時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

授業初日

2005年08月30日 | Indiana大学
8月29日、授業初日でした。とりあえず報告します。

今日はSociolinguisticsが開始。先生は、カナダのケベック州出身のAuger先生。だから母語はフランス語ですが、Pennsylvania大学でPh.Dを取っていて、英語は当然流暢、フランス語訛りがあるけど、分かりやすく、聞き取りの問題はなし。

初回はなんと27人が出席。言語学科はそのうち7人くらい、あとはフランス語学科とか、ロシア語学科とか、応用言語学科、教育心理学、民俗学などなど他の専攻の人が多い。なお、日本人はわたし1人だけ。先生がときどき学生に発言を促しますが、悔しいことながら、ネイティブの学生がべらべらと発言するのはまだ真似できません。

授業はオーソドックスな構成のようです。これから12月第1週まで、およそ100日で、
1) 370ページくらいの本を1冊・論文を13本読む(評価対象外)
2) 4つの課題を提出する  評価の60% (=15%×4)
3) 毎週1つ、言葉についての小さなエッセイ(100語くらい?)を出す  15%
4) 15分くらいの発表を1回やる   10%
5) 最後に家に持ち帰る形式の試験  15%
をやる。「うへぇ~」と思ったのですが、言語学科の2年生の人に聞くと、「まあ、大学院の授業はどれもこんなもん。これはどっちかというと少ないほうだよ」だそうです。

量はもうやるしか仕方ありませんが、論文については「古典」的なものが多く、よく考えてあると思いました。私など、いちおう社会言語学を勉強したとはいえ、例えばDiaglossiaという用語は知っていても、最初に概念を提唱したFergusonの論文は読んでいなかったし、教科書を見れば必ず書いてある有名なLabovのNYのデパート調査の原論文も、今回始めて読むことになります。プロとして当然知るべき「基本」を押さえてくれていて、勉強になりそうです。

実は、今日何よりも驚いたのは、学校の混雑ぶり。歩道も、キャンパス内の散策路も、教室前の廊下も、書店も、図書館のプリンタも、何もかも大混雑。20,000人以上いる大学だったのだと再認識しました。

授業登録のはなし

2005年08月28日 | Indiana大学
これまで、あまり大学の内容自体に関わりのないことばかりでしたが、今回はすこしまともな話しに。そもそも今後留学を考える方の参考に、という気持ちもあって書いているので。一昨日(25日)が登録の締め切り日、それ以降は追加料金を取られます。私の登録は、最終日になってしまいました。

理由は、学科長のStuart Davis先生との意見の違いから登録内容が決まらなかったことです。私は多くの学生・元学生から異口同音に、「授業は3つまでにしなさい。4つは、ネイティブでもきついよ」と聞かされていました。びびった私は、無難に基礎的な授業3つの案を指導教授のKen de Jong先生に持っていったのです。彼は賛成してくれたのですが、学部長は5月に訪れたときからずっと「きみは4つ大丈夫だ。L641も取りなさい」と言いつづけているのです。L641はAdvanced Phoneticsといって、ふつう初級の音声学の単位を取得してからでないと登録できない、2年目以降の学生のための授業です。

de Jong先生が相談してくれた結果、折衷案を出してくれて、それに従うことにしました。以下がその内容です。
L520 Sociolinguistics(社会言語学) 月・水
L542 Phonological Analysis(音韻論) 火・木
L543 Syntactic Analysis(文法論) 火・木
L690 Advanced Readings in Linguistics 木
上の3つが、自分が提案した、ふつう最初の学期に取る授業、週2回。最後の1つが、de Jong先生とDavis先生が相談して提案してくれたものです。既に研究テーマを持っている学生が、先生と話し合って決めた内容で研究を進め、論文を仕上げるところまで持っていくというもので、週1回、de Jong先生と一対一で進めます。

私は(ご存知の方もいらっしゃるとおり)既に数年、未熟ながら研究テーマを持って仕事してきた身です。この授業ではそれを振り返り、いっぱしの仕事に磨き上げようということだそうです。これ以上ないありがたい申し出で、断る理由がありません。

推薦状を書いてくれた方によれば、学科としてはできるだけ効率よく優秀なPh.Dの学生を生産したい、それが学科(と指導教授)の業績になるのだ、ということです。効率というのは、できるだけ短期間に、経済的な支援も少なく、ということ。Ph.Dの学生には授業料免除・アシスタントの給料など、むしろ学部側にお金がかかるのです。私を合格させたのも、「既に研究暦のあるやつだから、スムーズにPh.D取って出てってくれるのでは」という期待があるようです。学科長のpushの意図もそこにあるのだと思います。

というわけである意味、最初から研究のプロとしての働きを期待されているということのようです。ありがたい半面、もう真剣勝負が始まっているのだと身が引き締まる思いです。ましてこんなこと偉そうにここに書いて、しくじったらどうしましょう。。。いよいよ来週から、授業開始です。

鍛える

2005年08月25日 | Bloomingtonにて
クロカン

私はジョギングが日課です。こちらへ来てからも、ほぼ毎日走っています。今日はちょっと気になっていたところへ行ってみました。住んでいるアパートのすぐ脇にある草っ原のようなところで、看板には “Indiana University … Cross Country Course” とあります。入ってみると、本当に距離表示もある本格的なクロスカントリーコースでした。(こういう場合はマイルじゃなくてKmで表示してある。ちなみに、言語学科の学科長もランナーですが、‘10K’という言い方をします)この競技はなじみのない方が多いと思いますが、起伏のある不整地を走る競技で、長距離のトレーニングとしては最高のものです。まさに自分にうってつけのところに住まいを決めたものだと喜んだ次第。

ドラムライン

コースを走っていくと8人くらいの学生がまっすぐ横にドラム(スネア?)を並べて練習をしていました。真ん中にいるリーダーらしき人が、♪タ・タ・タカタッ♪などと一小節叩くのを合図に、みんな一斉に同じ、複雑なパターンで叩き始めるのです。「ドラム・ライン」という映画があります。NYのハーレムから名門大学のマーチングバンドに入った学生の成長を描くというありがちな話ですが、演奏自体が見事です。さすがは全米屈指のインディアナ大学の音楽科、この映画のシーンさながらに、ビシッとそろった演奏でした。

ジョギングする人

ちなみに、ジョギングしている人はかなり多い。だから、ここでは走っていても浮きません。不思議なのは、男性ジョガーの半数以上(誇張ではありません)が、上半身ハダカで走っていること。ここ数日、夕方などは既にすっかり秋の風なのに、「どうだ」といわんばかりに肉体を誇示して走り去るのは、私の目には「異様」。中にはフィットネスマシンのCMにでも出てきそうな肉体美の人もいますが、とくに誰も注目する気配はありません。

自転車

先週自転車を買いました。小さい街とはいえ、自動車での移動が前提に作られているためか、地図上ですぐ近くに見える場所でも、歩くとものすごく時間がかかることが分かったので。これで行動の範囲とスピードがぐっと上がりました。
クロカンコースならずともほとんど坂ばかりのブルーミントンなので、しばしば懸命にペダルを踏むことになります。驚いたのはちょっと坂を上がるとすぐぐったり疲れてしまうこと。「ジョギングして体力があるつもりでいたのに、落ちてるんだなぁ」とヘコんだのですが、数日するとお尻の痛みも消え、疲れの度合いも減りました。何のことはない、自転車を踏む筋肉は歩く、走るの筋肉とはまた別のようで、慣れた今はすいすいとキャンパス内外を移動しています。というわけで頭より先に体が鍛えられている日々です。

外出せず

2005年08月25日 | Bloomingtonにて
 23日火曜、来て一週間が経ちました。日本から送った航空便が通関手続きをパスしたので、UPS(United Parcel Servise)に委託して発送します、という連絡を昨日(22日)もらって、荷物の到着をアパートで待ちました。やっとふとんが来る、不眠から開放される、フライパンや皿も来る、温かいものが食える! と思っていました。アパート内を回っていたUPS配達車両を見つけて、勢い込んでドライバーに聞いてみると、シカゴから来た便ではありませんでした。夜になって図書館に出て確認すると明日(24日)が到着予定だとのメール。シカゴから2日もかかるのか! とがっかり。

 で、家にいて、来週から始まる授業の準備。もう登録すると決めている授業(Phonological Analysis)の教科書とコースパック(宿題の問題集)を前日購入してありました。教科書はある読書会で読んでいた本(Kenstowicz, M. ‘Phonology in Generative Grammar’)で、日本を出るときに捨ててしまっていました。ボロボロだったので、もし教科書として使うことがあったら買いなおそうと思っていたのですが、いきなりそうなるとは思いませんでした。

 IU Bookstoreの教科書コーナーで同じ教科書を選ぶ女性2人。あちらから話しかけてくれました。やはり言語学科の新大学院生、ほぼすべての授業で一緒になるようです。初めて会えた「同窓」で、うれしかったです。台湾から来たそうです。それからそもそもちゃんと書いていませんでした。遅まきながら、入学したのはアメリカ・インディアナ州ブルーミントン市にある州立大学、Indiana University, BloomingtonのDepartment of Linguistics。身分はPh.D studentです。

 シラバスを見ると初回の授業から読んでくる場所が指定してあります。一週間に授業が2回あり、来週の木曜日には、もう48ページまで読んで来ることになっているので、余裕があるときにやっておかないと。あと2つ授業を登録するので、こういうのがさらに積み重なるはずです。

 ちなみに、正式な登録は済んでいません(Web上でのみ受付)。指導教授の許可を得ないと登録してはいけないのだそうです。この点に限らず、日本より指導教授の権限(あるいは責任)が明確な気がします。正式な登録が済まないと、学生証も発行されないので、タダで市バスに乗れないし、本も借りられません。奨学金も、登録が済んでから計算されて額が決まるので、まだもらえません。

 今日はもう一つ、アパートにインターネットを引く契約をしました。アパートの管理オフィスの人(なぜだか若い人ばっかり)に、「ケーブルTVなし、高速インターネットだけの契約だったら、どこかいいところある?」と尋ね教えてもらった会社で、月額$30という話でした。しかし、そこは本来ケーブルTVの会社で、TVの契約ナシだと月額$40。安くない。

 この契約(というか工事の発注)をするために、昨日は携帯電話を契約しました。これで通信関連は終わりで、固定電話は引かないことにしました。ここでまたとんでもない多額の出費がありました。Social Security Number(社会保障番号)というものがあって、当然アメリカ国民なら持っているらしいのですが、留学生は、なんらか働かないと、もらえません。留学生ビザでは普通働けないので、大学内で職探しをしてから申請・交付になります。新入の留学生で持っている人は稀でしょう。でも、あらゆる契約時にこれを要求されるのです(自転車を買ったときも「SSNをお持ちなら1割引サービスがありますが。。。」と言われました)。

 で、携帯電話も普通は契約できない。それでも契約したいという場合、料金不払いの補償のために、担保金(deposit、$150~500)を取られるのですが、私は満額の$500を請求されました。Cingularという携帯電話会社の店員さんは「アメリカのクレジットカードの利用経歴がないから」と説明。そりゃそうだ、アメリカに来て一週間だっちゅうの。でも、電話がないと身動きが取れない! ということで、承諾。この担保金、一年後に返金されるのですが、一度でも料金支払い遅延があってサービスを停められることがあると、帰ってこないのだそうです。怖いです。請求書が来たら必死で即対応しないといけません。

 痛い出費でした。。。でも、今日は一日外出しなかったので、1セントもかからず。
だらだらと書いてしまいました。お付き合いくださった方、ありがとうございました。本格的に授業が始まるので、今後は投稿の頻度も落ちるでしょう。

留学生

2005年08月21日 | Indiana大学
ここ数日、オリエンテーションがありました。私が出席するものはすべて留学生(international students)の枠で実施されます。留学生でない学生と一緒になる機会は皆無です。「ここでは自分が留学生なのだ」ということをさっそく実感させられます。

今日(8/19)は最終日、English Efficiency Testがありました。これは、英語が国語になっている国の出身を除くあらゆる留学生に義務付けられていて、あるレベル以上の点数を下回ると、英語の再教育クラスに割り当てられてしまうのだそうです。面倒なのでそれは避けたいものです。TOEFLに似たものと聞いていましたが、それよりは易しい問題でした。

昼食はやはりInternational Program主催の昼食会に行きました。地元の国際交流NPO団体も参加していて、留学生を助けてあげよう、友達になろう、という優しい人々の集まりのようでした。こういう善意はアメリカ、とくに人のいいBloomingtonらしいです。

その後Speech and hearing researchの研究室に行って、きのうに引き続き実験に参加。ポスドクの学生とはいえ、研究能力の高さには感嘆しました。まだ突出した存在ではないのでしょうが、Ph.Dまで突破して研究員をやるというのはすごい事だと思わされます。

今日の最後は歓迎関係レセプション。カラオケやって、なぜか中華料理を食べる。いかにもInternational Programのスタッフの手作りという感じですが、残念ながら参加者は留学生のうちわずかで、これまた韓国人ではなくて台湾人が多い。私も帰りたかったんですが、時差ボケを克服しようと居残りました。

今日はこれらの機会にやっと日本人と出会いました。既に日本で知り合っていた音楽科のハープ奏者の女性、教師を休職して英語教育の修士を取りにきた女性、Public Management(公共政策とでもいうのでしょうか)の修士をとりに来た男性。最後の方は住んでいるアパートが一緒でした。以上たった3人。

International Program(留学生センター?)が提供してくれた昨年のデータによると、留学生の数は約3,500人、全学生の9%くらい。うち上位5カ国が、
韓国 808
中国 357
インド 303
台湾 204
日本 181
だそうです。あまり見かけない日本人が5位というのは意外でした。レセプションで、International Programで働いている、日本語がとても上手いインドネシア人の学生が「アジア人というとビジネスの学科を選ぶというイメージがあるが、日本人だけはばらばらだ」という興味深いことを言っていました。日本人にはそれぞれ好きなことを、金にならなくてもやるだけの余裕があるということでしょう。これが、あまり日本人と会わない理由かもしれません。日本人は、キャンパス内にそれぞればらばらに存在している、ということでしょう。

アパート入居

2005年08月19日 | Bloomingtonにて
一晩のホテル滞在を経て、今日17日に契約済みのアパートへ落ち着きました。
ここは家賃も狭さもこのあたりでも最低に近いのですが(それでも食器洗い機・オーブンが設置済み!)、収納スペースもまあまあで、「できるだけ持ち物を増やさない」という方針の自分には充分です。

5月に一度訪れてここに決めたのですが、理由は、値段が安く、でもちゃんとバスタブがあったこと、それから、けっこうきれいだったことです。大学に近くて、安いところは、周辺がうるさそうで、けっこう汚いところが多いようでした。

住人はとくに私のいる一番小さいタイプのところには、アジア系の人が多いよう。狭いところでも我慢できるんでしょう。車が当たり前のアメリカにあっても、それでも、大学から5Km程度の道のりを、たいてい二人組で、歩いて移動する人が多い。

今朝は、ホテル近くのFedEx Kinko’sで日本と連絡を取ったあと、IU Credit Unionというところに口座を開設しました。アメリカのシステムやその用語が分からず、店員の説明もちんぷんかんぷんでしたが、ともかくこれで小切手が切れるようになり、アパート入居のために必要なお金を払うことができました。

今日は先輩日本人学生のKさんが車で回ってくれました。近くのスーパーに連れて行ってもらって生活必需品を買ったのですが、どうもあまり安くないという印象です。たとえばティッシュ。日本の倍以上入っているとはいえ、3箱で7ドル近くって、高くないですか? シャンプーもでかいけれど、安くない。このままだと、資金繰りが不安です。面白かったのは、シャワー用のカーテンを自分で買って付けなくてはならないこと。当たり前らしいです。

Kさんは今日の別れ際に、今度のアメリカ言語学会に応募したらどうか、と勧めてくれました。「普通の学生として来たのではないのだから」とのこと。実力不足を痛感して留学した私ですが、確かに、既に研究キャリアがある身です。「いや、まだまだ学生ですから、と甘えたことを言ってはいられないな」と思わされました。というわけで、一つアイデアを指導教員に相談してみようか、と思っている次第です。

日本最後の夜

2005年08月15日 | 
さて、日本もいったん最後の夜となりました。
いろんな人、とくに調査でお世話になった方々に
お礼&お知らせを出してから行こうと思い、残暑見舞を書いています。

しかし、いただいたハガキ等の保存が拙くて、
どうやら、いろいろと漏れがありそうです。
調査先の住所録などは、ほとんどもうアメリカに送ってしまっていたりで、
「発つ鳥跡を。。。」とはいきそうもありません。

この場を借りて(ご覧になっていないにせよ)お礼申し上げたく存じます。
また、ろくに分析を進めていないことを申し訳なく思っております。
投げ出すことなくいずれ必ず分析して、考察をすすめたいと思っています。

それにしても、合格が決まった3月から5ヶ月、本当にあわただしかった。
多くのことをいっぺんにやったので、
さすがに処理能力を超えていたように思います。

5月に、アパートを決めにBloomingtonに一度行きました。
そのとき、今後お世話になる、言語学科唯一の日本人Faculty北川先生に
「これから9月まで、何をやったらいいですか?」
と、尋ねました。

すると、
「みんなそう言うんだけどね~」と思案の後、
「ちょっとゆっくりしたらどうですか、温泉にでも行って」とおっしゃる。
「どうせそのあと目が回るほど勉強するんだから」ということでしょう。
なるほど、と思ったのですが、結局、最後の最後までバタバタしています。

中でも一番苦しかったのは、
アパートの引き払いとアメリカへの荷物送付を一度に行ったときでした。
これについてはまたいずれ書きたいと思います。

この年齢で一からはじめる不安がないわけではないのですが、
新たな挑戦をする機会が与えられたことに感謝したいと思います。

そもそも、この渡米を実現するには大変多くの人にお世話になりました。
推薦者になってくださった方はもちろん、
調査研究に協力してくださった方々、
共同研究に名を連ねさせてくださった方々、
読書会・勉強会で鍛えてくださった方々、
未熟な自分にポジションを与え、給料を出し続けてくれた学校、
この挑戦を許し、バックアップしてくれた家族、
愚痴や悩みを聞いてくださったKさん(ここだけ個人!)

その他多くのみなさんのおかげで、なんとか一歩が踏み出せます。
ぜったい弱音は吐けない、と思うのと同時に、
キツさや孤独も含め、楽しもうと思っています。

次回からはアメリカからの投稿になります。
時々のぞいてくださっている(数少ない)みなさん、
どうぞ今後もよろしくお願いします。

予防接種、その2

2005年08月13日 | Indiana大学
昨日は、はしかの予防接種を受けてきました。
これは、もう一度アメリカで受けることになるそうです。
(はしか・風疹・おたふくの混合のMMRというもの)

大学に問い合わせたら、大学内の健康センターで受けられるそうで、
2005年度の2期目(12月くらい?)までに受ければいいのだそうです。
結局、あわてて国内で受けることはなかったみたい。

お医者さんは、やはりこのテのことに詳しく、
丁寧に書類を整えてくれました。高いだけのことはあります。
作ってくれた英文の書類は

1)母子手帳の記載事項も含めた予防接種の履歴一覧
2)大学側の要求する書式に、日本で終了した対策を記入したもの
3)今回以降の予防接種の履歴一覧

1、2は大学に提出するもの、
3は、今後世界のどこに移住する場合もずっと持ち歩くためのもの。
1、2は必ずこうすべきということではなく、大学の書式を見て、
判断して作成してくれたものです。

めんどくさいといえばそうなのですが、
また一つ、新しいことを覚えられて、おもしろい体験でした。
それから、母子手帳を、予防接種の紙切れとともに、
きちんと保存してくれていた母に感謝。

ところで、最後注射されるときに
「今日はお酒を飲まないでくださいね」と言われました。
しかしそうとは知らず、前日はある研究所の方と飲んでしまいました。
昨日も四国方言アクセントの共同研究をさせていただいているグループに送別会を開いていただいたのですが、
今度は聞いていたので、飲むのはやめました(常識?)。

このグループ、私は<Project A>と呼んでいるのですが、
個性のあるメンバーによる、強力なチームだと思っています。
私も参加させていただき、研究費も取れたので、いずれご紹介したいと思います。

追記:初めてコメントをいただきました。とても好意的なもので、うれしかったです。これについてはまたいずれ。

予防接種

2005年08月11日 | Indiana大学
まったく久しぶりに記事を書きます。
ほとんど誰も見ていないとはいえ、怠慢でした。

やっとほぼ準備が完了して、あと5日でアメリカに行きます。
今日からしばらく、このブログの本題を離れて、留学生活について報告しようと思います。

今日は留学準備の一つ、予防接種について。
予防接種が必要なことは、留学マニュアルみたいなものにも、
インディアナ大学のウェブページにも書いてあるのですが、ついつい準備が忙しく忘れていたところ、
あと一月というところで、大学から予防接種についての申告書がメールで届きました。

インディアナ大学(州?)で受けるのが必須なのは、
1)破傷風・ジフテリア
2)はしか・おたふく・風疹
3)ツベルクリン

保健所やら、病院やら、あちらこちらに電話して調べてみると、
まったく免疫がない場合、(1)については3回、半年間かかるらしい。
合格が出てからでは間に合いません!

結局「日比谷クリニック」というところまでわざわざ出向きました。
このような事例に慣れているようで、いろいろアドバイスもくれて安心でした。
そのかわり、なんと(1)と(2)のうち「はしかの一回目」だけで合計料金が17,000円ほど。
(英文の診断書の料金が高かった)
びっくり。もうちょっと安い方法もあったのかもしれません。

(2)は2回目が必要らしいのですが、
それはアメリカに行ってからやりなさいとのこと。

(3)は、アメリカでの検査が必須とのことですが、
上記「日比谷クリニック」の先生によると、大学内の公的機関だと日本より安く、
私的に医者にかかると「値段はお医者さんの胸先三寸(先生の表現)」なのだそうです。
鮨屋みたいですね。

先日、とある機会に知り合った、音楽学科に入るAさんは、結局何も予防接種をせずに、私より一日早く旅立つそうです。
まあ、何とかなるものなのでしょう。