いつも私の作曲連載『ホンキの作曲術』をお読みいただいてありがとうございます。
今回、こうやって作曲についてまとめる機会があって私自身すごく良かったなーと思っています。
車の運転にしても料理にしても慣れてくるとその行程をいちいち意識したりしないように、今では習慣になっていて直感的にやっていたことを、こうやってまとめてみると、なるほど自分の頭の中でやっていたことが改めて「こういうことだったのか」ってわかりますね。
さて今日は『ホンキの作曲術』応用編その(1)組み合わせる です。
ここからは言ってみればアレンジ力になります。
メロディとシンプルなコードでも曲はできますが、今の時代はいろんな曲が溢れているので「インパクト」のある「オサレ」な曲にしないとなかなか曲を好きになってもらえません。
もちろん素材は大事ですけどね。
ここで大事なのは「組み合わせ力」です。
ロックにジャズのコード進行を入れてみたり、ダンスミュージックに民謡のメロを当ててみたり、世界中の音楽からヒントを得ましょう。ちなみに私はインド音楽が熱いです。ちょっと前まではカリンバを使ったアフリカンミュージックやエンヤに代表されるアイルランド音楽も熱かったですけどね。
カリンバと言えば、こちらは最近友達のYokoちゃんにもらった竹富島のカリンバ。
実はこれ琉球音階になっていて、なんとなくつま弾いてるだけで新しいメロディーが生まれそうな気がします。このように新しい楽器を手に入れた時にも創作魂は刺激されますね。
いろんな音楽を聴いていて面白いコード進行を見つけたら自分の脳内音楽スクラップブックにぜひ「クリップ」しておきましょう。私には「どこが好きかわからないけど好き」という曲リストというのがあります。
一般的には変なコード進行の曲が多いですけど(笑)。
そうやって脳内クリップした音楽はかならずどこかで登場します。
その時に「パクリ」と言われないためにはやっぱり「組み合わせ力」が勝負です。
ぜったいわからない「組み合わせ」を使って「自分だけのオジリナル」に仕上げ切ることが大事です。
「すべての発明は組み合わせである」という言葉もあります。
音楽にもそれは言えてます。
ヒップホップと歴史のまさかの組み合わせ。レキシの「狩りから稲作へ」
それから、自分が思いついた歌詞やメロディもどんどんスクラップしておきましょう。
私のiPhoneやパソコンには鼻歌で歌ったメロディのモチーフが100個くらい入ってます。
たまーにそれを聴いてると新曲が出来ることもあります。もちろんボツになることもあります。
歌詞で使いたいカッコいい言葉を思いついたり見つけたりした時は、それももちろんスクラップです。以前、歌詞に使おうと思ってなぜかメモした謎の言葉(笑)。
「ドライアーが気に入らない」
「へっぽこ」
意味不明ですね。その時には何かを思ってメモしたんですけどね(笑)。
とりあえずたくさん曲を作ると次第に自分のカラーが自分なりにわかってきます。
未発表曲がたくさんあることはソングライターの強み。
とにかく作詞も作曲もできるだけ量産すること。
ソングライターにとってこれは必須です。
そしてたくさん曲ができたら自分の作風の変遷も自分なりに楽しんでみることが大事です。
画家のピカソもモネも初期の頃と晩年はずいぶん作風が変わりましたよね。
何年何月に作った曲なのかもメモしておけばあとあと楽しみが増えます。
「この頃の自分って青かったなーー」と思うこともしばしば。曲作りから人生を振り返ることもでき、それも合わせて曲作りの楽しみです。
というわけで、今回は以上です。
今夜は皆既月食だそうですね。
お天気も良さそうだし神秘的な赤い月が見られるかもしれないですね。
こんな夜はぜひ楽器を持って月を見ながらウィスキーでもいかがでしょうか?
こういう珍しいことがある時はまた新しい曲が生まれるチャンスかもしれませんよ。
11月16日に予定している『ホンキの作曲術』実践セミナー&ワークショップではもうちょっと突っ込んだところまでお話できたらいいなと思っていますのでぜひ楽しみにしていて下さい。
詳細決まったらここでもお知らせします。
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