キナコがキャンキャン喧しく鳴いた。
急いでキナコ片手に玄関ドアを開けました。
家の前の駐車場に人が倒れています。一人の学生の様な男の子(後でわかったのは高校3年生18歳との事)が脇に付き添っていて、一瞬同じ様な服装に見えたのです。どちらも上半身はワイシャツに一人は制服のズボン、倒れている方も同じ様な服装に見えました。倒れている人はかなり体は大きい感じでした。胴周りは90cm以上もあるような感じです。
「倒れているのです」その学生はてっきり自分の家の駐車場で倒れた人なのかと思たようです。「救急車を呼ぶわね!」家の中に入りまして、119番に連絡しました。この時状況をあまり良く見ていません、取り急ぎ電話に走った訳です。
「もしもし…家の駐車場で人が倒れています。学生の様な人が二人いて一人が介抱しているような感じです」・・・いろいろ状況を聞かれますが、一瞬ドアを開けてチラット見ただけで何だか息苦しそうで、目が反転しているような感じで、息をしているかどうかを聞かれても、私には答えられません。
ただ気持ちが焦るのみで、「早く救急車を!」と叫んでいました。
いろいろ聞かれても状況や応急処置なども聞きたかったのですが、こんな調子ではダメ、携帯で掛け直します。と言って携帯を持って外へ出ました。携帯で119番を掛けるのはどうするのかな?とにかくとっさの時に番号でいきなり受話器を上げたらよいのですね。その高校生と一緒にどうやるのかな?なんて言いながら何とか掛けました。
もたもたしていた時間が3分ぐらいあります。これではダメです。情けないのですが、気が動転して焦ってばかりでした。
男子高校生が居てくれたお陰で、どんなにか心強かったことか素晴らしい高校生でした。
高校生の話では「自転車で通過した際に男性が倒れて居るのをみて、ここの家の人かな?と思い自転車でシャ~っと通り過ぎてしまいましたが、これは何とかしなきゃと思った」そうです。自転車を10mほど先で乗り捨て、戻ってきて我が家のインターホンを押したとの事でした。機転が利く対応は見事なものです。
その男子高校生はちゃんと傍に膝をついて座りこんで、しっかりと手を握ってあげていました。口から少し泡を吹くような感じで目を剥いていたような状態でしたから少し怖かったのではないでしょうか、本当に偉い!私には出来なかったかもです。
その寄り添うようにして手を握ってあげている姿は素晴らしかったです。その姿に感動いたしました。私は少し前に買い物から帰宅していたのでせめて間に合って良かったです。
それにしても身近で何が起きてもおかしくない年齢になっているというのに、ガタガタ焦りばかりが先立って情けないほど落ち着くことができなくて。。。我ながら呆れてしまいました。無駄に歳を取って来ています。
その一方で、落ち着いて対応できる素晴らしい男子高校生18歳に救われました。
間もなくといってもチャイムが鳴ってから15分ぐら経過していますが、倒れた男性は意識は戻ったようです。救急隊の話しかけに少しは応じている様な感じでした。先ずは命は取り留める事が出来たのでしょう、良かったです。
救急車は倒れた方を乗せてから、しばらく発車しないのですね。ビジネスバックを持っておられましたから、その中から連絡先や病歴など調べて、どちら病院へ運ぶのかを決めているのでしょうか??結構時間が掛るようですね。
男子高校生と話を交わしながら救急車が発車するまで少し待ったのですがなかなか発車しないので家に入りました。
私がsazae3でも気が動転してしまうと思います。
心優しい高校生がいてよかった。
そして倒れていた方は命に別状なくてよかったです。
ほんと、いつ何があるか分からないですが、普段はそんな事考えてませんよね。ちょっとは頭の片隅に置いといた方がいいのかしら・・(って、すぐ忘れそう)
余談ですが、妹のうさぎもキナコって名前なんですよ。
やはり高齢化で自分が先にパニックになっている感じです。役に立ちませんね。
高校生には救われました。一人だったらと思うと・・・・心細いですよね。
キナコちゃんですか・・・嬉しいです同じ名前なんてぇ・・・・
道で人が倒れ込んでいるのに遭遇したことがありますけれど、すでに周りに人がいて救急車を呼んだ後でしたから、何もしないで見ていただけでした。
果たして他に人がいない時だったら、どうだったろう?と考えさせられましたね。
これも体験が大切かもです。いざという時の為には貴重な体験でした。