詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

スイカの詩 (辺境詩手帳から NO.5)

2008年09月01日 | 日記
人生はどうしてこんなに
苦労ばっかりなんだろう
大好きなスイカを食べるのも
もう長いことままならない

今朝夜勤明けのスーパーで
「今日は何が安いの?」と
話してたお婆さんたちのひそひそ声
食べたいスイカを買おうかどうしようかと
悩んだ挙句
諦めて帰っていったおばあさんの後姿

今日のぼくも
1個498円のスイカを買おうか
どうしようかと悩んだあげく
しぶしぶと諦めた

夜勤明けの疲れ切った体には
スイカ1個の4キロがきつい
帰路に何度も
反対車線へと飛び込みそうだった

スイカはもう
数年も食べていない
大好きなスイカの味も
もうすっかり忘れてしまった

スイカを食べられる人々よ
しみじみと味わって欲しい
スイカも食べられない
年金でやっと暮らしてる老婆や
僕のように
いっつも夜勤で
へとへとという人間もいるのだから