クラッシャー・マキのあざらし時間

食いしん坊で、お出かけ好きな私と家族の気ままな時間。

黒川本家の 「 葛菓子 」

2015-06-02 23:02:12 | 和菓子

友人のKさんに、お土産をいただきました。

奈良に行かれたようです。

いただいたのは、こちら。





まず、箱がとても綺麗です。 蓋を開けると・・・



八重桜が、詰まっていましたよ。


薄水色のお皿に並べると・・・





青空に、咲いているよう。

いただいてみると、口の中でほわほわっととけてしまうような、軽い味わい。

この優しい味わいが、本当の葛なのですね。


緑の葉は、抹茶の風味。

こんなに軽いお菓子があるなんて・・・。

こんな出会いも、和菓子の楽しみですね。



娘が小学生だった頃「葛粉を作る!」と、葛の根を掘ってたたいて粉を取ったことがあったようです。でも、うまく晒すことができなかったようで、失敗に終わってしまったと言ってました。


それもそのはず、本当に美味しい葛粉を作ることができるのは、もっとも寒い季節だけ。

しかも、綺麗な井戸水で十日もかけて何度も晒し、二か月もかけて乾燥をさせるのだそうです。ゆえに、「白いダイヤ」と表現されることもあるとか。

そこまで手間暇をかけても三百年もの間「葛」が作られ続けているのは、他では味わえない優しい味わいだからですね。


葛のお干菓子の本当の美味しさを、初めて知った気がします。


Kさんありがとう、ご馳走様でした。



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