・しかしあえて言うならば、政治に裏金は必要です。絶対に。
・それを全て公開しろと言ったら、政治自体ができない。
本日証明しようとしているのは、荒木氏と「ねこ庭」の本音の意見の妥当性です。違法な金銭の使い方を「正しい」と言うのは憚られますので、「妥当性」と言う言葉に変えました。
8月18日の千葉日報に、共同通信社が「官房機密費」に関する記事を下記タイトルで配信しました。
「官房機密費23年間同額」
「識者批判 12億円、社会変化反映せず」
ページの4分の1を占める4段組みの大きな記事で、予算額推移のグラフが添えられています。政府が国民に隠している「裏金」は、派閥の政治活動費だけでなく、もっと悪どいものがあるぞと公表する記事です。
・官房長官が管理し、使途が公表されない内閣官房報償費 ( 機密費 ) の予算計上額が、2002年度から23年間、12億3,021万円で変動せず、同額を維持していたことが17日、共同通信の調べで分かった。
政治に関心のある人は「官房機密費」の存在を知っていると思いますが、年間12億3,021万円という数字を知っている人はいないと思います。毎月1億円の金銭を官房長官が使っていることになります。
石破首相が地方の党員に支持者が多いのは、幹事長だった時に「官房機密費」などを自由に使って地方回りをしたからだと、「総裁選挙」の時批判する議員もいました。
・機密費は「国の事務を円滑かつ効果的に遂行するため、使用する経費」とされる。
・官房長官が出納管理し、使途の報告義務もない。
・19から22年度に計上された予算が、いずれも全額引き出されていた状況が情報公開請求で判明しており、機密費の不透明な実態が改めて浮き彫りになった形だ。
同社は続けて、「官房機密費」の不透明性を批判する2名の識者の意見を紹介しています。
〈 一橋大学 財政学の佐藤主光教授 〉
・情勢の変化に合わせ、予算が増減しないとおかしい。
・02年度大幅に減額しているのは、01年度外務省外国支援室長が巨額流用した「機密費詐欺事件」が影響した可能性がある。
〈 日本大学 政治学の岩井奉信名誉教授 〉
・ 使用の実態がわからないので、予算計上が適切かどうかも判断できない。
・10年後、20年後に公開する対応も検討すべきだ。
記事の最後では、次のように述べています。
・機密費をめぐっては、19年度からの入金と支出について共同通信が情報公開請求したところ、年度末に国庫へ返納した額は最大20万円程度で、各年度とも、予算のほぼ全額を使い切っていたことが判明している。
岸田文雄首相が8月14日に、9月の自民党総裁選に出馬しない意向を突如表明し、これを受けて総裁選では日本の新しいリーダーが選ばれることになりました。記事が出されたのは、ちょうどこの時期です。
立候補を明確に表明した人物はまだいないが、想定される主な候補者が次の7氏でした。
石破茂元防衛相、 河野太郎デジタル相、 茂木敏充幹事長、 上川陽子外相、
小泉進次郎元環境相、 小林鷹之前経済安全保障担当相、 高市早苗経済安全保障担当相
安部派追放のための「裏金キャンペーン」開始される頃と重なりますので、前哨戦記事とも考えられます。この記事がなぜ、荒木氏と「ねこ庭」意見の方に妥当性がある証明資料になるのか ?
スペースが無くなりましたので、次回にご報告します。