田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

お肉屋さんでコロッケかつたよ。 麻屋与志夫

2010-08-14 19:43:47 | Weblog
8月14日 土曜日

昨日から孫が2人できている。
駅まで迎えに出た。
帰路、お肉屋さんによって揚げたてのコロッケを買った。
「わぁ、お肉屋さんで買い物したの初めて」
中一の男の子と六年生の女の子が、ふたりで感激している。
すぐそばに、八百屋さんもある。
楽しそうにのぞきこんでいた。

買い物はスーパーときまってしまっている。
だからどこにいっても、同じマニアルの受け答え。
同じ商品。同じ看板。
商店のおじさんやおばさんと、
天候の挨拶をしたり、
知り合いの噂をしたり、
ときには値切ったり――会話のある買い物風景がめずらしいとよろこんでいた。

このところ、母親による子どもへの暴力のニュースがおおい。
痛ましいことだ。
部屋にテープでめばりして閉じこめ、
わが子を殺してしまった母親がいた。
痛ましいことだ。
いちばん信頼できる母親からの暴力。

会話によって人と人とがつながっていた時代が懐かしい。
わたしは、生きていくのにはほかの人との会話が大切だと思う。
ところが会話をひつようとしないような社会になってきている。
お盆で、帰省して、おおいに家族の会話を……はずませてもらいたいものだ。
会話がたりない。おたがいを理解しようと話しあうことのない社会が、鬼母を生む。


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