庵堂三兄弟の聖職 |
日本ホラー小説大賞受賞作
庵堂家は、代々「遺工師」という家業を営んでいる。
遺工師とは、遺族の依頼を受け、死者の体から日用品を作る職人のこと。
死者の皮膚から財布やバッグ、骨からは櫛や箸、脂肪から石鹸など。。。
全てが生まれ変わり、遺族の元へと返されるのである。
のこぎりで遺体を切断、滴る血。。。
作業場は凄惨な状態であるにもかかわらず、
さらりと読み薦めてしまえる、この不思議さ。。。
グロテスクなのに、ホラーっぽくなく、
三兄弟の人間関係も濃密に描かれていて、
なかなか奥深い物語となっている。
でも、やっぱり、ホラー大賞は怖いのがいいな。。。
私の満足度★★★☆☆