田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

神代バラ園/さすらいの塾講師 麻屋与志夫

2010-08-05 17:29:51 | Weblog
13 神代バラ園

「しばらく夜の街を歩いていなかったから。
あまりのかわりように、おどろきました」

GGは妻と向かい合っていた。
妻のmimaの隣には義父が座っている。

「わしだって夜の新宿や池袋のようすはわからない。
おどろいた変化だな」
「外人のほうが肩で風切っている。
ルーマニアの吸血鬼や人狼が跋扈していました」
「殺伐とした世の中になったな」
老吸血鬼がさびしそうにいった。
「長生きしすぎたようだな」
雑司ヶ谷の霊園での出来事をGGが説明したところだ。
「このままほうっておくわけにはいかないわね」
「翔子を守らないと。さいわい紅子がみかたしてくれている。
蝙蝠を呼び集めて人狼を攻撃させた」
「おとうさん。どうする」
「戦争は起こらないだろうとおもってきた。平和ボケしていたのだ」
GGとmimaはつれだって外にでた。
バラ園は濃い霧がおおっていた。

注 ごめんなさい。昨日(14)と今日(13)の章がいれちがっています。


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