2月16日 月曜日
●ホリゴタツはわたしの独居監房。
作家の仕事は密室の仕事といったのは誰だったろう。
まさに、独りだけの仕事、独りだけの戦いなのだ。
●わたしには密室なんてあまいものではない。
格子なき牢獄。
独居監房だ。
●ただひとり、
何十年も小説をかいている。
ここに封印されている孤独が身に沁みる。
●むかし、
シナリオ研究所の卒業がまぢかに迫っていたある日。
いまは亡き、
新藤兼人先生が、
「卒業したからすぐにシナリオで食っていけるとは思わないように。精進してもシナリオを作家でやっていけるのは、ほんの一部の人。ついに羽化できない人のほうがおおいことを覚悟して下さい」
これまた、
今になって見ると、身に沁みるおことばだ。
●肝心なのは才能。
プラス〈運〉だ。
田舎に引き籠ってしまったので、
ずっと小説だけをかいている。
●80代男性。高速を逆走気づかず。
という記事がネットに載っていた。
一番恐いのは、作家、
とくにわたしのような孤独な老作家にとっては――。
〈逆走〉がこわい。
いくら精進しても、
時代に逆行するような作品を書いていたら……。
と絶えず不安を抱えている。
●何時になったら、
この格子なき牢獄から解放されるのだろうか。
それとも、
わたしの罪は、
終身刑なのだろうか。
●このところ、
カミサンが咳や痰がでて、
4カ月。
原因もはっきり分からないままだ。
気が滅入っている。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
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夏の日の水神の森
夏の日の水神の森
著者麻屋与志夫
150円(+税) (税込 162円)
超伝記の世界に生きる男の、朱色への恐怖がかもしだす心理サスペンス。あなたは、その裏に隠れていた恐怖に耐えられますか!
人狼よ。わたしはお前の早贄(はやにえ)なのか。保存食なのか。朱色の恐怖に慄く男は敵である人狼に怒りをたたきつける。その誕生のときより、悪霊のような人狼に狙われた男。三度の襲撃から辛うじて生き延びてきた。画家を志しながら成れなかった男。父に疎んじられ、学校の先生からも、クラスメイトからも、周囲のすべての人から迫害された男がたどり着いた出生の秘密。 朱色――あるいは鮮血の赤への恐怖は、生きながら血をながし人狼の生贄となるはずだった男の恐怖だった。餌とされ、生肉を咀嚼されたかもしれない記憶の底にわだかまる恐怖。超伝記ホラー作家を責め苛む恐怖の世界。そして、生涯優しい日本的な朱色を自然との調和を目指した三村節子画伯との思い出。美と醜。優しさと残酷さがいりみだれる世界。ラストに驚愕の事実が明らかになる。
●ホリゴタツはわたしの独居監房。
作家の仕事は密室の仕事といったのは誰だったろう。
まさに、独りだけの仕事、独りだけの戦いなのだ。
●わたしには密室なんてあまいものではない。
格子なき牢獄。
独居監房だ。
●ただひとり、
何十年も小説をかいている。
ここに封印されている孤独が身に沁みる。
●むかし、
シナリオ研究所の卒業がまぢかに迫っていたある日。
いまは亡き、
新藤兼人先生が、
「卒業したからすぐにシナリオで食っていけるとは思わないように。精進してもシナリオを作家でやっていけるのは、ほんの一部の人。ついに羽化できない人のほうがおおいことを覚悟して下さい」
これまた、
今になって見ると、身に沁みるおことばだ。
●肝心なのは才能。
プラス〈運〉だ。
田舎に引き籠ってしまったので、
ずっと小説だけをかいている。
●80代男性。高速を逆走気づかず。
という記事がネットに載っていた。
一番恐いのは、作家、
とくにわたしのような孤独な老作家にとっては――。
〈逆走〉がこわい。
いくら精進しても、
時代に逆行するような作品を書いていたら……。
と絶えず不安を抱えている。
●何時になったら、
この格子なき牢獄から解放されるのだろうか。
それとも、
わたしの罪は、
終身刑なのだろうか。
●このところ、
カミサンが咳や痰がでて、
4カ月。
原因もはっきり分からないままだ。
気が滅入っている。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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夏の日の水神の森
夏の日の水神の森
著者麻屋与志夫
150円(+税) (税込 162円)
超伝記の世界に生きる男の、朱色への恐怖がかもしだす心理サスペンス。あなたは、その裏に隠れていた恐怖に耐えられますか!
人狼よ。わたしはお前の早贄(はやにえ)なのか。保存食なのか。朱色の恐怖に慄く男は敵である人狼に怒りをたたきつける。その誕生のときより、悪霊のような人狼に狙われた男。三度の襲撃から辛うじて生き延びてきた。画家を志しながら成れなかった男。父に疎んじられ、学校の先生からも、クラスメイトからも、周囲のすべての人から迫害された男がたどり着いた出生の秘密。 朱色――あるいは鮮血の赤への恐怖は、生きながら血をながし人狼の生贄となるはずだった男の恐怖だった。餌とされ、生肉を咀嚼されたかもしれない記憶の底にわだかまる恐怖。超伝記ホラー作家を責め苛む恐怖の世界。そして、生涯優しい日本的な朱色を自然との調和を目指した三村節子画伯との思い出。美と醜。優しさと残酷さがいりみだれる世界。ラストに驚愕の事実が明らかになる。