田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

感傷のシナリオ研究所

2007-11-25 12:15:24 | Weblog
11月25日 日曜日 晴れ
●『銀河鉄道999』の哲朗ではないが、だいの風呂嫌いだ。むかし、病気で風呂に入れないことがひと月ほどつづいた。同室同病の病人たちはそのことを嘆いていた。わたしは天国にいるおもいだった。だって、大嫌いな風呂に天下晴れて入らないですむのだ。

●それが、さいきんではとくに寒くなると体が冷えて、風呂が恋しくなる。年はとりたくないものだ。体が臭いといわれようが、不潔だといわれようが、徹頭徹尾の風呂嫌いだったのに、とても考えられない事態に陥ってしまった。臭い、不潔とののしられても、徹頭徹尾完全無欠難攻不落と自画自賛して守りぬいてきた風呂嫌いの看板をこれでは、おろさなければならない。悲しいことではありませんか。年はとりたくないものだ。長年守りぬいた習慣を変えるのが悲しいのだ。これではわたしのイメージダウンだ。

●おれは哲朗だ。銀河鉄道999の哲朗だ。風呂嫌いのどこが悪い。ひょっとすると、原作者の松本零士も風呂嫌いだったのかな。漫画といえばオバQのシナリオを書いていた旧友の松元力さんはよく下駄履きで銭湯にいっていたな。シナリオ研究所4期生の50年ぶりの同窓会をだれか企画してくれないかな。このところ、むかしの友にむしょうに会いたい。土佐の高知の和田澄夫君は元気なのだろうか。

●風呂好きになったわたしを、頭髪のさびしくなったわたしを見てもらいたい。そうしみじみ思う秋が過ぎた。

●初冬の霞町を歩いてきたからだろうか。さびしい。さびしいな。むかしの友がなつかしい。霞町には夜霧が流れていました。霧の中に50年前のわたしたちの姿をみました。声さえ聞こえる気がしました。

●実は、さくじつ、国立新美術館を訪ねたあと霞町界隈をてくてくよたよた歩いてきました。シナリオ研究所の跡は見つかりませんでした。

●板坂義彦、野口恭一郎の両君はシナリオ研究所出身の成功者列伝に松元力さん同様、名を連ねていると風のたよりに聞けてきます。うれしいではありませんか。

●義彦さんが、康弘とペンネームを使っているのを知った。いかなる運命のなせる業かわたしもなんどか「月刊小説」その他で同じ号の目次に名をつらねていたことがあった。もちろん、わたしもペンネームだった。あのとき、それを知っていれば旧交を温められたのにと残念で仕方ない。

●風呂にはいった。昨夜はひさしぶりで帰京して、歩き過ぎて疲れた。入浴したこともあって熟睡できた。とうぜんのことながら、早く起きられた。ブログをめずらしく朝から書いた。このぶんだと、きょうは、まだこれからつづきが書けそうだ。

●在京の友がわたしのことを聞いたら、尾羽打ち枯らし、さびしく田舎住まいをしてブログ書いていると伝えたい。

●鷹がスズメくらいになっているが、まだ空を飛ぶ力は残っているつもりだ。


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