詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

秋への扉

2008年09月03日 | 日記
秋への扉を
おそるおそる開けてみよう

秋には
空いっぱいの赤蜻蛉の影や
秋の花々の翳を伝いながら
風まかせの旅にでてみよう

夏の喧騒が
ぴたりと止むと
風が紡いだ言葉が
あちこちの街角で
ささやかれ始める

  眠れない痛みが
  天使たちの羽音となり
  終りのない苦しみが
  新しい創造の出発点ともなるのだから

夢の中で
最初に発せられた言葉は
喜びや愛の言葉ではなく
墜落してゆく
哀しみだったのではないかと思う

空を飛んでいては
真逆さまに墜落してゆく夢
そんな夢を見つづけながら
いつの間にか
大人になってしまったぼくは
つくづくそう思う