めて演奏されているのが息遣いからも感じられました。

ノヴェレッテ 第1番 ハ長調 木管五重奏編から始まり最後の曲もフランシス・プーランクの六重奏曲でした。

最後の曲は25年前彼らが二十歳の時に演奏した物を再演したのです。艶の或る円熟した演奏は二十歳の時とはまた違う深みのあるものだと思います。

アリランと赤とんぼ(高昌帥〉、リムジン江の主題による幻想的小品(キム・ウンジン)、早春と雲雀(高昌帥 編曲)、鳥よ鳥よ、青い鳥よ(朴守賢)と在日の作曲家たちが作り、編曲した曲を聴くときは特に嬉しくなり、手が痛くなる程拍手をしました。


アンコール曲に「故郷の夜」を演奏してくれました、この曲には私の若き日の思い出も一杯詰まっていて、何回も目頭が熱くなりました。

ピアノ独奏が無かったのは残念でしたが、和純さんの演奏は伴奏の域を超え木管五重奏をもっともっと輝かせる素晴らしい物でした。落ち着きがあり情緒があり艶の或るピアノの音色は木管楽器と良く溶け合って、今回のコンサートをより深い物にしてくれたと思います。

6人の皆さんのますますのご活躍を心からお祈りいたします。日本の方も一人入っておられますが、在日青年音楽家たちの底力を見せていただきました。コマッスムニダ!


コメント
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