ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

新総理

2011-09-01 22:30:28 | 徒然の記

 海江田氏が代表に選ばれたら、民主党と縁を切ろうと決めていた。

 それでも、自民党に戻るのは時期尚早だから、「みんなの党」「たちあがれ日本」か「新党改革」に票を入れようと思っていた。しかし野田氏が代表に選ばれたので、もう少し民主党にという気になった。以前船橋に住んでいた頃、野田氏は県議か市議で、毎朝船橋駅頭で演説をしていた。

 暑い夏も寒さの冬も、名前を連呼したり、一票を入れて欲しいと繰り返したりせず、慌ただしく通過する通勤者に向かい、自らの思いを語っていた。愚直ともいえる真面目さと、辛抱強さに呆れながらも、珍しい政治家だと注目した記憶がある。時として足を止め、言葉の熱さに心を動かされたこともある。氏は自らを泥鰌に例えたが、まさにそういう印象だった。マスコミの前評判では、代表戦のトップは海江田氏で、二番手は前原氏となっていた。だが結果は、野田氏が前原氏を抜き、決選投票では、海江田氏も抜いてしまった。

 この瞬間、民主党もまだ捨てたものでない、と思った。三役の人選、平野・細野氏の再任と、納得できる閣僚の人選に、野田氏への期待が高まる。あとはもう、どうか人気取りだけで、間違っても蓮舫氏などを起用しないように、と願うのみだ。さて、ここで一番大切なことは、小沢さんだ。個人としての思いに立てば、怨念の政治が、必然のものとなる。だが、ここに及んで、まだ怨念を引きずり続けるとしたら、政治家としては失格者になる。

 怨念がどこから始まったか、詳しいことは知らないが、第三者の私からすれば、最初に種をまいたのは、小沢さんと鳩山さんではなかったか。

 トロイカ体制などと言われつつ、政権交代をした時、名前は国家戦略室だったか、局だったか、何の実体も権限もない地位で、二人は菅さんを処遇した。菅氏が総理になって、小沢さんを切り捨てたのも、怨念の結果だろう。こんなことを詳しく書いても、明日のため、何の益にもならないので止めるが、小沢さんも、野田氏の政治運営に干渉することを止めるわけには、いかないのか。新人議員が何人ついているのか知らないが、お粗末な議員の一票を、いつまでも武器として振りかざしていると、この次は民主党の消滅ということになる。

 「壊し屋」の小沢さんには、何時ものことなのだろうが、国民はもう、彼につき合いきれない。どこか別世界の住民みたいな鳩山氏と小沢さんは、暫く黙っていてくれと切望したい。なぜなら野田氏は、小沢・鳩山両氏が破壊しようとした民主党を、なんとか立て直そうとし、いわば二人の尻拭いをしているのだから、先輩政治家としての矜持があるのなら、黙って協力すべきだろう。

コメント
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