皆川博子 「蝶」読みました。
さまざまな詩を引用した短編集。
昭和初期を描いた、
懐かしさあふれる情景の中、
ありふれた日常を描いていると思えば、
それは意外にも、
不思議な世界への入り口だった。。。
幻想小説というべきか。。。
怪しげな雰囲気に包まれ、
不可解で、背筋がゾクリとして、
物悲しい。。。
なんとも言えない余韻を残す。
皆川さんの、世界が好き。。。
もう、ずいぶんお年を召されていると思うのだが、
奥深く、背筋をゾワゾワさせてくれる、物語には、
古風な色香あり、新鮮さもあり、
素晴らしい感性の持ち主だと思う。