田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

薔薇とカミサンと猫たち。 麻屋与志夫

2017-06-04 07:51:04 | ブログ
6月4日 Sun.
薔薇とカミサンと猫たち。

●カミサンの薔薇園芸はわたしにかずかずの恩恵をもたらしてくれている。小説家なのに、わたしは花の名前、魚の名前、鳥の名前にはあまり知識がない。

●花は桜とチューリップ。魚はマグロ、と鯉、ドジョウにフナに亀――あれっ亀は魚ではありませんよね。鳥はカラス、雀、鶴、白鳥。かなりおおきくなるまで、わたしの知識はそのていどの、あわれなものだった。花の名前にやたらとくわしい友だち。魚の名前を30くらいたちどころにならべたてる。鳥の名前にくわしく、そのうえ鳴き声まで江戸家猫八のモノマネにくらべてもひけを取らないほどうまくヤッテ見せる――。そういう友だちに囲まれていた。

●いまでも、その当時とあまり変わりがないが、こと薔薇の名前にかんしてはありがたいことにすこしは詳しくなった。

●今朝おきてキッチンにはいっていくと、花瓶にナエマとアィスバーグが活けてあった。うすいピンクと白い花がよりそうように咲いている。床の間にも竹かごに薔薇。薔薇の芳香が部屋部屋にみちている。うれしくなる。このいい気分で……と思い、いまかきかけのショート・ショートに加筆した。それから、このブログをかいていると……。

●ガタンとキッチンのほうで音がして、野良ネコ白ちゃんが仏間にある、わたしの今朝の仕事場「ホリゴタツ」の前にふいにオデマシ。ブラッキ―にねだられて玄関をあけ散歩におくりだした。そのままにしておいたので、狭い玄関の引き戸の隙間をとおりキッチンの猫くぐりから、はいってきたのだ。わたしがパソコンにむかっていると、ニャァと鳴いて挨拶している。この白ちゃんは捨て猫なのかもしれない。はじめから野良として生まれた猫はここまで短期間でひとに馴れることはない。ひとにかわいがられた記憶があるので、こうして平然と餌をねだりに部屋まではいってこられるのだ。

●中座して裏のデッキで白に餌をあげる。ごくあたりまえのように、へいぜんと餌皿にむかいカリカリと固形餌をたべている白。そのむこうには薔薇の花。連日の雷雨で五月の薔薇もすっかり散ってしまった。


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ブログをかくと長生きしますよ。 麻屋与志夫

2017-06-03 07:54:29 | ブログ
6月3日 Sat.
ブログをかくと長生きしますよ。

●若いみなさんは、まわりのお年寄りにブログをはじめることを薦めてください。
「ブログをまいにちかくと、おばあちゃん、若返るってよ」とくに女性は若さに執着しますから……効果てきめん。そうなれば、わたしのようなGGのブログの読者がふえるのではないかと、サモシイことも考えての提言です。

●なぜ文章をかくと長生きするのか? 記憶力が衰えては文章はかけないからです。記憶力は、「記銘、保持、起想」からなりたっています。覚える、それを忘れないで、いつでも思いだす。

●ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典から発言に権威をもたせるために引用して置きます。
過去の経験を頭のなかに残しておいて,ときに応じてそれらを思い起したり使用したりする過程,またはその機能を包括的に示す語。

●これはまったく、そのまま、どうみても文章をかくときに必要な作業そのものです。過去の想い出を起想して文章にかいてみる。

●おじいちゃんおばあちゃんだったら孫に初恋の話でも「するように」かくのも面白いですよ。この場合GGBABAが初恋のあいてに嫉妬してもわたしにはまったく、かかわりあいのないことです。念のため書添えます。

●老夫婦のあなた。だいたい、ファストラヴで結ばれている夫婦なんてあまりいませんものね――。だから最初の恋。あなたは何番目の恋で結婚しましたか? この話題はプライベイトなことなので日記にかくのがいいかな。初恋の話でも「するように」かくのも面白いですよ――ということで、わたしがいいたいのは、楽しくかくということです。

●だいたい小説家なんてウソツキの名人です。「講談師、見て来たようなウソをつき」なんてこともあります。あれ……なにをかいていたのかな。そうだ、事実をことこまかにかかなくてもいいのだ、ということをいいたかったのだ。ともかく楽しかったこと。おもいだしても楽しくなることをかくといいのです。

●そしてブログをかく。パソコンに打ち込むことで指を使います。できれば人差し指だけの一本打法? ではないほうがいい。さいしょから正確に両手の五本の指でタイピングするようにすれば、指の運動にもなります。

●これをまいにち続ければ、若返ることまちがいなし。ということで、わたしのブログの読者に老人も参加してくれたりして――。サモシイてすね。

●でも、ブログをとおして第何番目かの遠隔恋愛なんてことが生じるかもしれません。みなさんお元気でいつまでもたのしく長生きしましょう、ということできょうはオシマイ。

 

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江の島土産のシラスクッキーをたべながら「タイムループ」をみた。麻屋与志夫

2017-06-02 07:23:51 | ブログ
6月2日 Fri.
江の島土産のシラスクッキー。野鳥の鳴き声。吸血鬼のヘンガオ。タイムループ。

●家から数十歩のところに山が迫っている。緑が濃くなってきた今日この頃、ウグイスとホトトギスの鳴き声をliveできけるなんて田舎暮らしのもたらす恩恵だ。ホトトギスの鳴き声は東京特許許可局とたしかに聞える。二羽の野鳥の鳴き声に、カラスや雀の鳴き声まで入り混じってきこえてくる。野鳥の鳴き声を今朝は目覚時計として遅い目覚めを体験した。

●いつもは、夜明けをまたずに起きてしまう。鳥は明け方に鳴くので、わたしがパソコンに向かう頃にはまだ静かなのだ。

●カミサンが留守だったので、日常のルーテンにクルイが生じた。あまりに遅い目覚めだったのであらためて時計をみた。五時まえだった。外に出たがってうるさくブラッキがなく。玄関を開けてやる。薔薇は昨日の雷雨でゲンナリとしてしまった。

●カミサンの江の島土産の「シラスクッキー」をたべなから昨夜見た映画のことを考えていた。タイム・ループを主題としたセルビヤの監督フイリップ・コヴブァチェヴィッチの映画だ。文字どうり「タイムループ」をあつかったチョッとかわった映画だった。耳もとでカミサンがコウフンシテ江の島での感動について話しつづけていた。セリフのほとんどない映画なのでたすかつた。

●わたしは七十年もむかしにいった修学旅行「江の島の旅」に想いをはせていた。タイムループのような経験のくりかえ――。あのころの友だちはどうしているだろうか。まだ生きているだろうか。時間を遡行してなんどでも想いでの体験をくりかえすことができたらいいのに――。

●そんなことはできない。そうだろうか。ひとにはこうして過去を起想する能力がある。シヤシンや映画、小説で、あるいは自分で書いた日記で回想にふけることができる。すばらしいではないか。

●まだカミサンは旅の疲れで寝ている。音をたてないように気配りしてトイレにいく。手を洗いながら「ヘンガオ」をまたやってみる。いちばんの人気は「吸血鬼」だ。生徒たちがこわがって喜ぶ。上の入れ歯を舌先でズラシテ迫り出させる。白く光る歯がニョキッとのびて吸血鬼の牙にみえる。バカだね。こんな顔をして――カミサンにみられたらと、恥ずかしくなる。

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妻は留守、変顔をして、ひとりたわむれる。 麻屋与志夫

2017-06-01 09:24:46 | ブログ
6月1日 Thu.
妻は留守、変顔をして、ひとりたわむれる。

●カミサンの声が携帯のなかではずんでいる。
「江の島の砂浜がとてもきれいなの」
 七里ガ浜あたりを娘と孫につれられて散歩しているのだろう。
「バラに水やってくれた」
 さらにはずんだ声がつづく。
「もう一泊してもいい」

●車に酔うので彼女は修学旅行にはいけなかった。江の島をしらない。――よくこぼしていた。「いちどでいいから、ひとのあまりいない砂浜を歩いてみたい」とロマンチックなことをいっていた。その念願がかなったのだ。声がいきいきとしている。ついぞ聞いたことのない朗らかな声だ。

●25歳のときに胸膜炎で倒れた。見舞に来てくれた彼女がしくしく泣いていた。いくら問いただしても理由はいわなかった。おそらく「病気の男と、わざわざ結婚することはないだろう」と言われたのだろう。後年、このわたしの推理が正しかったことをしらされた。

●結婚するとすぐにわたしの両親が病に倒れた。老人保健はなかった。わたしたちは芯縄製造でいそがしかった。
カミサンは死にものぐるいでふたりの看病をしてくれた。小柄な彼女がさらにやせほそった。病院の支払いが一般的家庭の収入の三倍もかかった。よくきりぬけられたものだ。

●わたしはカミサンの苦労にいまだなんら報いることをしていない。

●子どもたちや孫、長男の嫁。みんなみんなカミサンを労わってくれる。

●昨夜は眠れなかった。遅い目覚め。洗面所で得意のヘンガオを鏡に映して……たわむれた。



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