時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

顕在するアメリカ化

2009年11月26日 | 旅行記
博士論文のデータ取得のため、日本に到着。最初は東京方面に用事があったので、数日そちらで過ごしました。

新宿(サザンテラス?)のKinko'sで用事を済ませたのですが、ちょっと自分のパソコンで作業をする必要があり、Starbucksに。Wi-Fiがあるかも、と期待したけど、この店にはなく、東口の店にはあるとの話。日本でもWi-Fi設置は始まったんですねえ。

ここ数年カフェインを避けるようになって、たまに飲むと効き過ぎて眠れなくなる。できればカフェイン抜きのコーヒー(Decaffeinated)がいいんだけど、日本で出してるところって見た覚えがない。ここならひょっとして思ってきいてみると、メニューには表示がないけど、10分待てば用意してくれるとのこと。

アメリカだと、Starbucksにはあまり行かないんだけど(貧乏だからですけど)、助かった。むかし日本で会ったアメリカ人たちが、「近くにMcDonald'sない?」と聞いてきた。そのときは「なんで外国にまで来てわざわざ」と思ったんだけど、気持ちがちょっと分かったような。慣れてるものは時に頼りになるわけです。

この前日、知り合いにしばらくぶりに再会したとたん「お前の格好はなんだ」と言われました。被ってたニットの帽子が着てるものと調和してないと。アメリカじゃよく見かけるんだけど・・・と言い訳してみてはっと気がついた。どうやら、ファッションセンスがアメリカ化しているらしい。「アメリカ化それはすなわちダサい格好に鈍感になること」と言えるのでは。アメリカ人ファッションセンスのひどさをあげつらってきたのですが、自分もそうなってきたか。毎日そういうのしか見ないから、と言い訳も空しく、たぶんもう手遅れ。Starbucksを探して、ディカフェを頼み、調和しない格好で平気・・・ いつの間にか、さまざまな面でアメリカ化してきたようです。

写真はその新宿サザンテラスのKrispy Kreme。昼時ではあったけど、行列できててびっくり。Bloomingtonにもショップはあるらしいけど、スーパーでも買えるから。。。 Crescent Donutsという地元の店が安くておいしいようで、知ってる人はそっちに行く。我が家も買ったことないです。

Babbling

2009年11月12日 | Bloomingtonにて
昨年こどもを授かって、やっぱり言語能力がどのように花開くか、ということは興味深く思っていました。授業等も忙しかったですが、なによりこども自身に手がかかるので、記録はつけていません。記憶している範囲で書きとめておきたい。ただ、音声の習得についてはまるで素人なので、解釈など怪しいかも。

言語自体の出現以前に「なん語」(Babbling)というものが観察されるという知識だけはあったけど、小さい子に関わる研究の経験もなく、実際耳にした経験はありませんでした。でもなかなかやらない。同じくらいの月齢に見えるアメリカ人の子はやってるようだけど・・・ 6ヶ月ごろある先生(子供5人!)に聞くと、「まだまだ。10ヶ月くらいじゃない?」。で、始まったのは確かに10ヶ月ごろ。CV音節から始まると聞いた気がしてましたが、実際にはVCVから、[aba aba aba...](母音はむしろいわゆるschwaか)と。

で、11ヶ月になるころには[ba ba ba ba....]と、CVも作るようになってきました。次第に他の子音、[da]とか[ga]とかも出てきて、母音も[i]や[u]に近く聞こえるものも。不思議なことに、11ヶ月を越えたころ吸着音(click)をさかんに発音し始めました。たぶん硬口蓋歯茎音で、IPAだと縦棒に横線2つのやつ。ただし、母音と組み合わせてなかった。誰もコイサン語族の言語を聞かせてないはず。。。 ある先生にこの話をすると、音声習得の段階では入力より多くの可能性を試すようなことをすることがあるそうな。その一つなのかも(まだときどきやってる)。

そのころには多音節の連続も発音してましたが、気になったことが二つ。まず、人に対して[ba]とかいうことは少なくて、遊びながら独り言のように[babababa...]と言う、こっちに向かって「ばっ!」とか言うようになるのは、けっこうあと。最初はコミュニケーションの意図は伴わないらしい。口を動かして音が出せることを発見して、それで遊んでる、ということ? 

それから、たまーに、こっちの言った単語を真似た音声産出をすることがあって、ただし構音はまだ不完全なので、「いあいあい」(いないいない)とか、「あよ」(おはよう)とか、「こ、こ、」(こけこっこ)とか断片的かつ不明瞭。それでもでも、こっちの発話に反応して「は~い」(高低高調)と言ったときには鳥肌立つほど感激しました。これを始めた12ヶ月前後は、たぶんヤツとしてもたまたまスイッチが入ってやっただけで、めったにやらなかった。だからなのか、こっちが感激しててもむこうは与り知らず。

1歳を過ぎたころからイントネーションが加わってきて、もっとことばらしくなってきたけど、親に何かさせたいときは相変わらずたいてい「うえー」とただ叫ぶので、意味あるメッセージと結びけて使うのは、まだ先らしい。Babblingにかかわる音声産出について、彼女は開始がやや遅かったもよう、でも、そこからの変化はわりと速いかも。もうすぐ14ヶ月。もう、こっちのメッセージを理解している兆候はあり。記録をつぶさにとって、あとで本人に見せてやりたいけど、どこまでできるか。。。

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写真はヘルシンキ(記事と無関係)。ヘルシンキ大学構内の、言語学・音声科学のビル近く。年季の入ったシトロエン2CVがまだ現役。やっぱりヨーロッパの街に似つかわしいな、と思ったので。

うまく行きすぎ?

2009年11月10日 | 
もう一月近く前のことですが、NPRで目に留まった記事がありました。ちょっと失敬してその一部を載せました。きれいな写真、ですが、なんか刺さってます。これはある脳科学の論文を紹介する記事で、筆頭著者らしき人の名前があったので、それを頼りに原論文を見つけました。

Sahin, Pinker, Cash, Schomer and Halgren (2009). Sequential Processing of Lexical, Grammatical, and Phonological Information Within Broca’s Area, Science, 326, 445-449.

著者には医学系の研究者に混じって、言語心理学のPinkerが。実験は、てんかんの手術受ける人がたまたま3人いたので、施術の前にうけるチェックを利用して、脳の活動データを直接とったぞ! と。人間には非侵襲の方法(fMRIとか)しかふつう使えないわけで、千載一遇、いろいろやってみました!! ということのようです。

患者さんがやったのは、3種類の作業:(1)単語を見たまま読む、(2)文に入れて読む(語形変化なし)、(3)文に入れて読む(語形変化あり)。で、それぞれに対応する脳の活動が、それぞれ違ったタイミングで現れたのだそうな(1=200ms、2=320ms、3=450ms)。結果は、それぞれ「1=語彙処理」「2=文法処理」「3=音韻処理」に対応すると考えられる。しかも、それらはみんないわゆるBroca's areaと呼ばれる部位に集中して現れた、というのです。違う実験結果もあるけど、俺たちのは直接電極刺してるから、時間的にも、位置的にも、解像度いいぞ、信頼性高いぞ、という言い分だと思われます。

9月3日付けの記事で書いた言語心理学の授業で、脳活動データを使った実験論文(ERP)をいくつか読みました。IUは脳科学も盛んで、学内の講演会を聞きに行ったりもしましたが、印象に残ったのは、「脳活動データって、ほとんどノイズじゃん」ということです。たっくさんのデータを取って平均して、初めて解釈可能なパターンが見えてくる、ということもあるようで、直接脳の活動を見てるとはいってもけっこう隔靴掻痒なかんじ、その点、行動データにもまだ見どころはある、と意を強くしたんですが、この実験はその点でも強いかも。

この結果は、言語学が仮定する「語彙・文法・音韻」という部門の、脳レベルでの実在性、部門間の独立性と、逐次的言語処理モデル(並列処理に対する)の証拠だ、しかも、Broca周辺の狭いところで情報がやり取りされることで、言語処理が速やかに行われる、ということも示してるぞ、と筆者たちは言いたいもよう。

Science Webからダウンロードできる補助資料で実験について詳しく説明してて、まだ読んでないので、どこまで結果に信頼性があるか、分かりません。あまりに鮮やかに、Pinkerさんの思惑通り、みたいな結果で、ホントかい、と思ってしまうのですが。結果を見る限り、言語に関心がある人なら、とりあえず無視できないと思いました。日本では紹介されたり、注目されたりしてるのでしょうか。。。

初めての日本は?

2009年11月07日 | 
先々週、学会で神戸に行った、中国人の友人のYuPengが帰ってきました(10/23付けの記事)。さっそく話を聞くと「全部うまく行った」とのこと。デジタルレコーダの修理は、優先して対処してくれて、1時間も経たないうちに仕上げてくれたらしい。日本人は、基本的には親切な人たちだけど、決め事に忠実すぎて融通が利かないところがある、という印象を持っていたんですが、Kenwoodの大阪サービスセンターの方は学会で一週間しかいない、という彼の状況を斟酌して、とても親切に対応してくれたようす。

学会もうまく行ったようだし、「神戸で世界一高いステーキを食べた。$50で、こんなサイズだったよ」と、両手の指で小さい輪を作って見せてくれました。ケーブルカーに乗って神戸の夜景も見たそうな。初めての日本訪問がいい印象だったようだし、ちょっと役に立てたし、うれしいことです。

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このことにかんする写真はないので、ヘルシンキでの写真を。アパートとか店舗の前に、写真のようなデッキブラシの頭を連ねたようなものが置いてあることがよくありました。おまじないか、何かの合図か(押し売りお断りとか) 実験に参加してくれた男性のひとりに尋ねてみると・・・

「冬、雪が降って凍るので滑り止めに砂を撒く。靴に入り込むので、建物の中に入る前に、このブラシで靴の砂を落とすんだよ。」
ということで、実用的なものでした。

アジア人ですね

2009年11月06日 | 旅行記
San Antonioからの帰り、空港で搭乗町の列に並んでいると後ろから肩を叩かれました。振り返るとベトナムっぽい顔の若い男性が、自分のチケットを見せてくる。自分の持っているのも、あんたのと同じ、20Bだと。こりゃ航空会社のミスでダブルブッキングかと思いましたが、たんに私がAtlantaで乗り換える次の便のチケットが見えるように持っていただけ、私のは22Bでした。

そんな状況をこっちが説明していたのですが、彼はどうやら英語がまだあまり話せない模様。でも、話したそうにしているので、久しぶりに中国語を使ってみると、通じました。彼は中国人で、南方の出身らしい。ベトナムっぽかったわけだ。

会話の内容は、「旅行で来たんですか?」「いえ、NYに帰るところです」「そこに住んでるんですか?」「そうです、あなたは?」「アメリカに住んでます、留学生です」程度の簡単なもの。私が日本人だというと「同じアジア人ですね」との反応。またアジアか・・・こっちは、あんまりそんな意識ないけど、相手が自分のことばを話してくれて、うれしかったんでしょう。

San Antonio訪問についてはこんな程度で。たぶん、二度と行く機会はないでしょう。写真は、River Walkの木漏れ日、ほとんど木の葉が散ってしまったBloomingtonとはずいぶん違うものです。

東洋人だろ!

2009年11月05日 | 旅行記
音響学会最終日の午後、San Antonioの観光名所、Alamo砦に行きました。この史跡の歴史的意義については何も知りませんでしたが、庭はよく手入れしてあるし、白壁もきれい。いかにもメキシコとか南ヨーロッパの乾燥した地域っぽい建築で、暮らしているアメリカ中西部とはぜんぜん違う、異国情緒を味わえました。

子供にお土産をということで、連れの2人が近くの土産物屋に入っていくのでついていくと、TexasとかAlamoとか書いてあるTシャツとか、ドンタコスのCM(古いか)に出てくる中南米のおじちゃんがかぶるような帽子とかに混じって、チャイナドレスやら、水墨画の掛け軸みたいなものがおいてある。こんな所に来てこんなもん買うやつがいるか?

店主は短~い髪で細身のアジア人のおばちゃん。「これはどうだい、お子さんのTシャツ、3.95ドルだよ」とか、なまりの強い英語で盛んに売り込んでくる。アジア人はこうやって異国で生きていくんだよ、と見せられているようで、ちょっと居心地悪し。

結局、師匠はここで、お嬢さんに帽子を買ったようで、店を出ていこうとすると、おばちゃんが何か叫ぶ。よく聞けば話しかけていたのは私で、おばちゃんは「Are you oriental? Are you oriental?」と聞いてきていたのでした。「I am Chinese. Are you?」と言うので、苦笑しつつ「I am Japanese.」と言ってそそくさと店を出ました。

これには、連れの2人も大うけで、私は、「話しかけられたことじゃなくて、アジア人であることが恥ずかしい」と言いました。お前も東洋人だろ、仲間だろ? とでも迫られている気分でした。たんに親近感をもってくれただけかもしれず、恥ずかしいと感じるのは失礼なのかもしれません。

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写真はAlamo砦の入り口で仕事中・・・におしゃべりに興じる警官。たたずまいが背景にはまっていたので(とくに帽子)、こっそり撮らせてもらいました。

満腹・・・

2009年11月04日 | 旅行記
テキサス州はもちろん以前はメキシコだったわけですが、連れがメキシコ料理好きだったこともあり、先日から紹介した師匠との朝食以外、すべてメキシカン料理。

発表を終えた木曜日の夜、タクシーの運転手が美味しいと教えてくれたBoudrosという店に行く予定にしていましたが、もう一人の連れが調べてくれたところ、めちゃくちゃ高い。ということでそれはやめて、歩いて10分ちょっとくらいの地元のメキシカン料理屋へ。名前忘れちゃいましたが、コストパフォーマンス抜群。

勧められて食べてみたのが写真の Enchilada con mole というもの。私は、このMoleというソースを全く知りませんでしたが、チョコレートが入ってるそうで、実際ちょっと甘い。Enchiladaの中身は、写真のものの場合、鶏肉。煮豆(しょっぱい)とご飯(ピリ辛)が添えてある。これで、$10弱。席に着くと、コーンチップスがディップするソースと一緒に出てくるけど、それは追加料金なし。これがまたビリッと辛い、けど旨い。

でも、ここも量が多すぎ。私以外、180cmを越える大男たちなのでぜんぜん平気そう。若い2人はさらに前菜頼んで、デザートも。さすがに、「食いすぎて朝食が取れなかった」と言ってましたが。

ということで、発表以外はほとんど食ってる記憶しかない。私は旅行に行ったら当地の食事が何より楽しみ、という方ではないので、最後のほうは食事がちょっと苦痛でした。たしかにメキシカン料理は美味しいと思うけど、もう十分。帰ってきて、普段の食事に戻れてほっとしてます。

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先日、10年近く日本で過ごして最近戻ってきたという知り合いのアメリカ人に聞いた話。懐かしのiHopに行ってみたら、パンケーキもどかーんとでかいし、フルーツソースも一ビンぶちまけたか、というほど大量。悲しかった、とのこと。2004年にイリノイで行ったiHopも確かにそんな感じ。他で聞いたところでは、アメリカのレストランは、この10年でとんでもない量を出すように変化したのだそうです。マクドナルドも、バーガーキングも、ここ10年で大型化してるとのこと。

これはもちろん店が企んだわけではなく、客の好みに合わせて徐々に変化した結果でしょう。どうやらアメリカ、これだけ糖尿病等、健康上の問題を抱えながらも、全く反省してないらしい。むしろ「とにかく腹いっぱい食わせろ」の方向にエスカレートしてるようです。世界一の収入があって、世界一エネルギーを使って、何を達成したいのかと見れば、手抜き調理のジャンクフードをたらふく食べてる。そんなことが豊かとは思えませんが・・・

Grits

2009年11月03日 | 旅行記
昨日の記事に書いた Schilo's という食堂で2日目の朝に食べたのが写真のもの。右の皿に2つ乗っているのが、ソーセージ。日本でソーセージと呼んでいるものと違って、腸詰めじゃありませんが、こっちではよく見ます。これも、日本のマクドナルドでも出してるかな? でも、私は腸詰めのほうが好き。左のパンみたいなのは「ビスケット」を選んだら出てきたもので、味はKFCのそれに似てるけど、でかい。

目玉焼きは、1日目の朝に焼き方を尋ねられ、どういう方法があるのか、どう表現するのか知らず、困惑。とりあえず「Sunny-side upで」と伝えてみたのですが、それでもお店側には情報として不十分なようで、「黄身が柔らかい状態に」と伝えてようやく注文完了。「食堂で卵の焼き方を聞かれたことは一度もない」と言うと、師匠は「そりゃあいい文化体験だ、来てよかったねえ」と笑ってました。あとで別の人に「アメリカに4年いて卵を焼いてもらったことがないのか」と驚かれましたが、貧乏学生の身として外食は控えるわけで、こんなような未体験の事はいくらでもあるでしょう。

目新しかったのが、写真まん中の、白いもの。Gritsというそうで、トウモロコシの核の部分だけを細かく挽いて、煮たものらしい。バターを入れて食べるのが基本だそうですが、食べてみるとおかゆ、とくに粒が小さくなるまで煮た中国のおかゆに食感も味も煮ているので、塩を入れました。けっこう好き。むしろバターは入れたくない。

ということで、味も含めまあまあなんだけど、量が多すぎる。残して捨てられることにしてしまうのは不本意なので頑張って食べましたが、おかげで両日とも、昼はほとんど食べられませんでした。

アメリカの定番

2009年11月02日 | 旅行記
アメリカ音響学会のための旅行記の続き。今回はわが師匠と一緒のホテルの同室に宿泊。で、朝食を二人でとったのですが、観光地化に成功したSan Antonioの会場周辺は、レストランがたいていべらぼうに高いとの情報。しばらく歩いて見つけたのが、典型的なアメリカの定食屋。気に入って二日とも通いました。

住所は424 East Commerce Streetで、この通りがRiver Walkと交差したところにあるCasa Rioというレストランの隣の、Schilo's Delicatessenという店。日本からSan Antonioに観光旅行にという人が多いとは思えないのですが、行くならお奨め。(実際、観光客は平日にもかかわらずかなり多かったのですが、日本人らしき人は全く見ず)朝7時から営業。

写真が店の中で、Halloween一日前だったので、店員のおばちゃんたちが仮装してる。朝食メニューは基本がトースト、ビスケット、パンケーキ、フレンチトーストのいずれか。あとは卵、ベーコン、ソーセージ、ハッシュドポテト、などのどれを、いくつ足すか、という選択。マクドナルドの朝メニューとだいたい同様で、ただし、その場で調理されてるし、一つ一つがもっとしっかりしてる。ついでに言えば、こっちのDenny'sのメニューもだいたいそんなもので、ただしもっと巨大なものを大量に出します。

顛末

2009年11月01日 | 旅行記
結局、なんとかその日のうちに帰ってこられました。

San Antonioからの出発は2時間遅れ、でも視界不良のAtlantaでの出発も2時間30分以上遅れたので、次の日に持ち越しはなし。でも、Atlantaの出発が12時をすぎ、予定では11時30分ごろだった到着が、実際は2:00近く、家に着いたのは午前3:00。

行きが13時間、帰りが12時間。待ち時間が長かったのですが、友人が泊めてやると言ってくれていたおかげで、どう転んでも何とかなる、と不安はなく、伊吹島のデータにtextgrid(Praatの)を付ける作業がかなり進捗しました。

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学会そのものは、というと、興味の近い若い研究者と知り合えて、とても有意義だったと思います。わが師匠が「言語学会と音響学会を比べると、定量的研究のスキルに大きな差がある」と言ったことがあるのですが、それも実感。多くの、とくに若い研究者の方々が、自分の分析に必要なデータ処理、統計処理の手法を工夫していて、とても勉強になりました。インディアナにいるだけでは経験し難い好機でした。

音響学会の、音声分野はほとんどがポスター発表、写真は私のもの。あまりたくさん人は来ませんでしたが、U of Michiganの Speeter-Beddor という先生がk来てくれて、まあまあ気に入ってくれたみたいでした。