時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

ブラジル再び

2009年06月29日 | サッカー
今日、コンフェデ杯の決勝戦、米国対ブラジルがあったので、友人に電話してみると、また知り合いのブラジル人のおじさんのところで見る、ということで、連れてってもらいました。前回と同じメンバー+&が集合、こっちの時間では午後2時30、試合開始。前半は2点先行されてみんなびっくり。やや意気消沈気味でしたが、とりあえずハーフタイムの庭サッカーはやる。混ぜてもらいましたが、ボールにも触れない。私がヘタなんですが。

さて、後半はブラジルが執拗に攻めて逆転。でも、そもそも2点目が入る前のKakaのヘディング、入ってましたね。GKのHowardがボールを前に押し出してるのにバーに当たった、ということは、ボールは中にあったとしか考えられない。ま、審判には見えなかったんでしょう。みんな大喜び、で、再びサッカー。私は次の約束があったので参加せず。

写真はその模様ですが、このあと、誰かが蹴ったボールが半地下の部屋の窓を直撃、ガラスを割りました。「あ~あ」という空気が流れた後、庭の椅子を持ち出すので「これで終了か」と思って見ていると、窓の前に椅子を置いてボール避けにして再開。とことんサッカー××なやつらです。

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友人はこの夏初めて日本へ。私も同時期に東京近辺に滞在するので、一緒にJリーグを見るか、ときくと乗り気。目の肥えた彼には物足りないかもしれませんが、川崎 対 鹿島、という、ブラジルスタイルの2チームのカードがちょうどあるので、多少マシでは。楽しんでもらえるといいのですが。

Which is what?

2009年06月28日 | Bloomingtonにて
今年、インディアナ大学が一般市民に貸し出している畑を借りて、家庭菜園をやってます。それについてはまた後日記すとして、その世話に今日も行ったとき、私の脇を通り過ぎていったアメリカ人同士(だと思う)の会話に、表題の発話が出てきました。ちょうど聞こえてきたのは以下のとおり。

A(男):That was my most favorite radio program ever.
B(女):Which is what?

この、女性の発話。もちろん、Which は radio program を指してる。「それは何?」と言いたいんでしょうから、ふつう What is that? となるところ。彼女はthatの代わりにwhichを使って、だからだと思いますが、疑問詞はいわゆるIn-situ、移動されていません。

これがかなり一般的なのか、中西部の方言なのか、分かりません。でも、前の文脈を which で受けて文を続けるいわゆる関係代名詞の「非制限用法」(だったか)そのものは、カジュアルな会話でも頻繁に耳にします。だからなのか、これもそれほど異様には聞こえませんでした。

面白いのは、この関係代名詞が、相手の発話内の要素を先行詞としてることです。私は文法が専門じゃないので、こういうのがアリなのか、どの程度調べられているか、分かりませんが、なんとなく、What is that? より相手の発話に寄り添ってる感じ(sympathetic?)がしなくもない。興味深いので、メモとして残しました。

PraatとVista

2009年06月24日 | 
だいぶん前、4月ごろの話ですが、3年ちょっと使っていたWindows XPのノートPCがどうしようもないほど遅くなり、ついに買い換えました。学校には一年半前に導入され、忌み嫌っていたWindows Vistaのマシン。実際、最初は困ることがたくさんありましたが、大分慣れてきました。

しかし、Praatで作業をしだして深刻な問題が判明。私は画像の通り、音声分析画面をTextGridと一緒に開き、さらに画面を2分割してPitch Objectと対照する、ということをよくやるのですが、このようにウィンドウの横幅を狭くすると、最下部にある、スクロールバーやボタンが枠外に追いやられ、見えなくなる。ボタンはショートカットキーで代用できるし、そのほうが作業も速いので問題ありませんが、スクロールバーは困る。どうやらVistaの問題らしい。Praatのバージョンアップ履歴にも、この問題を解決した、という記述はありません(この記事を書いている時点でも、まだ解決していないようです)。

しばらく格闘したもののどうしても解決できず、Praat User Groupに行って、誰かこの問題について質問してないか検索して確認すると、あったあった。答えていたのはBoersma博士自身。「ウィンドウの幅を広げて、上のメニューが一行に並ぶようにしてからウィンドウを閉じて、また開きなさい」だそうです。つまり、メニューが2行にわたっているのが問題で、その場合、そこから下の分析ウィンドウやTextGridのタテ幅をそれに合わせて調整するようにはなっていない。だから、メニューが2行になった分だけ、いちばん下にあるスクロールバーがウィンドウの枠外に追いやられて、ウィンドウを最大化しようがなんだろうが、隠れたままになる、ということらしい。

Praatは前回の設定を自動的に記憶するので、狭くした状態でウィンドウを閉じて、再び開くと、この問題が発生する。ウィンドウの横幅を狭くしてPraatを使いたければ、スクロールバーまでちゃんと枠内に収まるだけの広い横幅で開いておいてから、改めて狭くしなさい、というわけでした。

なんともスマートじゃない方法ですが、解決するのは確か。それ以降、問題なく使えています。

これがブラジルか

2009年06月22日 | サッカー
今日は、ブラジル人の友人宅で、イタリア代表対ブラジル代表の試合を見る予定でした。そろそろ行こうかと電話で確認すると「ごめん、すっかり忘れてた。知り合いに誘われて行くところなんだ」(おいおい)。さらに「ぜひ一緒においでよ」と、軽いノリ。間違いなくその知人もブラジル人でしょう。行くことにしました。

行ってみると、学生ではなく、一戸建てに住むブラジル人のおじさん(とその家族)、さらに知り合いの若者たち。みんなブラジル代表のユニホーム。当家のお嬢さんの衣装はブラジル国旗そのもの(よくブラジルの応援席にいる、あれ)、とコテコテのブラジル色の中、リビングのTVでESPNの放送を見ることになりました。

ブラジルにとっては消化試合、と思ってたんですが友人によると、「イタリアは特別、真剣にやるはず」。つまり、1982年W杯、あのジーコとかファルカンとかがいた時の代表が、ロッシのハットトリックでやられた屈辱があるから、ということらしい。(追記:確認したところ、まだブラジルにも敗退の可能性はあったとのことでした。だからメンバー落とさなかったということかも。)

最初に会った、やっぱりブラジルのTシャツ着た若い男性に「Boa tarde」と言ってみたらポカンとしてて、横から友人の奥さんが「ドイツ人です」。そのTシャツは数分前に「着なさい」と渡されたものだったそう。インディアナ大に英語を習いに来ているという、シュツットガルトで法学を勉強してる彼は、ホントにブラジル代表が好きだそうで、「2002年のW杯でブラジルにやられたのに?」と聞くと、「あの時の代表は内容的にはダメで、ただカーンを中心とした守りで勝ち残っただけだから」とのこと。

前半の終わりごろ立て続けに3点入ったわけですが、みんな大騒ぎ。2匹いる犬も大騒ぎ。実況がドゥンガ監督の名前を英語訛りで「ダンガ」と言えば「ダンガだって!!」と大笑い。客席が映れば、あっ、ロナウジーニョがいる、だの、クミだ(その場にいた日系の女性)、だの誰かが言い出してそこでも大笑い。ハーフタイムになったらすぐさま「サッカーやるぞ」と、庭でいきなり4対4開始。友人は、自分の息子が守るゴールに完璧なヘディング決めるし、みんなめちゃくちゃ真剣。後半見て、また庭でサッカー。。。

私は、次の約束があったので、途中で帰りましたが、キノコのストロガノフ(美味しい!)だの、ケーキだの、いろいろ作ってあって、「食べていけばいいのに」と言われたほど。ブラジル人はこうなると夜遅くまで食べて話して、が恒例だと聞きました。ご主人には「また次にブラジル代表のチームの試合があるときには、自動的に招待されてると思いなさい」とのこと。ありがたいやら、あきれるやら。

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試合はかなり一方的だったわけですが、ブラジルがいいというよりは、イタリアがダメダメ。去年の今頃、EURO2008のあとイタリアについて「トーニ、ピルロ、ガッちゃんあたりにも引退してもらうくらいに刷新しないと、低迷期が長くなると思う。」と書いたんですが、ホントに低迷中。前回のW杯、あんなチームで優勝したりするもんだから。。。(優勝すべきだったと思うのはアルゼンチン)

Baby Shower

2009年06月21日 | Bloomingtonにて
知り合いの奥さんがもうすぐご出産、ということでご招待を受け、Baby Showerに参加しました。Bloomingtonから車で40分くらいの隣町へ。親戚や、われわれのような友人、合計7、8家族、30人くらいが集まって、午後3:30ごろスタート。

参加できるのは女性だけ、男性は外で待つ。とは聞いてたけど昨日はカンカン照り。そんな日に屋外でずっと待たされるとは。木陰はあったけど。しかも、長い。2時間たっても終わらない。暑くてへろへろになったところでようやく中へ。

聞いてみると、中でやってたのは、とくに宗教的なものでも、儀式的なものでもなくて、プレゼントあけて、ちょっと飲んで、ゲームやって、ちょっと食べて、おしゃべりして、ってのをやってただけだそうな。

ただの想像ですが、アメリカ、少なくともこの地域のBaby Showerってのは、「たまには男を締め出して女だけで楽しみましょう」という機会であって、言ってみれば、初産を迎える女性は、その「ダシ」といったところなのでは。他の男性は全員アメリカ人なので、承知してるんでしょうが、こんなもんに付き合わされるんだとは思いませんでした。

経験した限りでは、初対面の人たちのところへ行っても、必ずフレンドリーに話しかけてくれる人が何人かはいるもので、今回は言語療法士をしている、という女性が、私の専門を知って話してくれました。移民の子の対応もすることがあるそうですが、彼女の経験では、第二言語習得は、たとえ4歳など小さい段階ではじめても、追いつくにはかなりの時間がかかる、とのこと。アメリカの教育は、「子供ならその言語が話される環境に置けばすぐに習得する」という前提に立つが、自分の経験からはそう思えない、と言ってました。授業で読んだ研究の知見もこの方の経験と一致するように思います。まして、英語の社会ではない日本で、小さいころから始めてどの程度成功するのか、結果が出るにはまだしばらくかかるのでしょうが、少なくとも、いいことばかりじゃない、という予想をしています。

写真は上記とは無関係。ヘルシンキで住んでいた共同住宅の近くのインテリアだか何かのお店のショーウィンドウ。和風か、少なくともアジア趣味を出したいんだと思いますが、花瓶がシャンペンボトルかなんか。これがいい趣味だと感心されるんだろうか?

お刺身バー

2009年06月20日 | Bloomingtonにて
近所のスーパーの一角にある垂れ幕です。来てすぐに発見して以来、撮りたいと思って4年、ついに叶いました。店の人に気づかれないようこっそり。当然フラッシュも使ってないので、ちょっと手振れしてます。

そもそも、こういう一般の(アジア人向けではない)スーパーに日本語があることが珍しい。ということは、日本人がターゲット? 留学生以外そんなにいないけど。第一「お刺身バー」って・・・ 実際には刺身ではなくて、カリフォルニアロールとか、アメリカ化された寿司が置いてあります。で、どうしてこうなったか、「バー」が縦書き。誰か指摘した日本人はいないのでしょうか。私はしませんが。だいたいブルーミントンのような内陸で生魚が期待できるわけもなく、興味を持ってのぞいたことはありません。私は大して寿司好きでもないので、まあ問題なし。もうすぐ日本に一時帰国するので、まあ、一度くらいは、回転寿司にでも。

ついでに思い出しましたが、ヘルシンキのStockmannという大きな百貨店の地下にパックに入った寿司が置いてあるコーナーがありました。イナリずしなんかもありましたが、驚いたのは値段。日本のコンビニに売ってるようなサイズのものが10ユーロ以上。ところが、ここをひょいとのぞいて買っていく人々がいてまたびっくり。ランチ程度にそんな金(1500円くらい?)を出すのか、と。

食うの??

2009年06月18日 | サッカー
写真は、ヘルシンキ滞在中、Satakunta地域のフェスティバルの会場に出ていたお店です。なんか、うなぎのようなものが・・・と見ると、蒲焼のような方法で焼いて、袋につめたものを売っていました。Nahkiaisとかいうのは、どうやら「ヤツメウナギ」らしいのですが。こういうものを少なくともSatakunta地域の人は食うらしいです。いや、繁盛してたから、ヘルシンキの人も食うのか。

ところで・・・

サッカー日本代表、オーストラリアに前と同じような負け方をして、グループ2位で終わったようです。これが、1994年なら、2チームしか出られないので、本戦出場なし。1998年なら、あのときイランとやったように、第3代表決定戦に出て、北朝鮮と対戦です。まあ、オーストラリアがアジアに入ったので、前と同じではきついですけど。ともあれ、アジアの中での位置は変わっていないんだ、あるいは、数年前より落ちたんだ、ということがはっきりしたように思います。

好きな選手もいるので、こう考えるのはさびしいのですが、やっぱり、「本戦ベスト4」などという非現実的な目標を標榜するのは、やめたほうがいいという気がしてなりません。志が高いのはいいことでしょうし、まじめな人たちがまじめに言ってるんだとは思います。でも、現実的かつ、真剣に追求すべき目標は「日本以外の地でまず一勝」ではないでしょうか。なにしろ、日本で戦えた2002年のW杯以外の日本代表の本戦での戦跡は「1分5敗」なのですから。

韓国ですら、2002年以前は5大会出て一勝もしていません。むしろ、次につなげるためにも、こんどこそ一勝はして、強豪にもそれなりに善戦した、という手ごたえをもって帰ってきてほしい。ベスト4云々は、その先に初めて語るべきことだと思います。でも、それも残念ながら難しそうな状況。その現実から目を逸らして、ここまで実力不相応な大風呂敷を広げるのは、ファンや、次世代のサッカー選手に対して(希望を持たせる、とかではなくむしろ本当は)不誠実な行為なんじゃないか、と思います。努力の方向が違ってくると思うので。

↓ 桑の実だそうです

2009年06月15日 | Bloomingtonにて
前回の記事に、Blackberryを取って食った、と書いたんですが、間違いだと分かりました。写真を見て、気づいた方もいるかもしれません。ご近所のNinaばーちゃんのところに今日行ったところ、庭に同じ低木があって、摘んできたのですが、教えてくれた英語の名前は、Mulberry、「桑の実」だそうです。日本にもいくらでもあるんでしょうが、私はBloomingtonに来て初めてこういうものの存在を意識するようになりました。木の実の名前もまだほとんど知りません。ということで訂正いたします。

ついでに一枚、ヘルシンキで撮った写真を。歩くときにスキーのストックみたいなものをついて歩いている人を見かけました。ノルディックウォーキングというそうな。公園などの運動施設内に限らず、写真のようにそこいらの通りでも頻繁に見かけました。


Blackberry

2009年06月14日 | Bloomingtonにて
いい天気なので久しぶりにバスに乗ってFarmer's marketへ。帰り、バスに乗り遅れました。土曜日はバスの運行が一時間に一本だけなので、歩いて家へ。途中の道端、ブラックベリーがかなり実をつけていたので、熟しているものを摘んできました。

去年のほうが実のつき方がよかった気がしますが、今年のものも味はとてもいい。さわやかな甘さで、ただ洗って生で。誰も取らないらしく、下にぼとぼと落ちてる木があちこちにいっぱいあります(キャンパス内にある木には、去年子供をつれたお母さんが取りに来てましたが)。鳥もたくさんいるわりには食べつくす気配もありません。まだ熟していない実がいっぱいあったので、また取りにいこうと思います。

帰ってまたサッカー

2009年06月13日 | サッカー
Bloomingtonに帰ってきて、だらだら過ごしてます。おとといの晩は友人とサッカーをいっしょに見ることにしました。試合は、FIFA World Cup 2010 South Africa 南米予選、ブラジル代表 対 パラグアイ代表。彼はサンパウロ出身のブラジル人でサッカー大好き。前から「うちで一緒に観戦を」と誘ってくれていました。

どういう知り合いだか、グアテマラから来たご夫婦も来て観戦。お嬢さんの卒業のために一月滞在するだけ、ということで、英語はぜんぜん話せない。久しぶりにちょっとスペイン語で話してみましたが、だいぶん忘れて、簡単なことしか言えませんでした。まあ、むこうは喜んでくれましたが。

ブラジル人の友人は、自分のブラジルのポルトガル語の発音をちょっと修正しながら、スペイン語もどきを話してコミュニケーションを成立させてました。スペイン語話者より、ポルトガル語話者の方があわせるのが容易だ(とくに聞き取り)、と聞いたことがあります。その真偽は分かりませんが、昨日の様子はそれに当てはまりました。友人のほうが若く、留学経験も長くて、適応力がより高い、ということのほうが大きいかも。こういう議論はそういった点を考慮に入れないと間違った結論に至るかもしれません。

友人に「ブラジルがW杯予選を突破することに疑問はない。問題は優勝できるかどうかなんだけど」と尋ねると、「いや~だめだろ」。ブラジル人は常に優勝しか考えてないのかと思いましたが、今回の代表にはそれほど期待できないのか? 彼も、ブラジルにいるご両親も、2014年のブラジル大会にはサンパウロに来い、と言ってくれています。行けたら最高なんですが・・・

とりあえずこの夏、初めて日本に行くということで、いっしょに川崎フロンターレ対鹿島アントラーズを見よう、ということになってます。どっちもブラジル色が強いチームなので彼も多少楽しめるかなと。

先日フィンランド代表の試合について書きました。その後、フィンランドはロシアに、ホームで、0-3と完敗して、ほぼ出場の望みが絶たれたようです。あの、穏やかでおとなしい人たちがどんな様子でこれを受け止めたのか、見たかった気がします。

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ついでに写真を一枚。フィンランドの公衆トイレの表示。これも3ヶ国語です。ヨーロッパでは公衆トイレが有料なのはよくあることですが、ここでは左下に「小便器は無料」と書いてあります。ということで「大」だけ有料、0.50ユーロ。

(デザイン変えました。それから全然「日々」書いてないのでタイトルも。ぼちぼちと続けていければと。)