あっ、いいかも。
軽い思いつきでアプリをダウンロードした。
写真を撮影すると、相手の目元、口元で表情を感知して、そのときの心情をふきだし風の画像にしてレイヤー状のシートを写真にかぶせて表示する。
犬の鳴き声を日本語に翻訳する玩具があったが、それの人間版みたいなかんじ。
アプリ名は「ニンゲンガル」
はいチーズ。
カシャ
「たのしいな」
恋人のカオリは無邪気に笑っていた。
「ニンゲンガル」の吹き出しもその表情のままの吹き出しを表示していた。
半年後・・・
カオリが俺を避けているような気がする。
予定がある、予定がある。
ここ2ヶ月そういわれて会っていない。
「ニンゲンガル」の吹き出しもそれにあわせて不機嫌な吹き出しを表示していた。
「あいたくない」
「帰りたい」
「カズオにあいたい」
ん!
カズオって誰だ。
俺の名前では無い。
「ニンゲンガル」は勝手にソフトを更新しているふしがある。
「カズオにあいたい」の吹き出しにはリンクが貼られていた。
クリックしてみる。
そんな機能はなかったはずだ。
カズオ:大学の同級生。
一人暮らし。
住所:○○○○○
携帯TEL:○○○○○
ゼミの飲み会でおちかづきになった。
先週は海に行った。
今週は遊園地に行く予定だ。楽しみ。etc
カオリの言葉で語られている。
なんだこのリンクは・・・
今週は遊園地Aに行くと書かれていた。
来た。
手をつないで二人はやってきた。
ぐらぐらと地面がゆがむのを感じた。
二人に気づかれないようにその日は部屋に帰った。
1週間後
足下にはカズオが倒れている。
ここはカズオの部屋。
クローゼットの中に隠れていた。
そこに酒に酔ったカズオが帰ってきた。
倒れるようにベットに横になりそのまま眠ってしまった。
手に持ったガスを吸わせ、さらに深い眠りにつかせた。
給湯機の不完全燃焼をよそおってカズオを殺害した。
すべてはカオリのためだ。
こいつがいるから気が迷うのだ。
偶然をよそおいカオリにあった。
「どうして連絡くれないの」
そういった直後、カオリは泣きながらその場に崩れ落ちた。
「どうしたの・・・車にのりなよ」
半年後、カオリと一緒に遊園地に来ている。
すべてが順調だ。
「はいチーズ」
カオリがスマホで写真をとった。
撮った写真を確認していた。
一瞬、顔色が変わったように見えた。
ある夜。
一人で眠っていた。
人の気配がする。
体が動かない。
誰だ。
ゆっくりと現れたのはカオリ。
(カオリ・・・何をしている。どうして何も言わない。)
カオリの手には見たことのあるガスの容器を手にしていた。
(そのガスは・・・カズオの時に使ったガス・・・)
「ニンゲンガルって知ってる?このアプリおかしいんだよね。
最初はたわいもないせりふしか表示されないの。
でも、使っているうちに、写った人物の過去をリンクでたどれるようになるの。
あなたのやったことも書かれていたの。
不思議よね、このアプリ」
カオリの瞳には怒りの炎が燃えている。
意識は遠のいてった。
軽い思いつきでアプリをダウンロードした。
写真を撮影すると、相手の目元、口元で表情を感知して、そのときの心情をふきだし風の画像にしてレイヤー状のシートを写真にかぶせて表示する。
犬の鳴き声を日本語に翻訳する玩具があったが、それの人間版みたいなかんじ。
アプリ名は「ニンゲンガル」
はいチーズ。
カシャ
「たのしいな」
恋人のカオリは無邪気に笑っていた。
「ニンゲンガル」の吹き出しもその表情のままの吹き出しを表示していた。
半年後・・・
カオリが俺を避けているような気がする。
予定がある、予定がある。
ここ2ヶ月そういわれて会っていない。
「ニンゲンガル」の吹き出しもそれにあわせて不機嫌な吹き出しを表示していた。
「あいたくない」
「帰りたい」
「カズオにあいたい」
ん!
カズオって誰だ。
俺の名前では無い。
「ニンゲンガル」は勝手にソフトを更新しているふしがある。
「カズオにあいたい」の吹き出しにはリンクが貼られていた。
クリックしてみる。
そんな機能はなかったはずだ。
カズオ:大学の同級生。
一人暮らし。
住所:○○○○○
携帯TEL:○○○○○
ゼミの飲み会でおちかづきになった。
先週は海に行った。
今週は遊園地に行く予定だ。楽しみ。etc
カオリの言葉で語られている。
なんだこのリンクは・・・
今週は遊園地Aに行くと書かれていた。
来た。
手をつないで二人はやってきた。
ぐらぐらと地面がゆがむのを感じた。
二人に気づかれないようにその日は部屋に帰った。
1週間後
足下にはカズオが倒れている。
ここはカズオの部屋。
クローゼットの中に隠れていた。
そこに酒に酔ったカズオが帰ってきた。
倒れるようにベットに横になりそのまま眠ってしまった。
手に持ったガスを吸わせ、さらに深い眠りにつかせた。
給湯機の不完全燃焼をよそおってカズオを殺害した。
すべてはカオリのためだ。
こいつがいるから気が迷うのだ。
偶然をよそおいカオリにあった。
「どうして連絡くれないの」
そういった直後、カオリは泣きながらその場に崩れ落ちた。
「どうしたの・・・車にのりなよ」
半年後、カオリと一緒に遊園地に来ている。
すべてが順調だ。
「はいチーズ」
カオリがスマホで写真をとった。
撮った写真を確認していた。
一瞬、顔色が変わったように見えた。
ある夜。
一人で眠っていた。
人の気配がする。
体が動かない。
誰だ。
ゆっくりと現れたのはカオリ。
(カオリ・・・何をしている。どうして何も言わない。)
カオリの手には見たことのあるガスの容器を手にしていた。
(そのガスは・・・カズオの時に使ったガス・・・)
「ニンゲンガルって知ってる?このアプリおかしいんだよね。
最初はたわいもないせりふしか表示されないの。
でも、使っているうちに、写った人物の過去をリンクでたどれるようになるの。
あなたのやったことも書かれていたの。
不思議よね、このアプリ」
カオリの瞳には怒りの炎が燃えている。
意識は遠のいてった。