卒業式の日だった
黙って見つめ合ってから
どっちからともなく
駅へと歩き出したまでは同じ情景
夢の中の少女は
ぼくの話に頷くばかりで
黒いコートに
白いマフラーにと
立ち昇る
桃色の吐息
キラキラ凍結した路面に
反射しているのは
銀河みたいな街のイルミネーション
ーほら遠い海鳴りの音がする
春ももうじきだねー
けれども
昨日の夢の中では
いつまでたっても
大時計が目印の駅舎が見えてこない
降りはじめてきた粉雪を
同時に
見上げた街灯のした
見つめ合い
いつの間にか
最後の熱いキス
折れそうなほど
華奢な君の体を
力いっぱい抱きしめる
「煙草臭い」と言われないかと
ひやひやしながら
黙って見つめ合ってから
どっちからともなく
駅へと歩き出したまでは同じ情景
夢の中の少女は
ぼくの話に頷くばかりで
黒いコートに
白いマフラーにと
立ち昇る
桃色の吐息
キラキラ凍結した路面に
反射しているのは
銀河みたいな街のイルミネーション
ーほら遠い海鳴りの音がする
春ももうじきだねー
けれども
昨日の夢の中では
いつまでたっても
大時計が目印の駅舎が見えてこない
降りはじめてきた粉雪を
同時に
見上げた街灯のした
見つめ合い
いつの間にか
最後の熱いキス
折れそうなほど
華奢な君の体を
力いっぱい抱きしめる
「煙草臭い」と言われないかと
ひやひやしながら