またまたクリント・イーストウッド監督の最新作を観てきました。
〝リチャード・ジュエル“という映画です。
しかし90歳を目前にして、本当に創作意欲が旺盛な方ですよね。
ほぼ1年に1本のペースで映画を撮っている人なんて、なかなかいないんじゃないでしょうか?
今回の作品は1996年のアトランタで実際に起こった爆破事件を題材にしていて、近年のイーストウッド氏の映画では、〝ハドソン川の奇跡“や〝15時17分、パリ行き“などに続く実話シリーズと言えるでしょうか。
ほぼ全作観ていますが、ノンフィクションだと事実を追うだけになってしまって、ドラマ性を持たせるのが難しいと思うんですが、そこはさすがに上手い!
今回も、爆破の被害を最小限に留めた警備員(彼の名前がリチャード・ジュエルです)が最初はヒーローとして扱われるものの、実は犯人なのでは?という展開で物語が進みます。
SNSなんかない時代ではあっても、マスコミの誘導で世論が180度変わってしまい、彼を追いつめていくところは現代と変わらないですね。
自らが出演する〝グラン・トリノ“や〝ミリオンダラー・ベイビー“なんかのおじいちゃんシリーズ?もとっても良いんですが、こういうアメリカの光と影を切り取ったような作品も彼の持ち味だと思います。
Shin