時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

Ms.

2008年02月29日 | Bloomingtonにて
先日、大学の学籍課でみた卓上名札の話から「MRS.を使い、結婚している(いた?)ことを明示するのはふつうのようだ」という趣旨のことを書いたのですが、その後それとは食いちがうケースを発見。それはBloomington市の市バス、Bloomington TransitのWebpage。

スタッフ、役員ともに、Mr.またはMs.で書いてあり、結婚しているかどうかは分からないようになってます。「MRS.はけしからん、ということもなさそうだ」と前には書いたのですが、これで分からなくなってきました。こういう件はよほどでないと表立って語られることではないので、聞いてみるしかなさそう。同時に、人によって受け取り方が違うだろうと思われるので、一人の意見だけで決め付けるのは危なそうです。

YouTubeでMIT

2008年02月27日 | Indiana大学
日本から学生としてやってきた夫と一緒に滞在している女性の知り合いが数人います。中にIUの授業を聴講している人がいるのですが、リスニングが十分でない場合オススメの科目は「数学」なのだそうです。それは「英語が完全に聞けていなくても内容の推測がつくから」で、だから「ぜんぜん分からなくてつまらない」ということにならない、聴講を始めるには最適ということ。

ところで、今学期受講している多変量データ分析の授業で、ここまではずっと線形代数をやっているわけですが、補助教材としてMarks先生が紹介したのが、YouTubeのビデオ。ご存知の方もいるでしょう、MITが数年前から授業をWeb公開していて、その一部がYouTubeで見られる、線形代数もその一つ、ということ。

昨晩、ちょっとくたびれたので部屋で運動しながら見てみました。講師はStrangという教授で、内容は初回だからか日本の高校生なら十分ついていけそう。話し方がゆっくりなので、リスニングもわりとラクだと思います。とはいえ学生もいるホンモノの授業。英語で授業を受ける訓練としてはよいのでは。アドレスを下に貼りました。

http://jp.youtube.com/view_play_list?p=E7DDD91010BC51F8

ついでに検索して見つけた、「20分で微分積分」ってのはめっちゃくちゃ速いんですが、滑舌がいいのでけっこう聞きやすい。なにしろ20分で全部をカバーしようってんだから進み方も暴力的に速くて、講師の若い兄ちゃんもエキセントリックで笑えます。

http://jp.youtube.com/watch?v=EX_is9LzFSY

助手部屋 2 他

2008年02月26日 | Indiana大学

昨日のこと、このBlogにも使っているgooに「脳検メーカー」というアイコンを見つけ、前にもやったことがある気がしたし、ちょっとくたびれたのでなんとなくクリック、名前を入れろとあったので、名前を入れてみたら。。。 なんと自分の名前でWeb検索が行われるじゃありませんか。もちろん有名なタツノコプロのプロデューサーとか、法学者だか作家だかの名前が出てくるんですが、8番目だかにこのブログが出てきてぎょっとしました。Webで検索かけて自分が出てくることほど恐ろしいことはない。だから自分の名前を使った検索だけは固く避けてきたのに、うっかり地雷を踏んでしまいました(泣)。

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月・水は朝8時から授業なので、ふだんは使わない3番バス(朝晩だけやって来る)に乗って行っています。まっすぐ学校へ行かず、やや南を通ってダウンタウンに行く路線なので通勤の人もいるのですが、今朝乗り込むと後ろから肩を叩かれ「あんたの顔見覚えがあるよ。もうずっと長くいるの?」とおばさん(50代後半?)が話しかけてきました。Susanというその女性、実は前にも話しかけられた覚えがあり、学校に着くまで15分ほど話し込みました。私の専門を尋ね、現状を聞き、励ましてくれました。Web MDといって、インターネットやらFaxを使った医療サービスを提供してくれる医者を募集して交渉する仕事をやっているそうです。

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午後のこと、助手部屋に机を運び込んで使い始めよう、ということになり、行き場がなくてトイレに置かれていた机を一つ下の2Fの部屋まで運びました(交渉したらこれなら使っていいといわれたらしい・・・)。ところが、部屋のドアが狭くて入らず、方向を変えていろいろ試したけどやっぱりだめ。ついにK先生授業の時間に。あきらめて、近くの部屋の職員にお願いして、「Do not remove」の貼り紙をしてもらって今日はおしまい。学期も半ば、いまだに助手部屋の件解決せず。いいけど。

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まだ寒いBloomington、明日はまた気温は一日零下で雪、という予報。でも、ちょっと暖かい(1℃くらい)日も増えてきて、これまで聞かなかった鳥の声がしはじめ、リスも活動しだしました。Ninaばーちゃんに頼まれて秋の間に拾っておいたどんぐり、今日聞いた話だと、最近は食べるらしい。話ではリスにとってはあまりご馳走ではないらしく、それでも食べるということは、そろそろ食糧が尽きてきた、ということでしょうか。ここの冬は本当に長い。春が待ち遠しいことです。

Welcome!

2008年02月22日 | Bloomingtonにて
今日、次年度(9月)から入学するかもしれないという学生が学校を見に来て、われわれ院生に「昼食にピザとドリンクを用意するから、会って話してください」というメールが回ってきました。授業がすぐ後にあったのですが、ピザ目当てに、じゃなくて音声学を専門とする予定ということなので、行ってみました。食い物となると現れるいつものやつらがぞろぞろと現れ、ボストンからやってきたベスさんを囲みました。

彼女はYale大学で言語学科を卒業、現在はHarvard大学で研究助手をしてるとの話。でもそこでは文法論を研究する先生と仕事をしていて、音声学、とくに第二言語習得を専門にしたいとの話、ならたしかにIndianaいいかも。まあ一番専門が近い人間なので、私のやってることも話しました。本当に興味を持ってくれたかは知りませんが、こっちとしては自分のやってることを英語で紹介するいい機会でした。

言語学科に限らず、Ph.Dの資格で取る院生は、研究の生産、アシスタントとしての働きを期待して取るので、学科に授業料を取って儲ける気はなく、「就職」に近い部分がある。だから、いい学生には学科を気に入ってもらいたい。そこで教員が交代で話をし、学生にも歓迎させ、食事を用意し、と下にも置かないもてなしをする。彼女も優秀で、学科としては取りたいんでしょう。

でも今日は秘書のマリリンは風邪で休み、学科のビルはここのところの寒さのためか水道がいかれてトイレが使えない、先生もたちもインフルエンザやら風邪やらで倒れてるし、外は雪で道はずるずる。学科を訪れるということは、他にも合格していて、決断するために視察に来た、ということ。せっかく来たのにこんな最悪の状況じゃ来てくれる望みは薄いかもしれません。あとでNoahに「きっともっと暖かいところに行きたがると思うよ」と話すと「いや、Bloomingtonの冬がどんなに素敵か知るにはベストタイミングだ」と言ってました(皮肉にしか聞こえない)。春か秋に来てくれたら気に入ってくれると思うんですが、毎年必ずこの時期なので仕方ありません。

集い(無言の)

2008年02月21日 | 
見ました。UEFAチャンピオンズリーグ。学生会館の食堂(といってもBurger King)にあるTV。仕事の関係で見たのは後半から。行ってみると、いましたサッカー馬鹿ども。アメリカ人らしき、いわゆるアングロサクソンもいるんですが、多いのはアラブ系やインド系、それから中国などのアジア人。ほぼ全員男。私が行ってからもぞろそろ集まり、最後は30人近く。誰も言葉は交わさず、でも惜しいシーンでは「おー」と声があがる。

見たのはアーセナルvsACミラン。いわゆる「ハーフコートゲーム」というやつでしょうか、一方的にアーセナルが攻めていたので、最初Kakaは出てないのかと思いました。でも、イタリアのチームが半分引き分け狙いで来たらなかなか難しいし、アーセナルもすごいスピードでボール回してるけど、ポストに当てて、セスクに戻して、サイドに開いてセンタリング、というパターンを愚直に繰り返すだけなので、これは点は入らないか、と思ったとおり、スコアレスドローでした。でも、最後の最後は完璧に崩してたので、アデバヨル(だったかな?)がゴールまん前どフリーのヘディングをバーに当ててしまったのは響きそう。アーセナル好きなので、残念。

馬鹿どもは終了と同時に、誰も言葉を交わすことなく、ぞろぞろと散って行きました。私はちょっと残って、セルティックvsバルセロナのダイジェストをチェック。アンリの見事なチップキックのゴールも見ました。2点も取られたのはやられすぎだけど、まあ負けることはないでしょう。満足。

昨晩からの雪は今日昼ごろまで降り続き、珍しく5センチほど積雪。今週は降る日が多いみたいだし、相変わらず寒いので(今日は最高気温が-5℃)、しばらく融けなそうです。

にっくきReal Madrid(とBeckham)

2008年02月20日 | サッカー
久々にUEFAチャンピオンズリーグ再開。今日、明日とベスト16一回戦の中継がESPN2であるのだけど、またイギリスのチームの試合ばかり中継(うんざり)。去年も一昨年もLiverpoolが決勝まで勝ち残ったからずっとイギリスがらみでした。今日はLiverpool vs. InterMilanoとあまり面白くないカードなので見ずに帰宅。明日はやっぱりイギリスだけど、Arsenal vs AC Milanという好カード。行っちゃうかも(学生会館のTV前に)。

さて、試合結果を見ようとNikkan Sportsのサッカーのページに行くと、なんぢゃ? ベッカム? 大阪に来るって? ああ、違うのか、ハワイでガンバと試合するのか、そんなもんが「海外サッカー」のトップニュースか! とひとしきり吼えてしまいました(独り言だけど)。

というのはベッカムには個人的に恨み(?)がありまして、それは「レアルマドリーにいた」こと。私はスペインリーグが好きで、最初はNHK衛星、その後はスカパーでずっと観戦してたのですが、彼がマドリーに行って以来、客寄せのために某WowWowが独占放送権を取って放送開始。突然見られなくなりました。私はあの局のその他のコンテンツ(映画とか)に全く興味なし。第一、スポーツ専門チャンネルじゃないので、毎節2試合ていどしかやらない。バルセロナ、マドリーだけじゃなく、他のチームも中継してくれるスポーツ専門のスカパーに戻ってくるのじゃないと意味がない。ここで見ればあちらの狙いにはまるので、なんとしても加入せず。

で、毎年願うは「ベッカム早くスペイン外に移籍しろ~」。中村(俊)が来るかもしれない、というときも、「やめてくれ~」と願ったものです。結局ベッカムが移籍する前に私がアメリカに来てしまいましたが。ベッカムさん、まあいい選手だと思うけど、プレースタイルはあんまり面白くない。そもそも彼が別格のスターである理由って、奥さんも含めた私生活でしょ。悪いけど、そんなの私には邪魔なだけ。

分かってます、彼のようなスターがいるから、日本でもそれなりの価格で中継が見られること。でも、多少の経済的負担ははかまわない。その代わり、スポーツそのものをちゃんと見せる番組しか見ない、というのが私の考え。プレーをしてるわけでもない人を追い続ける映像を見せられたり、偏った感情的なおしゃべりを聞かされて、いらいらしながらも見る必要はない。「それでもどうしても見たいの、見せて」とは言わない。しょせんは娯楽、なくても困るもんじゃない。

日本のスポーツ中継のひどさにうんざりして、スポーツ専門チャンネル(と一部)以外の、スポーツを冒涜した伝え方は拒絶すると決めていたこともあり、「気に入らないなら妥協はせん!」とやせ我慢を続けました。

本来この怒りはレアルマドリーに向けるべきでありまして、ベッカムさんは悪くない。雇ってくれたから行っただけ。というわけで、いまだにマドリーは大嫌いなチームです。あの「スターシステム」は、サッカーとしても、私の個人的な利益からしても最悪でした。「スター選手を集めれば、こっちの言い分だけ通して、華麗に一方的に勝てる」というのは、勝負をなめてると思うし、見たいともあまり思いません。

でも、どこかの野球チームが証明してるように、そんな傲慢なやり方で勝負には勝てないんですよね。相手も真剣に研究してがんばってるんだから。ついにそういうのはやめたみたいで、最近はいいサッカーをしてるようですが、今日は負けたようで、「よっしゃ」と一人ガッツポーズ。

単なる個人的な文句で申し訳ない。でも一度書いてみたかった。毒を吐いてすっきりしました。

「 授業が分かりやすい」という驚き

2008年02月17日 | Indiana大学
インディアナで学生として授業を受け始めたとき、先生たちの授業の上手さに感心しました。話の巧拙はありますが、それぞれみっちり準備して、宿題たくさん出して学生に勉強させ、授業外も面倒みて、食らいついてくる学生なら絶対に理解し、成績も付いてくる、というシステムを作るために大変な努力を払っている。

高い授業料だし(ワタシ払ってませんが)、アメリカの学生の授業評価は非常にシビアなので、教員は必死にならざるを得ないのだ、と知り、近々自分が教える立場になったときのことを考え怖くなったものです(実際授業評価には厳しいものもありました)。

しかし例外はいました。去年、ある学科(自粛)の授業を受けたときのこと。最初は英語が分からないだけだと思ってましたが、そうではなく、内容が分かりにくい。説明もヘタ、授業の構成もめちゃくちゃで、後半はたいてい授業を受けていて腹を立ててました。こんなんで宿題できるか!! と。

今日、その学科のある人と話していて、驚きの事実が判明。その学科の教員は、軒並み授業が下手だそうです。私が内心怒りに震えたあの授業、珍しくないのだとか。彼らにとって授業が分からないのは織り込み済み、内容は自分たちで勝手に勉強して理解するもの。逆に、他の学科の授業を受講して「他の学科の先生授業上手いよ!」と驚くのだそうです。私の怒りは無駄だったと知りました。世の中、所変わればいろいろ違うもんです。

CharlieはホントにCharlieか

2008年02月14日 | 
今日もご近所(下階)のご主人に会ったので、こんどこそと意を決して名前を聞いてみました。実は便宜上勝手に名前を決めて「Charlie」と呼んでいたことも白状。本当の名前は・・・ Lyleさんでした。ぜんぜん違う。彼は「Charlieと呼んでくれてもいいよ」と鷹揚に受けてくれました。

ここのところ雪が続き、融雪剤が売り切れだとか。学校新聞(Indiana Daily Student)は「でも休講にならないIU」とニュースに。州内の小学校は休校、2時間遅れの開始等を連発してるんですが、確かにわが大学はここまで休講は一切なし。学生の立場からすると、休講になっても宿題の締め切りも、消化する内容もたぶんそのまま。今学期はとくに、数学を使うものばかりなので、授業で教えてくれないと分からなくなるので困る。どうせやることがあるんだから、めったなことでは休講を出さないのは、まあ文句ない。きついけど。

午後4時、授業と研究助手の仕事が全部終わって、学科のキッチンに行くと、クッキーが。ここにはしばしば、IUの英語学校(Intensive English Program)で出したおやつの残りがおいてあって、言語学科の学生もよくおこぼれに預かる(クッキー、ドーナツ、ベーグルなど)。目に付いたのが写真(右)のもの。真ん中の赤いのは小さいチョコレートをいっぱい貼り付けたもので、明日バレンタインだから、ということでしょう。でも、正直あんまり・・・と、思ったのは私だけじゃないらしく、数種類あるうちこれだけうんと余ってました。立ち寄ったマリリン(言語学科秘書)も、「あら、ハートね」とか言いながら違うのを(わざわざ掘り出して)持っていきました。

左のは、あるウズベクの人にもらったもので、そっちの地方のパン。人が亡くなったときにその人を悼んでみんなで食べる、というもので、ナイフで切るのはだめで、ちぎって食べるんだそうです。おばあちゃんが亡くなったとのこと。

MRS.

2008年02月12日 | Indiana大学
先日、かつて所属していた学生の会(通信教育)の会報が、メーリングリストに添付されて届きました。かなり年配の人もいて、「PC無理」という人もいたはずだけど、時代の流れか。でもやっぱり一部の人には紙で配らないと無理かも。こちらはおかげで海外でもかつての仲間の様子を知ることができました。みなさん頑張ってるようで、励みになります。

ついに卒論だけとなったある方は英文学におけるフェミニズムがテーマだとか。その記事の中「中学の時の英語の先生が、最初の授業で彼女のことを‘Mrs.○○’ではなく‘Ms.○○’と呼ぶように言ったのは、ちょっとした衝撃だった。」という一節を見て、先日大学で見たことを思い出しました。

用事があってOffice of Registrat(学籍課)に行くと、窓口職員の机に当人の名札が置かれてあり(これ自体ちょっと珍しい)、そこには、「MRS. KING」とか「MRS.HOWARD」と、「MRS.」が使ってあったのです。ほとんどの場面でFirst nameを使うこの国で、Family nameを使う、しかも敬称つきってのは、かーなーりかしこまった感じだと思うのですが、どうやらそういう場面で「MRS.を使うのはけしからん!」という認識はないらしいことが想像できました。

まあ、大学という狭い世界しか知らないので、ビジネスとか、芸能人とかは違うのかもしれません。今後もうちょっと気をつけて聞いてみようと思った次第です。

Charlie?

2008年02月08日 | Bloomingtonにて
授業帰りにご近所さん(というか、下階の人、アメリカ人男性)とバスに乗り合わせた。バスを降りたあと話かけ、前から気になっていたことを聞いてみた。「学生なんですか? それとも?」。彼は毎日大学に、それも同じような時間に出かけていくし、時々スーツだし。

答えは「大学職員」。やっぱり、そう思ってたんです、と言うと、でももう一つ職場があって、これからそちらに向かうと言う。そちらはIVY Techというコミュニティカレッジで、教員をしているとの話。

ホントは職業じゃなくて、もっと聞きたいことがあって、だから話しかけたんだけど、そういうわけで彼はすぐ車に乗り込んで去ってしまいました。聞きたかったのは、彼の名前。実は、便利なので勝手に「チャーリー」ということにしている。理由は、そんな顔してる(ような気がする)から。恰幅がよくて、ゆったり歩く、夏になると庭でハンバーガーを焼いて食べるのが好き。いつもニコニコ、ときどき興が乗って歌いだす(うちまで聞こえてくる)そんな人です。謎は未解決、残念。