ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

08-09 冬のイタリア⑧ モザイコの街

2009-01-26 | 旅行記
ゆっくりゴハンの後、14時から観光をリスタート。まずはサン・ヴィターレ聖堂にて5カ所共通券1人?8.5を買う。すべて回るぞー!と気合いが入る。なぜなら、Ravennaはどうしても訪れたかった場所。私の持っているイタリア本の中でも、最も気に入っていて、行くぞ行くぞ行くぞーとずっと思っていた場所だから。感慨も一入だ。なにせ1500年も前のモザイコだ。観光客も多い。みな、頭上の芸術に目を奪われている。いつまでも眺めていたい。しかし、足元のモザイコもすばらしい。踏んでしまうのをためらう。こちらのモザイコもやはり緑がふんだんに使われていて自然と調和している様子をうかがわせる。

敷地の奥に、ガラ・プラキディアの霊廟がある。狭い空間だが、ここはいきなり頭上が真青そして星が光り輝いている。小鳥が左右から水を飲むモザイコが象徴的で、この図柄の土産をいくつか買った。

次はちょっと離れた場所の洗礼堂。外観が美しい。こちらのモザイコは椅子や部屋(?)などかわいらしい。内部はやや光に乏しい。時節柄しょうがないのか?しかし、ここは、唯一モザイコを目の高さで見ることができる。とても貴重な体験だ。まさにモザイコの街に生まれた子どもが洗礼を受けるにふさわしい場所だと思う。

最後は、駅近くのサンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂。一部修復中だった。聖堂内部の側面を飾るのは男性、反対側の側面に女性のモザイコ。何人ずつ描かれていたのか?男性は王冠などを手に持ち、女性は衣の裾からのぞくインナーの柄がすべて違えてある。また、3人の王に貢ぎ物をする人(??)はタイツの柄が色鮮やかだ!

モザイコの美しさばかりに見とれていたが、実際のところこれらのモザイコ画が意味するところを全くわかっていない。土産のコーナーでガイドブックのような本(各国語でそろえてあったが、あえてイタリア語版を選ぶ)を買ってきたのでがんばって読んでみよう!

途中にスーパーがあり、チーズやグラッパを買う。Ravennaは小ぶりでおしゃれな街だ。自転車に乗る人を多く見かけた。人々も親切で歩いていても楽しい。日本人が荒らしていないこの街をまた訪れてみたいものだ。そうそう、リストランテで働いていたお姉さんは、若くはなかったが真っ白の半袖ワンピースにロングブーツでフロアを動いていた。後ろから見るとインナーのラインが見えない。お見事!インフォメーションのお兄さんの対応はとても丁寧で笑顔もよかった。スーパーのレジのお姉さんは「ぶおなしーら」「ありべでるし」って方言か?

帰りの電車で、maritoは少し眠っていた。今日はずっとカメラマンで疲れたのだろう。今日は子ども連れの家族や高校生の団体にも出くわした。若いうちからこのような質の高い芸術に触れる機会がある(というより囲まれている)のは本当に羨ましい。イタリア人の美意識が高い理由がわかるというものです。2007年に訪れたFirenzeでは、とにかく店のディスプレイが美しかった。ジェラート屋さんやパン屋さんなどの食品ばかりでなく、あらゆる商店が“魅せる”工夫をしていたし。

絵画ならば日本に「○○展」として見るチャンスもあるだろうが、モザイコは日本に来てくれないからね!

結局、この日の夕食もBologna駅前のパニーニ屋さんで気に入ったピアディーナを買ってしまった。Bologna滞在の3日連続!2人でこれをつつきながらワインを飲んだ。明日はいよいよPadovaとVeneziaへ移動する。結局のところ、Bolognaではほとんど街は見ていない。3泊するので、レストラン情報もたくさん仕入れていたけれど、どこにも行けずじまい。う~ん、いつかリベンジできるかな?



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