今日は日本福音ルーテル広島教会で、東日本大震災支援「ルーテルとなりびと」の現地報告会がありました。現地で現在中心になって働いて下さってる野口牧師先生による、ルーテル教会で行ってきた被災地支援のこれまでの報告でした。
今回は仮設住宅の集会所でボランティアの人と被災者の人とが一緒に作られた「つるしびな」の展示もありました。
震災後の被災地の様子については立野牧師先生からもいろいろと聴いてきましたが、また今日の報告でこれまでの3年間の被災地での様子を知ることができました。
報告の中で大川小学校の生徒のお母さんたちの手記をもとにつくられた「ひまわりのおか」という絵本の朗読がありました。108名の生徒のうち生徒74名と先生10名の命が失われた大川小学校。地震で避難した雪の降るグランドから、小高い丘に逃げる途中に津波に飲まれてしまった子供たちと先生たち。その丘にひまわりの種を植えたお母さんたちの思い。絵本の中に登場する実在した子供たちの名前と在りし日の様子、若いお母さんたちの子供たちへの愛に溢れた言葉を聞いてると、涙が溢れて仕方ありませんでした。
ひまわりの おか (いのちのえほん) | |
松成 真理子 | |
岩崎書店 |
震災で亡くなった方は今現在で15883人。そして未だに行方不明の方は6434人。
それだけ多くの方が亡くなったということは、かけがえのない家族や友人を亡くした方がそれだけ多くいらっしゃるということ。
被災地は少しずつ復興が進み、福島原発事故後の放射能の汚染区域を除いては、街は一見普通の暮らしを取り戻していってるように見えますが、そこに住む人々の思い出や悲しみとこれからどう向き合っていくのかが、次の課題でもあると思います。
私たちにできることはとにかく被災地を忘れないこと。
改めて思います。
私はまだ被災地を訪れることはできていませんが、繰り返し聞いて、語って、祈って、、まずは私の場所でできることを頑張ろうってまた気持ちを新たにしました。
たった1つの命。
たった1回きりの人生。
どんな人にも精一杯輝かせて生きてほしいって思います。
そのためにできることを私も頑張ってやっていこうって思っています。