日弁連の次に、国連で活動する団体として名前が出ていたのが、「人種差別撤廃NGOネットワーク 」(略称 IMADR) です。
反差別運動をする、世界のNGOが一つになったものらしいのですが、初めて聞く名前です。役員一覧表がありますので、まずそれを転記いたします。煩雑さを避けるため、外国人の名前を割愛し、日本人だけを抽出します。そうすれば、団体の性格が自ずと理解できます。
共同代表理事 武者小路公秀 国際政治学者
副代表理事 組坂 繁之 部落解放同盟中央執行委員長
専 務 理 事 西島 藤彦 事務局長、部落解放同盟中央書記長
理 事 加藤 忠 公益社団法人北海道アイヌ協会理事長
稲葉菜々子 上智大学教授、移住労働者と連帯する全国ネットワーク
奥田 均 部落解放人権研究所
岡島真砂樹 日本教職員組合中央執行委員長
草野龍子 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議議長、真宗大谷派
金 秀一 かながわみんとうれん事務局長
申 惠丰 青山学院大学教授
岩根 孝尚 東京人権啓発企業連絡会理事長
三輪 敦子 一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター所長
監 事 赤井 隆史 部落解放同盟中央財務委員長
窪 誠 大阪産業大学教授
顧 問 林 陽子 弁護士、国連女性差別撤廃委員会委員長
当日の国連人権委員会に出席した、山本優美子氏は、「人種差別撤廃NGOネットワーク 」(略称 IMADR) について、昔の同和団体ですと説明していました。なるほど、部落解放同盟の関係者「の名前が多数を占めていますが、他にアイヌ協会や日教組、宗教教団連帯など、様々な組織も参加しています。
この人物のことが分かれば、団体の性格もつかめるような気がしましたので、私はまず、共同代表理事として、トップに名前のある武者小路公秀氏について、ネットで調べてみました。
「氏は、昭和4年生まれで、学習院大学卒業、今年89才。」「日本の国際政治学者、大阪経済法科大学特任教授、」「公益財団法人朝鮮奨学会理事」「元国連大学副学長」
「元貴族院議員、駐独大使武者小路公共の三男として、ブリュッセルに生まれる。」「小説家の武者小路実篤は、叔父にあたる。」
名前から推察し、そうではないかと思っていましたが、平安時代の貴族につながる、名家の出身です。どうしてこのような、反日の中心人物になったのか、その情報はありませんが、他の部分には興味を惹かされます。
「徹底した反米、反体制、反権力主義者。」「廃案となった人権保護法案の、推進者の一人であり、」「部落解放同盟との関係も、深い。」「朝鮮労働党と日本共産党の、関係改善の斡旋役も務め、」「平成19年には、朝鮮総連主催の、在日本朝鮮人中央大会に、」「来賓として招かれ、挨拶を述べている。」
「親北季刊誌『 金日成・金正日主義研究 』にも、」「反覇権主義、反植民地主義についての論考を、寄稿している。」「なお、旧ソ連と第三世界に担がれ、世界政治学会 ( ISPA ) の会長になったこと、」「国連大学副学長時代には、意図的に、」「KGBのエージェントを、国連大学に迎え入れたことを認めている。」
白樺派の人道主義と博愛の作家、叔父の武者小路実篤氏とは、違った道を歩く氏です。ブログの余裕がなくなりましたので、これ以後は次回にいたします。氏の印象は、やはり、「この落差」です。