田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

深夜の「猫レストラン」今夜はお休みです。 麻屋与志夫

2017-05-13 05:28:44 | ブログ
深夜の「猫レストラン」今夜はお休みです。

●深夜起きだして裏庭にはりだしたデッキをのぞく。浴室のライトもつけないと庭ぜんたいが見渡せない。といって、さほど広いわけではないのだが、いよいよ薔薇の季節に入ったので光がないと葉の影、花の影ができてコサのようになっているからだ。ここまで書いて、あれっ「コサ」という言葉の用法はまちがっていないかなと不安になった。不安を感じたら検索だ。甲州弁で「物影。日蔭」を指すとあった。よかった、よかった。でも生まれも育ちも栃木県なのになぁ。

●夜来の雨がまだデッキには降り注いでいた。「猫レストラン」はお休み。猫の餌皿が濡れるので廊下にコム。またまた「コム」という言葉が気になる。洗濯物をこむ。というのは栃木県の方言らしい。そういえばカミサンは東京生まれだから「とりこむ」と言っている。このところとみに「老いこむ」ような状態が脳内でおきている。言葉が幼少のころにもどっている。東京での生活が長いはずなのだが、ふいに口をついてこの地方の方言が出る。「あれっ、アサヤさんそんなに言葉ナマッテいたかな」とよく言われるようになった。「え」と「い」の区別がつかなくなった。これはもうまじめに小説を書きつづけて編集者に目をとおしてもらえるようにならなければ、もの笑いのタネにされそうだ。何年アイツ小説をかきつづけているのだよ。と友だちに言われる恐れがある。ああ、早く、もう遅いのだが――傑作が書けないかな。精進はしているのだが、才能のない悲しさ、いまだにコノていたらくだ。

●ラーメン屋さんの角を曲がったとたん、ガタっと頭上で物音がした。元チトセ屋さんの屋根がめくれていた。さっと白猫が屋根から下に飛びこむのがみえた。おやっ、白ちゃんこんなところにお住まいですか。と言葉が思わず口をついて出た。猫レストランの常連客だ。このところ近所に空家がめだってきた。野良ネコの棲家にことかかない。猫ちゃんがふえているわけがこれでわかった。

●またつまらぬことを書いてしまった。ゴメンなさい。



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