時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

広島へ出張 日本にて1

2007年12月26日 | 旅行記
日本に帰国して一週間、昨日今日は出張で広島へ。広島大学のある東広島市は西条駅近くのホテルに宿泊。出張費が出してもらえるので、550円で朝食をつけてもらったのですが、これがすばらしい。20品目以上おかずがあって、パンもご飯も選べる。お風呂も最上階の大浴場あり。これでも「じゃらんネット」で出てきた最安値のビジネスホテル。尋ねていった先生によれば関西ではホテル間の競争が激しくてサービス合戦が行われているそうですが、それにしてもすばらしい。アメリカのホテルも少しは見習ってもらいたい。ベッドがでかくて部屋が広いだけで、高いし、サービスまったくだめなので。

2日目の朝、いつものとおりジョギングをしましたが、駅の周りを回ってみると酒造会社がいくつも並んでいる地域あり。白壁が続いてなかなかいい感じ。まったく飲まず、お酒の味は分からないので、教えてもらって「賀茂鶴」(買ったのは金箔入り「ゴールド賀茂鶴」)というお酒をお土産に。

帰りも新幹線で福山乗り換え。福山駅はすぐ裏に城、それも本丸(?)があるようで、まん前に天守閣がどーんとそびえる。石積みの土台も立派でいいながめでした。でも、もっと目を引いたのが尖塔のあるヨーロッパ風の建物(カテドラル?)。ヨーロッパの古い街なら当たり前にありますが、日本の建物の中にあるとちょっと異様。

新幹線は飛行機のエコノミーよりはるかにラクチン。仕事もうまく行ったし、楽しい出張でした。唯一の不満、山陽新幹線トンネル多すぎ。耳痛いし、景色は楽しめないし、好きになれん(寝てたけど)。

クラブW杯

2007年12月13日 | サッカー
わが浦和レッズが、なんとACミランと公式戦で戦えるというチャンスを得ました。選手たち、サポーターの皆さんにとって実に名誉なことで、お慶び申し上げたい。でも残念なことに、ここでは放送がありません。チャンピオンズリーグは放送するESPN2も無視。早起きしてアパートのランドリールームで見ようと思ってたのですが(ここ、アメリカ東部時間では午前5:30から)

(ちなみにESPNのサッカー放送、イギリス、スコットランドのクラブに完全に偏った編成なのは何故? アメリカでサッカー見るのがそっち系の移民なのか、イギリスのクラブが人気なのか。おかげでもっと面白いカードや、スペインやイタリアのチームを見る機会が稀。)

このクラブW杯への浦和の進出につき、Number Webで杉山茂樹さんが、

お隣のライバルチームが勝つのだけは嫌、が世界標準。『日本代表』的なノリで応援しちゃう日本は異端的。「レッズ負けろ!」という「まっとうな」他チームサポータも出てきたが、スポーツ報道はまだその流れには追いついてない。

という趣旨の話が載ってました。おっしゃるとおり、私も他の日本のクラブが出ても応援しません。そもそもミラン好きだし。でも例えば横浜マリノスあたりが出たとして「負けちゃえ!」とも思わない。まだまだ低い日本のクラブのレベルを考えると、浦和じゃないにしてもどこかのチームが必ず勝ちあがって、世界の一流クラブと真剣勝負をする、という経験が増えるのはいいことだという気がします。

数年前イタリアのブレシアに試合を見に、(寒いので)レッズのベンチコートを着て行ったら、グッズを売っているおっちゃんに「Milan! Milan!!」と騒がれました。というように同じく赤&黒がチームカラーの両者ですが、横綱と幕下優勝みたいなもの。タイトルがかかった勝負で油断するはずもなく、まず間違いなく負けるでしょう。

もちろんチームは勝つ気で戦うでしょうし、そうでなければいけませんが、たとえば勝つとしても(五輪チームがブラジルに勝った)「マイアミの奇跡」の時みたいに、まぐれ当たり、半分いんちきな勝ち方以外考えにくい。むしろ彼らなりのいい所を出してくれれば満足。大きな時差に苦しんだ2002年のイタリア代表のパフォーマンスなんか考えると、少しは付け込む隙があるかもしれません。

ツリーを飾ろう

2007年12月12日 | Bloomingtonにて
先日の土曜日、前から約束していたとおりMirerさん一家のクリスマスの準備に参加。午後会って最初に行ったのはTree Farm。ここでツリー用の木を選んで切ってくる。市内から車で5分ちょっと行った丘の一面に数種類の木。自家用車で丘の中に分け入って、自分で選ぶ。決まったら赤い旗を掲げて担当者に知らせる。と、車でやってきて切ってくれる。

面白かったのは家族四人の意見がそれぞれ違い、とくに大人二人(夫婦)がかなり本気で選んでること。$30くらいするし、3週間くらい飾って置くわけなので当然ですが、それぞれのこだわりがあるらしい。最終的にはママの意見が通って決定。松の木の一種、2m弱ありますが、アメリカの家は天井が高いので問題なし。このあとクリスマスを過ぎてしばらく、年明け前後まで飾っておくそうですが、本物なので、片付けるころには松の葉が床に無数に落ちて掃除が大変だそうです。

市内のスーパーでも、店の前にずらりと並べて売っていますが、5分程度でこういうところに行けるということで、客多し。スタッフが枯れた葉などを機械にかけて振るい落とし、もって帰りやすいように紐で縛ってくれるあいだ、脇の小屋で休憩。ホットチョコレートとポップコーンのサービスあり。

家に帰ってさっそくツリーのセットアップ。毎年使っているツリースタンドに乗せ、リビングの奥に配置。ライトを絡ませ、2箱分のオーナメントをつける。オーナメントは記念日に親類などがくれたもの、子供が小さいころ自分で作ったものなど(「John 3.2… 」と書かれたガラスの飾り、何なのか聞いたら、聖書の一部だとの答え。「ヨハネ書」ということでしょうか。Mirerさん一家は敬虔なクリスチャンですが、こういうものも飾るらしい。)。それらを一つ一つ振り返り、それから飾る。去年亡くなった下の息子さんにまつわるものもあり、飾っていく行為そのものが家族にとって大切なイベント、という様子。出来上がりは写真のとおり。わりと地味、というより、華やかに派手に、という家庭と、ここのように飾るものの意味重視の家庭とがあるということらしい。一番上にあるのは天使像。

2時間ほどかけてゆっくり飾り付けているあいだに外はすっかり暗くなりました。完成したツリーが鎮座するリビングで子供用のクリスマスビデオを見る、というのが毎年の恒例だそうで、見たのはPeanuts。最後は子供たちが賛美歌を歌う、という「らしい」ものでした。

Thanksgivingが終わってから今週くらいまでにこれをするのが一般的らしく、TVの朝のニュースなどでも話題になってました。今週で秋学期が終わり、今日は言語学科の年末パーティでしたが、そこでKen先生にこの体験を話したところde Jong家も明日行く、との話。今年もMirerさん一家にはアメリカの家族の暮らしぶりのさまざまな場面を見せてもらえました。今回も、クリスマスそのものに呼んでもらうより、標準的な(ただしクリスチャンの)家庭のクリスマスの過ごし方についてよりつぶさに触れられたように思います。

危機?

2007年12月03日 | サッカー
昨日に続きサッカーの話。日本代表の監督が病に倒れ、復帰困難な状況となりました。報道ではほぼ新人事は固まったよう。後任とされる岡田氏、W杯最終予選中に前任者解任、という危機的状況でコーチから昇格となった最初の代表采配はやや荷が重かったですが、おかげで経験値は上がったはず。Jリーグの監督経験も積んだ次こそは、という期待はあったでしょう。しかし私は「適切な選ばれ方ではない。まだ早い」と考えています。

JFAの技術委員会が彼とどういう交渉をしているか、本当のところは分かりませんが、報道のように「もう予選が近いので、ここまでの路線を継承すべき」という理由で、力量などが未知でなく、コミュニケーションが取りやすい(有り体に言えば今回のような無理を聞いてもらえる)岡田氏を、ということだとすれば、そういう必要があるとは思わないのです。

理由は3つ。まず、「路線継承を」というほどオシム氏の評価を高くしていいのか、ということ。つぎに、たしかに予選は来年から始まるが、W杯まではまだあと2年半もあるということ。最後に、新任者の力量が不十分ではないか、という不安です。

今年7月のアジアカップを何試合かTVで見た限りでは、オシムさん、前任者よりはいいけど、ベストだとも思いませんでした。とくに、目指すサッカーが聞いているような「考えて走る」なら、選手起用にはちょっと疑問が。欧州選手権予選が終わり、監督の解任も進む時期、失敗したけれどいい監督もいたのでは。そのほか広く人材を探して、オシム氏よりさらに優れた人に一からチームを作り直してもらうには、まだ十分な時間がある。W杯予選はもう数ヶ月で始まりますが、組み合わせにも恵まれ、最初は楽な相手です。なめてはいけませんが、新しい監督が自分のコンセプトに合った選手を選抜し、さらに伸びしろのあるチーム作りをしてもらう機会として利用できないものか。

後任らしい岡田さん、1998年以降、捲土重来を期してきたであろうと思いますが、横浜でリーグ優勝を経験したものの、常勝チームを作るまでにはいたらず退任して浪人の身、という状況を考えると、ナショナルチームを任せるにはもう一歩、という気がします。上手く行けば2014年のチームに彼なり、西野さんなりが間に合うかもとは思ってたんですが、またも急場の代打では気の毒。本人に準備ができた段階で「前任者の路線継承」なんて足かせなしで任せられないものでしょうか。(知り合いのAndrea(サンパウロ出身)はブラジル開催に決まって大喜び、「チケット取るから来て」と言ってくれてます)

もう考え直す余地はなさそうでこのまま契約~発表と進行しそうですが、もしJFAが「危機管理能力が問われる。速やかに新人事を」と考えた結果、「代表チームを強化し、強豪国になる」という、長期的な本来の目的からは逸れる形になるとしたら、個人的には残念。代表チームには危機ではなくチャンスに転換できる状況だ、と思うからです。

それにしても、もともと健康に問題があった(と聞いた気が)あの方に過酷な役割をお願いし、結果こうなったのは申し訳ないことです。オファーを出したと聞いたときは受けるとは思いませんでした。回復して祖国に戻ってもらえることを祈念いたします。

尻すぼみの晩秋(うら~われっず。。。)

2007年12月02日 | サッカー
忙しくて更新がまったく滞っていましたが、今日は書かないわけには行きません。浦和レッズ、あんな有利な条件を作りながらリーグ優勝を逃してしまったよう(泣)。思えば去年、欧州Champions Leagueと国内2冠を狙ったFC Barcelonaは終盤Madridにひっくり返されて、2冠とも逃してしまったし、そのCLを制したAC Milanも国内リーグはぼろぼろ、不正で2部にJuventusなどがいてくれたおかげでやっと次の年のCL出場権が確保できる位置につけられた、という状態でした。2冠を獲るのは難しいもののようです。

浦和にはショックの残るシーズンの終わり方で、かなりのチーム改造が避けられなくなりました。日本でしょっちゅう見ていたころからもう5年近く、核となる選手はほとんど変わっておらず、個人的には愛着のある選手ばかりなのですが、チームも選手もプロである限り、変化が必要なときには動かざるを得ないでしょう。誰が出て行くことになるのか、さびしい限りですが、どこへ行っても応援するつもり。

猛暑~暖かい秋だった今年のBloomingtonですが、ふつうの冷え込みがやってきて、もう最近は最高気温が5℃以下。木の葉もほとんど散ってしまい、長い冬に突入。今年の紅葉はきれいだったし、ここの四季ははっきりしていて好きですが、ここから3月末まで4ヶ月葉の落ちた木々しかみられないのは寂しく、また春を待ち遠しく待つ日々がやってきました。ついでに言えば、忙しくて自分のブログさえ見ないままになっていたら、ひどいコメント(というかなんかエ○関係のお誘い)が4つもついてて、さらに肩を落としてしまいました。