時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

「どじょ」臨終

2016年09月28日 | かぞく
多治見市には「土岐川観察館」という施設があり、週末を中心に、川に親しみ、川の生き物を観察するイベントを運営・指導しています(ウェブ)。職員は、魚を取るのが上手いおにいちゃんがそのまま大きくなったようなおっちゃんたちですが、ふだんの仕事は、地域の川の生き物の現状調査らしいです。

娘はずいぶん前から、この観察館主催の「ガサガサ探検隊」に参加してきました。市内の小さな川に入って、生き物を捕まえてみよう、という単刀直入なイベントです。道具はタモだけ、水中に構えておいて、魚が隠れていそうなところを足でガサガサと踏み、タモに追い込む。過去、小エビ、サワガニ、カワムツ、カワヨシノボリ、などなどを捕獲。生き物全般、不得意な父も、娘の安全のためにつきそった結果、もともと得意な母や、娘ほどではないものの、だいぶん上達。

参加しはじめたころ、大原川という小川でつかまえたドジョウがいます。「飼いたかったら、やってみなさい」という館長の勧め&アドバイスにしたがい、飼いはじめて4年、今朝、水槽の底で死んでいるのを娘が発見しました。8年くらい生きるということなので、寿命には早いかもしれないけれど、捕まえた時点でも小さくはなかったから、寿命かもしれません。やせ細っていたそうで、水槽の水の管理が不十分だったか、2年(?)いっしょにいたカワムツの攻撃が辛かったか(あとからきたこのカワムツ、縄張り意識でドジョウにアタックする)...

どじょ」(頭高アクセント)という固有名か微妙な名で呼んで、それなりにかわいがっていた娘は、朝からメソメソ泣いていたそうです。写真はエサ。「どじょうのえさ かえで」と、当時おぼえたてだったひらがなで書いてあります(絵も娘、「さ」は鏡文字)。このころの字には、大きさをそろえるとか、どちらからどちらへ書くとかいう意識が希薄で、自由でダイナミックで好きでした。当時なにか書くと名前を書き添えるようリクエストしていたので、これにも当然、署名。

このエサは沈むので、カワムツはうまく食べられない。これで、このエサの使い途も、とりあえずなくなりました。

夏の言語調査

2016年09月26日 | フィールドワークから
今夏も、学生と言語調査に出ました。これで3年目。22人というゼミとしてはおおすぎる人数で、4グループに分かれて6日で7箇所、27人の方から教えていただきました。ご協力いただいたみなさまに感謝もうしあげます。

さいしょ行ったのが、岐阜県輪之内町。三重北部はほぼ行ったので、隣接している岐阜県を調査したい、という学生の提案があり、お願いしてみたところ、快諾をいただきました。写真の、名鉄竹鼻線の終点「新羽島駅」というのは、東海道新幹線の「岐阜羽島駅」があるところで、羽島市。そこから輪之内町が運営するデマンドバスを予約して、町役場まで。そういうもの(電話予約すると指定したところに出向いてくれる)があることをはじめて知りました。人気が高いそうで、帰りは一台しか確保できずタクシー。

今回はこのほか、愛知県愛西市・岐阜県海津市、三重県四日市市(羽津地区、富田地区)、三重県いなべ市へ。いなべ市をのぞくと、今回の調査地は真っ平らな、海抜の低い地域ばかり。写真のような海抜0メートル以下の地区もありました(愛西市役所の最寄駅、名鉄・日比野駅ちかく)。写真ほぼまんなかの標識のとおり、地面から1mくらいのところが、海水面の高さということらしい。


8歳のプレゼント

2016年09月25日 | かぞく
久しぶりの投稿になりました。見てくださっている人がいるようで、ありがたいことです。

娘が8歳になりました。今回の誕生日プレゼントは、吹きガラスづくり。近隣三市のイベントの集合体(?)「美濃焼こみち2016」ウェブはこちら)で見つけた「ガラス工房Eze」はうちのすぐちかく(ウェブはこちら)。イベントがはじまるまえに個人で問い合わせて、娘と嫁さんの誕生日のあいだの9月19日に工房を訪問。3人ともコップ、娘は一輪挿しも追加で製作。写真左から、父・娘(一輪挿し)・娘・母の作品。

「暑い」と言われてたけれど、それは大丈夫。むしろ、手際がよくないとめちゃくちゃになっちゃうので、緊張で大汗。TVなどで吹いてるシーンを見たことはありましたが、実際の工程はもっと細かく、色をつけて、また溶かして、焼き付けて、底をつけて、などなど。炉の中には溶けたガラスがなみなみと入っていて、炉の火を止めてしまうとガラスが冷え固まって、炉もいっしょに割れてしまうので、365日24時間、ずーっと熱していなければならないのだそうです。工房の維持にはたいへんな費用がかかるので、自分では持たず、ここのようなところを借りて作品をつくる作家や、廃業してしまう人などもおおいとか。

1000度ほどにもなってるらしいガラスをいっぺんに冷やしてはダメなので、取りに行ったのは次の日。一作品作る一部始終をじっくり見せてもらいました。細かい模様をつけていたので、熱して整形、を繰り返し、われわれの体験よりずっと時間をかけていました。ものづくりが大好きな娘は、職人技に感激。自分の作品にも目がハート型になるかというほどおおよろこび。弟子入りする?