ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

わが家のバラ

2011-09-04 16:52:34 | 徒然の記
 庭にあるバラの名が知りたいと言ったら、気の長い家内が何日かかけてメモ用紙に書き出してくれた。

 なんと、23種類もある。狭い庭によくそんなにと驚くが、鉢植えのミニバラが数を増やしているに過ぎない。大邸宅でないから、こんな数のバラが育てられる訳がない。「とみチャンばらって、聞いたこと無い名前だ。」「とみ江さんにもらったから、そう呼んでる。」「野バラって、これ、バラの名前じゃないだろ。」「分からないから、仮の名前。」23種類の中にはこういういい加減なものも混じるが、あとはどうやら正しい名前が記してある。

 名前と実物の結びつかないものもあるが、バラにはそれぞれ思い出がある。一度に買えず、4、5年くらいかけて揃えたのだから、どうしてもそういうことになる。一番古いのは、居間の窓辺を飾るキングローズだ。船橋にいた頃、家庭菜園をしていて、自分の畑の周りに植えていたバラだ。引っ越す時に挿し木を何本か作り植えたものが、今では鮮やかな赤い花をあふれるくらい茂らせ、切り花にして部屋に飾るほどになった。次は庭のアーチに絡ませたモッコウバラだ。香りの良い小さな白い花が、春の庭を楽しいものにする。

 それから物置の壁一面に広がるドルトムンス。とみ江さんから頂いたものだが、これはインターネットですぐに名前が分かったらしく、家内が正しくメモをしている。手入れが悪かったのか、土が不適だったのか、ぶどうの栽培に失敗し棚だけが残っていたので、ここにアイスバーグとロココを植えた。ぶどう棚の左右にからませているが、バラの素晴らしさをこれで知った。真っ白な花弁が幾重にも重なるアイスバーグが陽を浴びて輝き、淡いオレンジ色のロココが大輪の花びらをいっぱいに広げた時、「バラは花の王様だ」と思った。

 もしかするとジュードジ・オブスキュアとアンブリッジもこの時だったかもしれないが、この二つは地植えでなく、鉢植えにしている。王様であるだけにバラの手入れは難しく、ちょっと油断すると虫に花弁を食われ、病気に葉を変色させられ、マダムアルディーも雪舟も天使ガブリエルも、虫と病気から花を守るのに四苦八苦している。この苦闘が何年も続くと思うだけで気が重くなる。確かに花は開くが手入れの方が行き届かない状況なので、書き続けるのが面倒になって来た。

 とりあえず、名前だけでも列挙しておこう。ホワイトメイディランド、グリーンアイス、レンゲローズ、・・・・まだある。ポリアンサローズ、ファイルフェンブラウ、ブラッシュノアゼット・・・・何しろ23種類だから、まだある。スノーグース、グルスアンアーベル、もうここいらになると思い出なんてどうでもいい。スベニール ドウ ドクトルジャメイン・・・・・長い名前だ。そして最期にカルカロパとスカグローザ。

 やっと終わった。つまり私は、本気でバラを愛し栽培しているというより、適当に楽しむというだけで、根気のいる仕事はできない怠け者ということ。
ブログのおかげで、嫌でも「汝自身を知る」。癪にさわるが、感謝している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする