オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『カンタ!ティモール』

2012-07-19 | おすすめ映画

ヲルガン座で映画の上映会があると知ったのはつい5日前のこと。
『カンタ!ティモール』
インドネシアの東の小さな島、東ティモールの現実を描いたドキュメンタリー映画。
監督が25歳の女性っていうところにも惹かれて。

【以下HPより転載】

東ティモールで耳にした、ある青年の歌。日本帰国後もメロディが耳に残って離れない。作者は青年を探すため島へ戻る。
そして一つの旅が始まった・・・。
「ねぇ仲間たち。ねぇ大人たち。僕らのあやまちを、大地は知ってるよ・・・」
歌はこう始まっていた。直接的な言葉を歌えば命に危険が及ぶ、インドネシア軍事統制下にひっそりと歌われた歌だった。
青年に連れられて、作者は島の奥へと入っていく。そこに広がるのは、精霊たちと共にある暮らし。太陽に照らされた、はじけるような笑顔の人々。
その一方で、人口の3分の1の命を奪ったインドネシア軍の攻撃が濃い影を落とす。報道にのらない地下資源ビジネス、日本政府の驚くべき行動。
「悲しい。いつまでも悲しみは消えない。でもそれは怒りじゃない。」
日本、ティモール、インドネシア。みな同じ。
母一人、父も一人。大地の子ども。
叩いちゃいけない。怒っちゃいけない。」
弾丸が飛び交う中、人々は命をわけるように助け合い、大地への感謝を歌と踊りに表し続けた。
自然を敬い、輪になって踊る、遠く懐かしい風景。
いつのまにか、ティモールの旅はそっと作者に問いかける。愛すべきふるさと、日本の島々の姿を・・・。

【転載終了】

映画は期待以上に素晴らしかった。
作者の純粋な視点から導き出されていく東ティモールの隠された現実は、私たち日本人全員が知らなくてはいけないものだと思います。

そして音楽。
この映画の中心として描かれるアレックスのギターと歌のメッセージが素晴らしい。
「この大地にはたくさんの小さな命が息づいている。小さな命は言葉を持たない。だから僕たちがこうやって歌にしていくんだよ。」
アレックスがギターを持って歌い出すと、キラキラと輝く目をした子どもたちが見る見るうちに集まってきて、一緒になって歌い出す。
音楽の持つ力。それを再認識させられます。

「この東ティモールの隠されてきた悲劇の影に、私たちの知らない世界の図式がある。私にはそれがたまたまティモールだったのです。」とは監督の広田さんが言われていたこと。
上映会終了後、主催のSさんと少しお話ししました。
一つのことをより深く知るとそこから世界の支配図が見えてくる。
私が関わっているパレスチナ問題も全く同じ。
Sさんはご自身も関東の方から避難してこられていて、福島の子どもたちを避難させる運動にも関わっておられるそうです。



来月、竹原と尾道で上映会を開催されるそう。
監督の広田奈津子さん、プロデューサーでミュージシャンの小向定さんも来られるそうです。
もう一度観に行こうと思います。
ぜひ良かったらご一緒しましょう!!



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