ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

政治家の失言

2011-09-12 10:49:46 | 徒然の記

 鉢呂経済産業相が、就任九日目で辞任した。先日は、松本龍復興相が失言し、同じく就任九日で大臣を辞めた。

 民主党も野党の時は同じことをし、予算案を人質にし、失言を追及し大臣の首を取って来た。当人たちの失言は確かにお粗末だが、こんなことで大臣の首が、簡単に代えられるというのは、異常な現象ではないのだろうか。

 悪のりするマスコミが悪いのか、他人の失言を振りかざす野党が駄目なのか。政治そっちのけの、お祭り騒ぎに見えてならない。鵜の目鷹の目で失言探しをするのが、政治であり、報道であるのかと、問うてみたい。

 自民党は国会の早期開催を要求し、失言大臣たちの首を狙い、総理の指名責任追求、総辞職、解散へつなごうと意気込んでいる。世界のニュースで、失言大臣の辞職をあまり聞いたことがないところをみると、日本だけの特異現象ような気がしてならない。「山川の清きに魚も住みかねて、昔の田沼今ぞ恋しき」と、江戸の狂歌にあったように、自民党の再生を願う思いが、あちこちにあるのに、この現状が残念でもある。

 私に言わせれば、失言など誰にでもあるのだから、いちいち目くじらを立てるものでは、あるまい。失言より恐ろしいものは、失政なのだ。繰り返される失政には、目を注がず、目先の失言ばかり追う自民党も、道理の分からない議員が多いということか。
放射線の除去、がれきの撤去、被災者への生活支援等々、被災地の復興が遅れ、問題が山積しているというのに、自民党はなぜ政争にのめり込むのか。

 民主党の限界は、外交のみならず、防衛、教育といった国の基本政策からして、明確なものが皆無だから、次の選挙で議席を減らすと分かっているのに、自民党は、なぜ震災の復興に力を貸そうとしないのか。

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