オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

日野原重明先生のこと

2017-07-18 | 音楽

今日は朝から日野原重明先生が亡くなられたという悲しいニュース。
新老人の会の会長として、聖路加国際病院の名誉院長として長年活躍してこられた。
105歳だったそう。


先生に初めてお会いしたのは2010年だったので先生が98歳の時だったと思う。
亡き橋本清次さんが会長の「ほほ笑みと感謝の会」で、新老人の会の第10回全国ジャンボリーに出演させていただいた(2010年9月3日の日記)。
その後広島フォーラムではパレスチナオリーブのパンフルートの話もご紹介いただき、パレスチナの音楽学校にピアノを寄付するために立野泰博牧師のもと制作されたチャリティCDの販売も応援してくださった(2010年11月4日の日記)。


先生は人生を通じて平和の実現のための活動をずっとしてこられていた。
そして90歳を過ぎても現役医師として病院で働かれ、講演や著書ではいつも前向きなメッセージで多くの人を勇気づけてこられた。本当に尊敬できる。


私は、時々自問自答する。
何のために音楽をやっているのか?


もちろん「好きだから」に違いないのだけれど、ただ「好き」なだけだったらこんなにいろんな思いを抱えて音楽をしないだろうなと思う。
私にとってのライフワーク。
音楽を通じて誰かの「生きる気持ち」を応援したい。
そう思ってやってきた。


時には身近な家族だったり、深く傷ついた友人だったり、大切な人を失って悲しんでいる人、病気を患った人や心に悩みを抱えた人、、、。


「大切なことだけを忘れずいよう
 悲しい思い出なら忘れてもいい」

(Peppermint Leaf「星をカバンに詰め込んで」)


大切なこと。
それは「愛されている」ということ。
生きてるということは生かされているということ。
神から宇宙からそして地球から、愛されているから生きているのだということ。


『コネクション・プラクティス』では「ハート・フィーリング」と言ってハートを感謝の気持ちで満たすというプロセスがある。「感謝の気持ち」を思い出すために用いる私のツールは何年か前に泳いだ沖縄の慶良間の海。サンゴ礁と熱帯魚の海に浮かんで水の中の音を聞いた時、私は地球から愛されているという感謝の気持ちでいっぱいになった。


悲しかったことも辛かったこともがっかりしたこともいっぱいあった。
これから苦しいことに遭遇するかもしれない。
でも大丈夫。
愛されているから。


私が発した音楽を聴いて、誰かがそう思ってくれたら嬉しい。
私の作った曲を歌って、その人がそう感じてくれたら嬉しい。
そういうメッセージをずっと送り続けたい。


「今あなたに伝えたい このメッセージ
 広がりだす空の果てまで 私の愛」

(Peppermint Leaf「小さなメロディ」)


「自分からやりたいことだから。」というタイトルで、日野原先生と糸井重里さんの対談がほぼ日のサイトに紹介されていた。お時間がある方は読んでみてください。


日野原先生から教えていただいたことをこれから私も多くの人に恩送りしていきたい。
オススメの著書です。

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)
村上 康成
講談社

 

明日をつくる十歳のきみへ: ─一〇三歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル

 

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル

 

生きてるだけで100点満点  99歳のぼくから君たちへ
日野原重明
ダイヤモンド社

 

音楽力
日野原 重明,湯川 れい子
海竜社

 

生きかた上手
日野原 重明
ユーリーグ