真鶴 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2006-10 |
十数年前に夫・礼が失踪、
今も、生きているのか死んでいるのかわからない。。。
あやふやの気持ちのまま、妻子ある男性と付き合い、
娘と母と3人で暮らしている、京。
愛する夫が残した日記に書かれていた「真鶴」の文字にひかれ、
京は、真鶴へ向かうのだが。。。
何かがついてくる。。。それは、存在の不確かなもの。。。
思わず「え?!これってホラーなの?」と思ってしまった私。
でも、読みすすめていくと、どうもそうではないらしい。。。?
夢か現実か。。。ん????
夫・礼が、とらえどころのない魅力の持ち主で、
ぞわっ。。。とするような冷たさと優しさを備え持っている、
京にとっては忘れられない大切な人だったんだと感じた。
ついてくるものに導かれ、向こうの世界へ踏み込む彼女を引き止めたのは。。。
何冊か川上弘美の本は読んだことがあるけれど、
どうも、これまでのとは雰囲気が違う。。。
断念しようかと思いつつも、いつの間にか引き込まれ、読了。
なんとなく、理解できたようなそうでないような。。。不思議な感覚の本でした。
私の満足度★★★☆☆