オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

卵形は古い!?

2009-10-07 | ピアノ奏法

大型の台風18号、やってきましたね~~。
台風の進路に当たる場所にお住まいの皆さん、気をつけてくださいね。

それでは弾き語りのためのピアノ奏法について。
まず第1回はポジショニングについてです。

弾き語りでライブを始めた頃、マイクから口を逸らさずにピアノを弾くためにはどうしたらいいかと最初本気で悩みました。
「よく手元を見ずにピアノが弾けますね」とよく言われますが、手元を見てたらマイクに声が入らないし、つまり苦肉の策ですね。

でも考えてみたらスティービーワンダーなんかは最初から鍵盤が見えないんだから、鍵盤なんて見なくてもピアノは弾けるはず。
そう思って、スティービーや矢野顕子なんかのピアノを奏法を観察していたとき、ふと気付いたことがありました。

「指の腹全体でピアノを弾いている」ことです。

手のひらはほとんど伸びた状態でピアノに接触して、指先というより、第一関節の指の腹全体を使ってピアノを弾いているように見えます。
指を立てて生卵をつかむようにと教わった私のピアノの弾き方とはかなり違っていました。

速いパッセージの曲を弾かなければならない時とは違って、弾き語りのピアノの時にはピアノはそれほど速い動きを要求されません。
むしろコード和音によるバッキングやゆっくりとした演奏の方が多くなります。
手のひらをピアノの上に広げて手首を下げて鍵盤を包むように弾くことで、肩に力が入ることもなくかなり歌う時の呼吸もしやすくなります。

弾き語りではないクラシック曲のピアノ演奏の場合もこちらのページでも紹介されているように、あまり指を立てすぎない方が音の強弱もつけやすく、安定感や安心感があるようです。
歩く時にもつま先立ちよりも足の平全体を使う方が歩きやすいのと同じです。
ちょっと指を向こう側に伸ばせば、黒鍵の位置も指先で確認ができますね。
これで下を見なくてもピアノが弾けそうでしょ?

指を立てすぎてた人、ちょっと寝かせて第一関節の指の腹で弾くようにしてみてください。
このポジション結構使えます!!

次は第2回。和音(コード)の奏法についてです。

矢野顕子さんの美しい弾き語り動画です。
ホントに楽しそう。ピアノも歌も自由自在ですね~~。