時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

ステージ準備中 Lotus Festival 2

2010年09月30日 | Bloomingtonにて
もうだいぶん前のことになっちゃったけど、Lotus Festivalのつづき。

正式には Lotus World Music and Art Festival というようです。世界中からミュージシャンを迎えるのが趣旨で、ビッグネームではないけれどとても多彩。写真のように、ダウンタウンの通りのあちこちを閉鎖してステージを設置。教会、バー、公園も含めた9つの会場で同時進行でコンサート。このあと、買い物をしていたら、アフリカの衣装を身にまとったRobert Port先生に会いました。あの方はアフリカンバンドでキーボードを演奏するミュージシャンなので(フェスティバルには出ません)。

依存症からの脱却

2010年09月29日 | 
ここのところずっと、コーヒーを飲むならカフェイン抜き、ということにしてきました。2年半前、嫁さんの妊娠が発覚、腹の子供のために刺激物、酒類を絶つことにしたので、つきあいましょう、と私も開始。その後、娘はとっくに断乳し、もう飲んでもいいのですが、そのまま二人とも続けています。酒もほしくなくなっちゃったとのことで(私は元々嫌いですが)、二人とも酒も全く飲みません。カフェイン依存症からすっかり脱却したらしく、カフェインを取らなくても、眠くなるときは眠くなるけど(なら寝たほうがいい)、日中は基本的には大丈夫。

ところが昨日、言語学科のある建物でコーヒーをもらうとき、久しぶりだったので、間違えてカフェイン入りのほうを持参したボトルに入れてしまいました。半分くらいで気づき、あとはカフェイン抜きのコーヒーを注ぎ足しました。捨てるのも申し訳ないので、それを午後から夕方にかけてちびちび飲んでいたのですが、さて夜、眠れません。まあ、飲んだ時間帯も遅くないし、そのうち眠れるだろうと思っていましたが、ぜーんぜん眠くなりません。

しょうがないので仕事をはじめ、結局寝たのは寒くて目を覚ました娘の添い寝に行った4時半。こういうことが前にも数回。どうやらカフェインに対する身体の慣れがすっかりなくなり、めちゃくちゃ効くようになったようです。間違って摂取してしまうと、眠れずに翌日ヘロヘロになるので気をつけなくちゃいけませんが、それより、かつてはそんな強烈な効き目があるものを常用していた、ということがよく分かって怖い。このままカフェインをできるだけ避ける生活を続けるのが身体にはよさそうです。

写真は、もう20日も前、9月10日のインディアナ大Bloomingtonキャンパス内。もうこんなに紅葉が進んでます。

祭りの準備 Lotus Festival 1

2010年09月18日 | Bloomingtonにて
昨日の金曜日から、Bloomingtonの(クラシックではない)音楽フェスティバルとしてはたぶん最大の、Lotus Festivalが始まりました。今まで5年間は忙しい学期中で、見に行こうという余裕は持てなかったのですが、今年は最後のチャンスなので、思い切って楽しんでしまおうと思います。今日からしばらく、このフェスティバルについての記事を載せます。

昨日、午前中に心理学科のKruschke先生とやっている仕事の関係でミーティング、夕方から嫁さんと娘と待ち合わせる予定にしていたので、学生会館のロビーでデータ分析を続けていたのですが、たまたま開いていたから座った席のすぐ横にあったピアノ(学生会館はホテルになっているのでそういうものもある)にやってきて、おもむろに楽譜を開き、引き出した学生がいました。

弾いていたのはジャズのスタンダードで、メロディをひいてアドリブを数コーラス弾いて、メロディに戻って、次の曲。おそらく、練習してたんだと思います。25曲くらい弾いたでしょうか。知ってる曲もたくさんあったので「あ、まちがえた」と気づくこともあったのですが、まあ上手。うるさくて邪魔どころか、とてもいい雰囲気で作業が進みました。

ところで、演奏してたうち、はじめて聴く曲の一部のフレーズが、「これはどこかで聴いた」と、耳に引っかかる。曲名を教えてもらいました。Polka Dots and Moonbeamsという曲で、調べてみるとシナトラ(もちろんFrank)で有名なのだそう。You Tubeで聴けます。

http://www.youtube.com/watch?v=M7BZPHY2n-4

知ってる人ならすぐピンと来ると思います。Bメロディの途中「♪Suddenly I saw - polka dots and moonbeams all around a (pug-nosed dream)」の部分。似てるほうも思い出しました。大瀧詠一「FUN×4」の「♪コテージをさまよい出て星の降る...」 の部分がそのまんま。インターネット検索をしてみると、やはり指摘している方がいました。

これは、大瀧さんの事だから、もちろん偶然の一致ではなく、もらってきたんでしょう。そもそもこの曲の入っている「A Long Vacation」はあちこちからアイデアを借りてきて翻案をしてるし、この曲もBeach Boysの「Fun Fun Fun」のパロディ(Funをもう一つ増やした)だし。前後のメロディは全然違うので、上手につなげたものだと思います。「ちょっと拝借」を発見したことより、元ネタのほうを新たに知ることができてラッキー。こんなロマンティックなメロディの曲がまだまだたくさんあるんだなと。これも松本隆さんが作詞ですが、曲を書いて、「こういうコンセプトだからFun Fun Fun Funみたいな歌詞を書いてくれ」と注文したのかな? まさか詞が先ってことはなさそう。

待ち合わせのためにダウンタウンに移動すると、フェスティバルの準備が進行中。画材屋さんの前では写真のようにチョークで歩道に絵を描く中学生(?)の集団。上手なものも多い。祭りの雰囲気が出来上がってきました。

はじめての実験参加

2010年09月15日 | Indiana大学
昨日、娘がインディア大心理学科のとある研究室の実験に参加してきました。付き添ったヨメさんの話では、どうやら認知発達系の実験だったらしく、いろんな遊びにチャレンジさせる中で、物の形のパターンを認識して、それにたいして適切に働きかけられるかどうかを試していたもよう。きっと彼女が関わったものの中に実験の条件が設定されていたのでしょうが、直接見たわけではないし、わかりません。本当はぜひ自分が行きたかったのですが、締め切り直前でそれどころではなく断念。

どうして娘に声がかかったかというと、土曜日の Farmer's Market にこの研究室が出店を出していて、実験参加可能の登録をしてきたところ、一昨日コンタクトがあったというわけ。さすがによく工夫がされていて、娘にとってはやさしいお姉さん(教員、学生ともに女性だったそうです)に新しい遊びを教えてもらってるようなものだったようで、楽しく作業をこなし、「とっても機嫌よくやってくれたから、よかったらおとなりの研究室の実験にも参加してくれませんか」と言われたそう。そちらはビデオでさまざまな刺激を提示して、視線を追跡するようなものだったそうです。

ということで二つの実験をこなし、写真のTシャツと、ノート+クレヨンセットをもらって帰ってきました。父親が実験大好きなので、娘はこれからも実験台になる機会が多くなることでしょう。

落ち葉

2010年09月12日 | Bloomingtonにて
週末、すぐ近くの公園に行って拾ってきました。もう真っ赤。ちょっと雨が降って、それから風が強くなったので、地面にも落ち葉がいっぱい。どんぐりもどんどん落ちてきて、ナラの木などの下にいると、コツンと頭に落ちてくる。

今年もさっそく一日の気温差が大きいので、紅葉はきれいになりそう。それはいいのですが、このペースだと今年も、10月半ば過ぎには葉がすっかり落ちてしまうでしょう。日本より春が来るのが遅いので、それからずーーーーっと、ほとんど4月になるまで新しい葉が出ない。Bloomingtonはほんとうにいいところだと思いますが、木に葉のない、殺風景な景色を見せられる期間が長すぎるのだけが好きではありません。

ぽこちゃんは英語で...

2010年09月10日 | 
この夏、日本に帰ったとき、娘は、親戚のおばさんから写真のような人形をプレゼントされました。よだれかけに「Popo」と書いてあるとおり、名前は「ぽぽちゃん」。よく売れているシリーズなんだそうで。どうやらこのぽぽちゃんにはさまざまな種類があるようですが、娘がもらったのはこれです(上の写真と同じ種類)

http://www.popo-chan.com/popocom/popocom_b/b1_09_0520sinnyoti.html

気に入ったようで、抱いたり、寝かせたり、食べ物をやる真似をしたり、小さいベビーカーに乗せて連れ出したり。彼女が寝たあとはたいてい床に放り出されてますが(よだれかけが顔をおおっていたりして無残)。

ところで娘、「ぽぽちゃん」とはうまく言えないからか、正しく知覚できなかったからか、「ぽこちゃん」と呼ぶ。文字は読めないわけだから修正する意味もないし、彼女に従って親も「ぽこちゃん」と呼ぶことにしました。

先日、グングン(インド人の女の子、一つ前の記事参照)がうちに来たとき、グングンもこれを気に入って遊ぼうとしたので、われわれが英語に切り替えて、"Her name is Poko." とか言ってたのですが、この様子を見ていた娘、その日の夜からぽこちゃんを指差して、「えいごで、ぽこ」と言うようになりました。

「英語では『ポコ』って言うんだよね」と確認しているのだと思われます。どうやら「自分のよく知ってるのとは違うことばがあって、それを英語という」という認識ができており、われわれがグングンに向けて発した言葉を聴いていて、「英語ではポコって言うんだ」と印象に残したもよう。

「おかあさんは今、英語を話してるんだよ」とか、絵本を読み聞かせているとき「英語でCat」と言ったことはありますが、それを理解してるとは思いませんでした。大したことではないのかもしれませんが、もう自分が話すことばと(そっちを日本語ということは知らないはず)、それと違うことば(=英語)があるという明確な認識がある、ということがちょっと驚きでした。

どこにいるの!?

2010年09月08日 | Bloomingtonにて
月曜日はLabor Dayという休日でした。小学校~高校はお休み、保育園も休業。ただし、インディアナ大学だけは授業をやる(文句もあるそうですが)。それを知らなかった、元近所のモニカ(インド人、大学院生)が、朝保育所に子供を連れて行ってはじめて休みであることを発見、慌ててうちに頼んできました。ということで、その日は朝から授業が終わる夕方まで、お嬢さんを一日預かりました。

もうすぐ3歳のグングンはもうウチにも慣れているし、保育所に行くようになってだいぶん英語が分かるようになってきたので、コミュニケーションも何とか取れる。本人の言ってることは、まだ舌っ足らずだし、別の言語(たぶんヒンディ語)と混じっててあまりよく分からないけど。ウチの娘とはすぐモノの取り合いになるものの、だいたいは仲良く遊べます。

その日は、新たにお子さんが産まれた知り合いのご家族の援助として、夕食を作って持っていってあげる約束にもなっていたので、ニョーボは子供たちも二人連れて、夕方うちを出ました。私は残って仕事。

ところが、いつまで経っても帰ってきません。最初はむこうで長居してるのかと思ったけれど、グングンの迎えが来るという時間になっても帰らないので、これは何かあったに違いない。事故を心配して仕事も手に付かず、でも携帯電話を持っていかなかったようで連絡も取れず、家の中や外をうろうろしていると、車が戻ってきました。

心配かけさせられて最初は怒ってしまいましたが、実はけっこう大変な目にあっていたのです。帰り道が大渋滞、進んでみると警察が車を一つ一つ止めて検問をしている。理由は強盗事件のようなものがあったから。犯人は人にケガをさせて逃走中。「あなたの車が逃走に使われた二台の車のうち一つと同じ車種、色なので、チェックしますのでこちらへ」と止められ、一人の警官が車両をチェックするあいだ、職務質問を受けたのでした。

最初、ネイティブスピードで聞きなれないことを話されてニョーボは、「英語あまりよく話せないんです。夫に電話していいですか」と頼んだのだけれど、それは拒否されたそうです。理由は「こちらにはあなたと夫が話す内容が理解できないから」。入れ知恵されて、誤魔化されても見破れないということでしょう。それはたしかに職務上適切。だから、携帯電話を持っていても解放されるまではどうせ連絡は取れませんでした。「分かりやすくなるよう話しますから、頑張ってください」と言われて、質問スタート。

で、今日この道を通過した目的、これからどこへ行くか、そもそもアメリカにいる目的、連れている子供の一人はあなたと顔が似ていないが、どういう関係か、その子のお母さんは今どこで何をしているか、どの授業に出ているのか(そこまでは知らない!)、などなど、こと細かに聞かれたそう。さらに、麻薬を所持していないか、身体チェック。ついでに実施する義務があるのでしょう。

【追記 日焼けしてガタイのいい、サングラスをかけた警官は、怖かったそうです。丁寧に話してはくれたそうですが、事件が起こったばかり、犯人がいるかもしれないわけだから、警官にも緊迫感があったこともあるでしょう。ニョーボはかなり緊張したとのこと。】

もちろん、最終的には無罪放免。「あなた英語できるじゃないですか」と言われたそうです。ということで、渋滞+尋問で30分近く余計にかかり、帰りが遅れたというワケ。こっちも心配して疲れましたが、彼女たちのほうが災難。怒ってしまって気の毒でした。娘二人は騒ぐこともなく、おとなしく待っていたそうです。無事でよかった。

昨日今日と、地元紙のWeb版を見ているのですが、その事件の記事らしいものが見当たりません。大した事件じゃなかったのか、それともまだ非公開なのか。そもそも犯人たちは捕まったのか。。。

写真は、現在の家の入り口。階段を上がって左側がウチです。

もう秋

2010年09月07日 | Bloomingtonにて
日本は地域によってはまだ暑いという話ですが、Bloomingtonは季節が秋に移りました。今日は久しぶりに暑くなり、日中は32℃くらいまで気温が上がったのですが、明日の最低気温の予想は10℃。毎日ここまで冷え込むわけではないですが、15℃以下はふつう。そんな調子なので、早くも木の葉の色が変わり始めました。例年より若干早いかもしれませんが、とくべつ早すぎるわけでもありません。

写真は、市バスのターミナルの東向かいにある、メソジスト教会の一部と、その脇に立つ木。もう葉の色が変わり始めています。Bloomingtonは秋の空気が入ってくるとすぐに一日の気温差が大きくなるので、紅葉がとても早いのです。娘はこの冷え込みのせいで風邪をひいて、今日は一日ちょっとおとなしめ。9月18日に生まれた彼女に「楓」という名を与えたのは、日本ならちょっと季節違いになるでしょうが、Bloomingtonではそのころにはたいていもう紅葉が始まっています。

4th Street Festival

2010年09月06日 | Bloomingtonにて
先週末の土曜日、例年Labor Dayという休日前の土日にやる、手工芸品の展示会、4th Street Festivalに行きました。これで、2006年から連続5年行ったことになります。写真のとおり、Bloomingtonの4th Streetが会場。この通りはレストラン街でもあり、今回はいくつかの店が露店を出していました。

交差するGrant Streetでは、開催日の土日ともずっと地元のバンドのコンサートが続きます。たぶんアマチュア~セミプロで、かなり実力のあるバンドもあります。行った時に演奏していたのはブルースバンド。落ち着いた息の合った演奏で、中年女性のボーカルが上手でした。ブルース系のバンドの層はめちゃくちゃ厚いようで、Bloomingtonだけでも多数。でもブルースはコード進行がたいてい同じで、だからメロディのバリエーションにも限界があるから、みんな同じに聞こえてくる。そのバンドは最後の曲で、「つぎは私たちの新曲です」と言って演奏を始めました。どうやらオリジナルを作る意欲があるらしいのですが、彼らがどこに自曲のオリジナリティを見出しているのか、深遠すぎて私にはわかりません。

(↓ つづく)

探し物はみつからず

2010年09月06日 | Bloomingtonにて
このように各アーティストに一つテントが用意され、アーティスト本人が出店します。アクセサリー、絵、写真、おもちゃ、インテリアなど多種多様。毎年何か買って、日本へのお土産にしたり、こちらの知り合いにちょっとした贈り物にしたり。写真の店でも以前日本のおばさんにプレゼントを買ったことがあります。今年ははじめて、自分たちのために買いたいものがあって探したのですが、見つからず。毎年出店が増えているのですが、残念。

また、毎年このFestivalに合わせて、同じ4th StreetにあるBloomingtonの消防署本部(Headquarters Fire Station)が消防車等の公開と、ファストフード店の出店を行います。私も娘とコックピットに乗せてもらいましたが、あんなでかい車両なのに、消防士は大男ばかりなのに、狭い。乗せるべき機材が多いからでしょうか。我々がそこを離れてすぐ、ホンモノの出動があったようです。

(↓ つづく)